はじめに
どうもこんにちは。底辺医学生です。
さて、今日は僕が常々思っていることをつらつら語りたいと思います。
皆さん、「医学部」ってご存知でしょうか。
- なんだか頭のよさそうな人が行くところ
- 大変そう
- 医者になりたい人が行くところ
- 有名ツイッタラーがいっぱいいるところ
とまぁ色んな感想があるかと思います。
今日はそんな医学部を批判する文章を,項目別に連ねていきたいと思う所存です。(最後にフォローくらい入れますが)
現在医学部を目指している人(高校生など)、もしくは医学部生、ひいては教員の方々に届けばこれ幸いです。
医学部って頭がいい?
嘘です。だって大学入試って要は高校の教科書レベルができてればいいんです。誰でも(授業をちゃんと受けていれば)入れます。あまり医学部というだけで「凄い」「自分も成績はいいし行ってみようかなぁ」といった気持ちにならない方がよいでしょう。
今高校生でいい成績が取れていて、かつ進路に悩んでいるあなたへ。医学部は他の学科とは違ってただの職業訓練学校です。あなたの頭の良さは活かされません。他の興味ある学科もちゃんと考慮に入れましょう。
医学部の授業は大変?
半分本当、半分嘘です。授業は大したことないです。だってただの知識の詰め込みです。自分の頭を使う、高校数学のようなクリエイティブさは要求されません。要はただ言われたことを(疑いもせず)鵜呑みにする集団を作っているだけです。
「医学部は研究機関ではなくただの職業訓練学校」
です。頭のいい人がくるべきところではありません。
ただ試験直前だけは涙流します。鵜呑みにしようにも、餌の量が多すぎて喉につっかえます。
医者になりたい人が行くところ?
まぁそうなっちゃうんですよね。。
ここが僕の一番批判したいポイントです。
普通の大学って、「研究機関」としての側面もあるじゃないですか。
医学部を卒業した後の進路というのは、
- 臨床医になる
- 研究医になる
- 厚生労働省などに努める
- 全然違う分野に飛び込む
となります。基本的に臨床医になる人が98.5%,研究医になるのが1%,厚労省などにつとめるのが0.5%,全然違う分野に飛び込む人はほぼいないといっても過言でないくらい希少種です。
なぜか。学校のカリキュラムがそうなっているからです。
要は職業訓練学校になっていて、学問を教えていないのです。
例えば理系ならば線形代数と微積分くらいできないと他の分野に飛び込むことは不可能です。しかし医学部の学生にはそのような授業はありません。本当にただの職業訓練です。
そんなところに行きたいですか?
また、研究をするにしたって職業訓練学校卒の人はまともな論文すら書けません。
多くの人が書く「症例報告」は、(~という手術をしてみました)という「論文とも言えない日記」であることが多いです。
日記が不要だとは言いません。同業者にとっては日記の蓄積にも価値は見出せるからです。ただし、「あなたの優秀な頭脳を活かすのにただの日記でいいんですか?」と言いたい。
つまり学校の在り方が「臨床医以外の道を閉ざしている」んですよね。
大学というのは本来「学問」を学んで、それを将来に活かしたり、また疑問に思ったことを追究して研究を行ったりといった未来の芽の多様性を育てる場です。
それを、しかも優秀な頭脳を持った人から芽を摘むのが今の医学部のありようなのです。
「医学部の人は基本的な勉強ができていない」とも言います。
線形代数とか微積分といった理系の日常会話語が使えないのです。
そのくせAIが~と分かった気になって語りだします。ちゃんと勉強してから言えや。
なぜ医学部が人気か?
まぁ要は医者になることで将来安定した職につけるからでしょう。
しかし、将来的には医者は余剰となり、更に給料は減らされる(年収800万円以下くらいには)試算が厚生労働省から出ています。
言い方は悪いかもしれないですし、決して優劣をつけているわけではないことを断った上で言えば「今の歯医者と同じ待遇」ということになります。
その上歯医者以上に全身のケアをしなければならず、時間外労働も発生。時給換算で見ると現状でも900円以下ということもザラだそうです。
本当に安泰といえますか?自分でも調べてみましょう。
しかも前述のように医学部に行けばお先真っ暗です。他の分野に飛び込むには圧倒的能力不足です。
医学部を選ぶメリット
散々文句(というか愚痴)を垂れてきましたが、まぁそれでも一応フォローくらいはしておきましょうか。
医学部に在籍しておくメリットは以下の通りです。
- 本当に医者になりたい人が、医者になるために行く
- 研究志望者が、将来の保険のために行く
- 研究志望が、生物学を効率よく学ぶために行く
- 医者の友達を作れる
1についてはどうぞよろしくお願いいたします。そういう人がいないと日本も回らないでしょう。過労死にだけはお気を付けて。
2,3については僕のことですね。↑にて文句を垂れましたが、昨今の理系のアカデミックな地位の競争は激しいです。念のため医師免許を持っておくことは意味のある選択と言えないこともないでしょう。勤務医じゃなければ、自分の時間で働いて給料を得ることもできます。このときに時給は結構いいですよ。
3.については、例えば微分方程式や力学系、物理学の応用として生物を考えているのなら、生物の基礎は一気に身に付きます。知識は。
ただ、2,3については、正直6年間もモチベーションが保つかは若干の不安は残ります。まぁ折角医学部入れる能力あるなら入っとくか~、といういわゆる「東大理三思考」も働くでしょうが、メリットデメリット両天秤にかけて熟考することをお勧めします。
4.は意外といいメリットです。なんだか長生きできそう()
そして長生きして数学するのじゃ。
書籍紹介
とまあそんな感じでしょうか。
多分そういってことにくすぶっている医学部生もいるのでは、と思い記事にした次第です。
また、教員の皆さん。今のままだと医学部の将来はないですよ。大丈夫ですか?
こういった反逆の意思を持つ医学部の学生の方々、いらしゃいましたら声をかけてくれると喜びます。一緒に研究しましょう。
上記の内容を、調べてみたら書籍にされている先生がいらっしゃいました。
最後に紹介して終わりたいと思います。
では皆さん、よい理系ライフを。
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