奈良市内で銃撃された安倍晋三元首相が死去したことを受け、玉城デニー知事は8日夕、県庁内で記者団の取材に応じ「無事であることをお祈りしていたが、誠に残念でならない」と述べた。選挙遊説中に銃撃されたことに「暴力による言論弾圧は絶対に許されない」と強調した。
安倍氏の評価について「沖縄振興が政府にとって重要と認識していただき、しっかり予算もつけていただいていた」と振り返った。一方、米軍普天間飛行場の移設に伴う名護市辺野古移設を巡って見解が分かれていたことについては、「政治家は互いの思想信条の中で、どうしても譲れないところがあるのは政治の常だ」と述べた。
銃撃事件に対する受け止めとして「民主主義の銃犯罪がない社会で、衝撃的な出来事だ。安心して生活できる環境や社会がどういうことなのか、省みなければいけない」と指摘。各党の参院選選挙運動に影響していることについては、「政党間の協議などで一致して取り組むことが賢明だと思う」とした。
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