2020年に安倍晋三元首相を刑事告発した「『桜を見る会』を追及する法律家の会」の世話人、泉沢章弁護士(56)は「このような形で命を奪うことは、絶対に許されない」と批判した。同会は、安倍氏の後援会が主催した「桜を見る会」の前夜祭を巡って、政治資金規正法違反などで東京地検に、安倍氏や秘書を告発。地検は秘書を略式起訴し、捜査を終えていた。

 泉沢弁護士は「暴力で解決を図るなんて、法治国家で許してはならないことだ。民主主義に対する攻撃でもある」と憤った。今後、桜を見る会については「客観的事実としては注目していきたいが、もう個人の責任を追及することは二度とできない」と語った。【国本愛】