「衝撃と悲しみ」 各国首脳がコメント
【シンガポール=森浩、ロンドン=板東和正、パリ=三井美奈】安倍晋三元首相が8日、銃撃により死亡したことを受け、各国の首脳らはSNSなどを通じて相次いでコメントを出した。
インドのモディ首相は8日、「最も親しい友人の1人の悲劇的な死去に、私は言葉にできないほどの衝撃と悲しみを受けている。世界的な政治家であり、卓越したリーダーだった」とツイートした。
ツイッターに連続で投稿したモディ氏は、西部グジャラート州知事時代から安倍氏と交流があったことに触れ、「先日の訪日で再び会って、多くの問題について話し合った。彼はいつも通り、ウイットに富み、洞察力に富んでいた。最後の会合になるとは思いもよらなかった」と振り返った。
安倍氏は首相在任中、日印関係を重視しモディ氏とも良好な関係を築いた。モディ氏は「安倍氏に深い敬意を表し、9日は全国的に喪に服す」とも発表した。
英国のジョンソン首相も8日、ツイッターに「信じられないほど悲しいニュースだ」と投稿。「彼のグローバルなリーダーシップは多くの人々の記憶に残ることでしょう」とたたえた。
欧州連合(EU)のフォンデアライエン欧州委員長は8日、ツイッターで「すばらしい人物だった。偉大な民主主義者で、多国間主義の世界を率いるチャンピオンだった」と追悼した。さらに、「この残酷で、卑劣な殺人は世界に衝撃を与えた」と発信した。
フランスのマクロン大統領は「醜悪な犯罪に、大きなショックを受けた。偉大な首相だった彼の遺族と近親者に心を寄せる。フランスは日本のみなさんとともにある」と声明を出した。