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夏の伊勢志摩紀行(3)伊勢志摩ライナー23000系 [鉄道 Railway]

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 【23000系の前面】
 このデザインはJR西日本の283系「オーシャンアロー」とよく似ていますね。
 それにしても流線型の前面はスピード感が感じられます。
 
 定位置に到着してから私達夫婦はすぐに乗り込みました。乗り込んで座席にありついてすぐに大阪難波を出発しました。
 今回は5号車のサロンカーで、2人がけのツインシートを利用しました。 
 折角ですので可能な限り車内を撮影してきました。
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 【4人用座席】
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 【2人用座席】 5号車のサロンカーはグループ向けのセミコンパートメントとなっています。向かい合わせ式の座席とテーブルが通路を挟んで2人用(ツイン)と4人用(サロン)がそれぞれ6区画設けられています。座席が背中合わせになった部分には荷物を置くスペースがあります。
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 【車内案内とロールカーテンのボタン】
 左の白いスイッチはロールカーテンのボタンです。その隣に車内の案内図が貼ってありました。
 開放感を演出するために窓を上下に大きく寸法を拡大し、ヘッドクリアランスを高めに確保したことから、電動上昇下降式のロールカーテンが設置されています。直射日光があたりまくったためにカーテンをしましたが、使い勝手は良かったです(o^-’)b
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 【スポット空調】
 エアコンの吹き出しが座席の上に設置されていました。
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 【コントロールパネル】
 かつてオーディオサービスが行われていた時の名残です。新幹線のグリーン車等で見られるものと同じような仕様です。なお現在サービスは中止されています。
 左の黒い逆三角形はかつて灰皿が設置されていました。現在は禁煙車化され撤去されています。
 営業運転開始当初は制度の都合上喫煙車として設定されていたため、タバコの煙が隣の区画に移らないようにエアカーテンが設けられていました。
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 【シーサイドカフェ】
 4号車には「シーサイドカフェ」と称する壁面にディスプレイを持つ対面式カウンターがあります。このスペースはリゾート特急の特色を前面に出した構成がされていました。
 営業運転開始当初はオーディオサービスや車内販売が実施されていたが、利用客の減少に伴い2002年3月をもって廃止されました。そのため現在は週末の一部の便以外は何も営業される事なく宝の持ち腐れとなっています。
 個人的には小田急ロマンスカーや東武のスペーシアのような売店かJR九州の特急車両に見られるようなフリースペースとして活用してほしいところですが…
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 【6号車のデラックスカー】
 アーバンライナーで利用が多かったことから採用されたもので、通路を挟んで2人掛けと1人掛けリクライニングシートが並んでいます。
 シートモケットは深紅色の表地を採用し、枕カバーも赤色系としています。座席はJR九州の787系「つばめ」と見た目は同じように思えました(当然構造は異なり、あちらの方がグレードは上です)
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 【レギュラーシート】
 1号車から4号車は普通席です。
 志摩スペイン村のテーマカラーと同じ4色(赤、黄、緑、青)をランダムに配置しています。座席は22000系「ACE」と同じものです。スポット空調も設置されていて快適に過ごすことが出来ます。
 なお、レギュラーシートの画像については最終日(7/17)に賢島から鳥羽まで乗車した際に撮影したものを掲載しています。
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 【運転室後部の「パノラマデッキ」】
 運転室後部は「パノラマデッキ」となっており、出入口だけでなく簡易ベンチを設けて展望スペースとしての機能を持たせています。
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 【車番表記と製造銘板】
 グループ企業でもある近畿車輛が製造しています。
 なお1994年にブルネル賞を受賞しています。

 今回は友人の勧め等もあって5号車のツインシートを利用しました。リクライニング機構はありませんでしたが、バックレスト部にかなりの傾斜が付けられていて、意外とこれが身体にフィットして快適に過ごすことが出来ました。
 かつて一度だけデラックスシートを利用した事がありましたが、それをしのぐ快適さでした(o^-’)b
 サロン料金は座席定員分のおとな特急料金をセットした料金でして、2人用なら2人分、4人用なら4人分の特急料金で利用出来ますので、ぜひお勧めします。

 伊勢志摩ライナーは大阪、京都、名古屋から伊勢志摩方面へ向かう特急として主に運用されています。当初は阪伊・名伊甲特急系統(停車駅数の少ない系統)に充当されていましたが、伊勢志摩方面の利用者が減少したため甲特急の本数も減少し、また車両運用効率の向上を目的として乙特急(停車駅数が多い系統)にも使用されるようになりました。
 運用開始から今年で18年を迎えました。来年以降新形式の特急が運用開始予定であること等もあって、保有する6編成全てがリニューアル化される事となりました。外観を赤と黄として伊勢志摩の太陽と日差しを表すようにしています。リニューアル車は来月4日から運用開始の予定です。来年までにリニューアル化される予定でして、次回利用時に利用出来ればなと思いました。
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コメント 5

ma2ma2

近鉄って面白い車両が多いですね。

by ma2ma2 (2012-07-23 09:07) 

サットン

ギャンブル性が強い近鉄特急、趣味的にはそそられるものがあるのか時々用もないのに乗りたくなります。ISLもそんな状況のなかで上本町ー八木間で乗ってみました。いろいろと工夫された楽しい列車ですが、十分に実力を発揮できてないのが寂しいですね。
by サットン (2012-07-23 13:05) 

UZ

ma2ma2さん
近鉄は仰る通り個性的な車両が多いです。伊勢志摩ライナー等の路線に特化したものから汎用特急車両まで色々ありますし、通勤型もL/Cシートのあるもの(ロングからクロスシートに時間帯によって設定可能)もありますし、面白いかもしれませんね。
その上に阪神が奈良線に乗り入れており運用は大変だと思います。
by UZ (2012-07-23 22:18) 

UZ

サットンさん
伊勢志摩ライナーの運行が開始されたのは1994年で、近鉄が全社挙げて完成させた志摩スペイン村の開業に合わせたものです。大阪発の伊勢志摩方面の特急の発着をなぜか上本町にしてしまいました。
その後は利用客数の減少と運用面の効率化のために減便や投入する便の変更だけでなく車内販売の停止やオーディオサービスの中止等のサービスの切り捨てを行いました。
今頃になってリニューアル化を発表したり、企画切符「まわりゃんせ」の発売等の施策を講じていますが、それでも利用客数の回復にはつながってないようです。
by UZ (2012-07-23 23:13) 

あおたけ

伊勢志摩ライナーには乗ったことが無いのですが、
5号車のサロンカーは窓が大きくて座席も豪華ですね〜。
ここは特別料金がかかるのでしたっけ・・・?
リニューアルで赤くなるみたいですが、
だいぶ印象が異なりそうですね〜。
by あおたけ (2012-07-24 19:45) 

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