
こんにちは、森下カイです。
今回はムサビ通信・日本美術史の試験について実際の体験を交えてみなさんに還元していきます。
今回の記事を読めば
を知ることができます。

今回私が受けた問題とは違う問題に当たる方も多いはずですが、回答のコツはどの問題にも有効ですので、ブログの最後までチェックしてみてくださいね。
この記事を読んでこれから日本美術史の試験を受験される方は大いに参考してください。
日本美術史の試験の概要
日本美術史の科目試験は大問2つで構成されています。
・主にレポート課題に関わる語句説明
・日本美術の特質を論じる問題
を科目試験では問われます。
日本美術の特質については、出来れば具体的な作品に即して論じていく必要があります。
さらに時代やジャンルに関わらず作品を選べるように範囲を広く設けられていると科目担当の先生がおっしゃっていました。
科目試験の学習については
・教科書に出てきた作品を中心に広く浅く調べる(時代ごとの代表作品を覚える)
・代表的な浮世絵師、浮世絵作品を覚える
・日本美術が生み出した技法を論じられるようにする
上記を意識して学習していけばいいかなと私は思います。
ムサビ通信の試験はどうやら、いくつかの決まった問題たちが1年間でルーティンして出題されるみたいです。
ムサビのカコモンでは過去問を確認できますので、試験問題はそちらを参考にして、回答の仕方は次章、私の実際の回答の仕方を参考にして、ご自身の対策に生かしてくださいね。
2021年第6回の問題と森下カイの回答

以下、2021年1月第6回の日本美術史の試験内容と私の回答です。
試験結果は89点でしたので私のように回答できればそれくらいの点数は取れるはずです。
設問1
下記の三つの用語について、それぞれ①時代、②作品名、③人物名などの例を挙げながら、具体的に説明しなさい。
A,信貴山縁起絵巻
→平安時代末期に描かれた絵巻物であり、主に信貴山中興の祖と言われている命蓮上人の事情について描かれている。作品内容は「山崎長者の巻(飛倉の巻)」、「延喜加持の巻」、「尼公の巻」の3巻からなる。また、詞書ではなく絵から始まることが、信貴山縁起絵巻の特長である。
B,菱川師宣
→江戸時代の画家で「浮世絵の祖」と称される人物。浮世絵版画を1枚の絵画作品にまで高める役割を果たした。代表作品には、「見返り美人図」と呼ばれる肉筆浮世絵がある。他にも屏風、絵巻など様々な肉筆浮世絵を手がけていた。「歌舞伎図屏風」「北楼及び演劇図巻」などが作品として残されている。
C,洛中洛外図
→京都の市街と郊外の景観や風俗を描いた屏風絵で16世紀初頭から江戸時代にかけて作られた。代表的な作品に「上杉本」がある。これは、織田信長が上杉謙信に送ったもので狩野永徳によって描かれた。その他、複数現存しており「歴博平本」、「東博平本」、「勝興平本」などがあり重要文化財に指定されているものもある。
設問2
あなたが考える「日本美術の特質」について、文中に下記に二つの用語を使用して論じなさい。また、作品、人物名、年代、技法などについても、なるべく具体的に例を挙げて論じること。※使用する語句、、、「日本美術」「国際交流」
→日本美術の特質はやまと絵の変遷から浮世絵の普及まで時代ごとに日本美術としての特質のそれぞれ個性がうかがえるところである。具体的に作品を挙げて論じていく。
まず、やまと絵が登場した平安時代には仮名が考案され和歌や物語文字が流行ったことが平安時代の日本美術の特質と言える。代表作品に「源氏物語絵巻」がある。これは絵巻の詞書として絵に対応する源氏物語の本文が抄出して書かれている。また、吹抜屋台、俯瞰描写、移時同図法など新しい絵画技法を生み出した。これらの技法と絵巻という長い紙を巻き上げながら読み進めていくスタイルはこの時代の日本美術の特質として表すことができる。
戦国・安土桃山時代になると日本美術は障壁画が盛んに描かれるようになる。特に安土城のような城のような建造物には力強さや美しさを表現するために、金碧や豪壮、華麗などの特徴を持つ障壁画がある。狩野永徳の「大徳寺聚光院襖絵」の「花鳥図」では花鳥や花木を主題とする大画面が創造され、金地の輝きと濃彩の強烈な表現が見受けられる。このように建造物や武家権力者に画家が覇気のある威圧的な表現された豪華な金碧を用いた画が建物によく用いられていたことがこの時代の日本美術の特徴の1つである。
さらに江戸時代になると広く一般に浮世絵が普及し、それに伴い多くの画家や作品が生まれた。代表的な作品には歌川広重の「東海道五十三次」がある。この作品は西洋美術の構成表現が取り入れられ、1834年に刊行された。この作品は錦絵と呼ばれる浮世絵の一種で多色印りの版画で作られたものが一般人にも親しまれてきた。この時代の日本美術の特質はそれまでの時代では描かれることが少なかった庶民の生活や流行、遊女や役者などをテーマにした絵画として浮世絵が江戸の日本美術の代表でもあると言える。さらに西洋表現を取り入れた奥村政信の「芝居狂言浮絵根元」でみられる遠近法が用いられ描かれたことや、西洋の人々、例えば印象派の画家たちに浮世絵が愛され、浮世絵の技法、例えば平面的な表現、自然美を芸術に取り入れると言った要素が西洋美術に取り入れられたりなど絵画を通して国際交流も行われた。
以上、日本美術の特質は時代ごとに大きく表現技法や表現する媒体に特質があり、日本美術はどこの年代でみるかで日本美術の特質が変わるということが考えられる。それが各時代を象徴する顔になるということが言える。
科目試験で高得点を獲得するためのポイント
今回の結果は89点でしたが、では具体的に何が減点対象になったのでしょうか。
気をつけるべきポイントとして
・問1では記述に「時代、作品名、人物名」が入っていること
・問2では「具体的」な「作品、人物名」を取り上げ「年代、技法」などを踏まえつつ指定された用語を使用して「日本美術の特質」について論じる
ことが重大になってきます。そのため私の回答の場合、
問1Aでは作品の概要のみで特徴が記述されていない点
問1Bでは人物名が抜けている点
問2では日本美術全体の特質ではなく、時代ごとの特質について記述している点
が今回の減点ポイントになってしまいました。
上記のことを留意して科目試験に挑んでくださいね。
一緒にムサビ通信を卒業しましょう!

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