何の指標だか、皆さんわかるでしょうか?
日本国内の2005年時点での農業生産額、この農業生産額は世界で5番目に多いのである。
ここで言っておくが、どうやら「食料輸入を止めれば日本人は皆飢え死にする」なんていう幻想持っているようなら今のうち捨てたほうがいいかも知れない。その幻想をぶち殺す!
実は農水省が独自に開発した「カロリーベース自給率」なる奇妙な指標によるもの。そもそもカロリーベース自給率なる指標は世界ではまったく使われていない。農水省役人、官僚が作り出したまったく非グローバルスタンダードな指標なのである。
・カロリーベース総合食料自給率
- 国民1人1日当たりの国内生産カロリー÷国民1人1日当たりの供給カロリー
・生産額ベース総合食料自給率
- 生産額=価格×生産量で個別の品目の生産額を算出し、足し上げて一国の食料生産額を求める。
- 国内の食料総生産額÷国内で消費する食料の総生産額
上記では農水省ではカロリーベースを使っている。しかし、グローバルスタンダードとしては生産額ベースしようしている。
カロリーベース換算において日本の食料自給率が低いとされるのは、国産においても外国製の種子、外国製の餌を使用しているからといわれている。しかし、この理屈は明らかに間違いである。私はSONY製のゲームやらオーディオやらを所有しているのだが、電子機器において原材料を外国に頼らないわけにはいかない。つまり、
電子機器においても家畜の餌においても純国産はありえないのである。
輸入額も実は決して高くない。そもそも日本の輸入、輸出額がそれほど大きくない。日本の食糧輸入額は460億ドル。この額は日米英独仏中印の中では下から三番目。先進国の中では少ないほうである。にもかかわらず、マスコミなどは日本を「農業貧国」「食料輸入大国」という烙印を押したがる。
まぁそもそもカロリーベースなる非グローバルスタンダードな指標を使ってる時点でおかしいのだが、生産額でみたとき、日本の食料自給率や、生産高はどうなるのだろうか。
日本における農業生産高は決して低くなく、生産額ベースで見れば自給率66%、約八兆円であるという。カロリーベースでは40%であるが、輸入された餌で育てられた家畜は「海外産」となるためにカロリーベースには計上されない。それとともに市場に出回るまでに廃棄される農業製品はカロリーベースの指標に計上されない。
上記のことをまとめると、日本の総生産額における自給率は約7割前後。これを見て「輸入が止まったら飢え死にする!」という幻想じゃ崩れたと思う。
正直、なぜ農林水産省の役人がこのようなマイナスアピールをするのかはわからない。あるとするならば財務省に対して日本の食料自給率の低さをアピールして「予算を出さないとまた自給率が下がるぞ」と脅しをかけているのだろうと思います。とはいっても予算をもらえたところで彼らは改善する気はないかと思います。
モチロン、欲しいのは金であって仕事ではないですから。
この手のマイナスアピールは何らかのトリックや捏造だということが多かったりします。若者のビール離れだとか漢字離れとか、そういうことは時代が移り変わるのですから好みも変わるわけです。何年も愛される、といっても永遠に愛されることなんてありえないですからそこまで不安な気持ちで見る必要はないです。
逆に視点を変え、発想をポジティブに考えれば自分の見てる世界は変わります。
それができるかは、あなたしだいです。