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株式交換
1万円札をカラーコピーして現金化したがる短絡的な犯罪者が増える年末に近づいてきたが、1万円札をカラーコピーすると通貨偽造・同行使という重く恥ずかしい罪に問われる。世知辛い世の中で何とかお金を刷る様に濡れ手で粟のボロ儲けが出来ないものかと考えていたら、金さえあれば株式交換によって幾らでも金を儲けられるんだと教えて頂いた。
ただし、悪い上場会社のオーナーに友達がいなきゃいけないらしい。 極端な例として説明する。夕刊フジに「会社売ります買います」なんて広告出してる行政書士崩れの休眠法人ブローカーから休眠法人を10~30万円位で買う。この会社を株式会社Aとする。 フジやゲンダイにのってる会社屋の売ってる株式会社は、多くが商法改正の駆け込み設立で脱サラしようとした人が会社だけ作ったものの脱サラしきれず不要になって5,000円~1万円くらいで会社屋に売ったもの。(それを10万円で売れるんだから会社屋はいい商売だ) それらのいわゆる資本金1,000万円株式会社は「1株5万円で発行済み株式数200株」なんてのがスタンダード。 10万円くらいで買った発行株式数200株の株式会社Aを、1年位かけて銀行に見せ金いれたり架空の「現物出資」をしたりして増資する。ついでに出鱈目な取引先の偽装、売り上げの偽装も忘れない。「B勘屋」みたいな経理偽造屋に架空売り上げ作ってもらったり、でっち上げの取引先から何となく入金があった風を装ったり、友達が裏金にしたいような金の振込先に使って貰ったり。 分りやすいように発行株式数は、当初200株の5倍の1,000株に増やしとく。 (ほんとにペーパーカンパニーだから電話回線一本引いとけばいい、つまり維持費の最低はNTTの電話回線の固定費だけ) このままではこの法人の株式は1円の価値もない。「いや額面は1株5万円だよ。1,000株だから5,000万円の価値があるんだよ」と言っても転売も出来ない未公開株。誰も話しさえ聞いてくれない。(詐欺罪覚悟で自分自身で株式会社Aの未公開株の販売営業をすれば別だが) そこで登場するのが悪い上場企業オーナーである友人。この友人に自分の持っている株式会社Aを1株5万円で1,000株、5,000万円で買ってもらう。 そんな無茶な!と思うが、これが可能らしい。そこで出てくるのが株式交換。例えばその不良オーナーの上場企業(X社)の株価が「25円」だったとする。株式会社Aの5,000万円分の株式をそっくり買い取るには、このX社の株式(1株25円)200万株をもって(表面的には)対等価格となる。 そして株式会社Aの全株式とX社の200万株を交換すると、株式会社Aの所有者の手には5,000万円分のX社の株式、X社は株式会社Aの株式を100%所有する株主と表面上はなる。実質的にはX社は「5,000万円分」損をする。 しかし、もともとX社の不良オーナーはこういう事をやるためにX社という上場企業を手に入れた。X社の業績が悪くなろうと、屁でもないらしい。で、株式会社Aの元の所有者が5,000万円分の株式200万株を株式市場で売却したら、その半分をポケットマネーとしてもらえばいい。 25円の株価が一気に10円位になれば200万株売っても2,000万円位にしかならないが、株式会社Aはもともと休眠会社を10万円とかで買って元手は100万もかかっていないのだから1,900万円近くを二人で分けて900万円位づつの儲けになる。 まあこういうのが株式交換による錬金術だそうで、実際の不良上場会社オーナーとその周辺者の間で行われる株式交換によるボロ儲け大作戦はこんなちっちゃい金額の単純な話じゃないらしい。 休眠法人を夕刊フジの広告を見て買ってなんて安っぽいことはなく、もっと巧妙だそう。しかも、実際の株式交換によるM&Aは、その上場会社にとって株価上昇の牽引役として華やかな扱いになるから「25円の株価が10円になっちゃった」なんていうせこい心配も不要だそうだ。多くはおおむねこんなものらしい。 それと、これにはオチがついている。 この手の株式交換錬金術はライブドア事件の前後にあらゆる胡散臭いベンチャー企業や胡散臭いバブル企業が急成長の起爆剤として使ったために、今はSECが監視の目をしっかりしていて基本的には「無理」になってしまっているそうだ。やはり、あの時期にインサイダー疑惑も省みず株価操作に奔走していた連中は、先見の明があったというか目端が効くというか、もの凄い才能があったヤツラなんだろう。 |