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(山辺)あちらのお席でございます。
今日も フォンターナはランチ ディナーともに 予約でほぼ満席。
ですが その厨房では…。
(房子)はい お願い。(暢子)はい。
(房子)コトレッタあと1分で揚がります。
ケッカソース 仕上がってる?(二ツ橋)はい 間もなくです。
(房子)はい お願い。(二ツ橋)はい。
(山辺)3番様のメイン まだですか?
出来ました。ありがとう。
味見 お願いします。はい。
薄い。すぐ直します。
貸して。鹿肉 出しておいて。
はい。
♪~
すごい!ブッロも出しておいて。
終わったらブラウンマッシュルーム 追加注文。
はい。盛りつけの確認を。
4番様のドルチェは?間もなくです。
(江川)ご予約の高橋様いらっしゃいました。
はい。
これ 7番様。はい。
二ツ橋さん。はい。タイマー鳴ったらオーブンから出しておいて。はい。 え~… 出したあとは?
(房子)あとは 私が。はい。
暢子さん 1番様の前菜仕上げてそのあと アスパラガスの仕込み。
今やらないと 後で困る。
はい!
♪~
♪「陽の光纏う朝」
♪「開く窓 願う姿」
♪「忘れない 机の前 あなたの場所」
♪「また会えたら話をしよう」
♪「あの日の続きを聴かせてよ」
♪「届いて この歌あなたへ」
♪「降り注ぐ順光線」
♪「照らす背には永久の願い」
♪「『大丈夫ほら 見ていて』」
あの 小さかった坊ちゃんがご立派になられて。
お父様 お元気ですか?はい。
どうぞ ごゆっくり。(高橋)ありがとうございます。
2番テーブルのクロスが汚れてる。
すぐ確認します。
♪~
5番のお客様何分お待ちになってる?
10分です。前菜は 私がやります。
はい。
牛肉のタリアータでございます。
(客)ありがとうございます。ごゆっくりどうぞ。
すごいね。
♪~
1番様のお食事のペースは?
前菜 間もなく終わります。
これ お願い。はい。
♪~
(房子)手が止まってる!
アイヤー すいません。
心の声 楽しい。 体中の血が騒いでる。オーナーと 一緒に働けてることがデージ楽しい!
7番様 パスタ上がりました。
(二ツ橋)トウガラシが 1束…。
ご苦労さまでした。あっ…。
オーナー 明日は…。
明日は 知り合いから助っ人を手配できた。
仕込みは 私がやっておくから2人とも早く帰って ゆっくり休んで。
いえ 仕込みは私が…。あっ 足がつった! あっ…。
仕込みは うちがやっておきます。
(房子)一人で?それは…。
やらせてください!
お願いしましょう。
・(扉をたたく音)
あっ…。
(ドアベル)愛さん どうしたわけ?
ちょうどよかった。 実は うちも愛さんに話したいことがあった。
(愛)私に?
どうぞ。 座って。
いろいろ トラブルがあって今夜は やることが山盛りなわけ。
暢子ちゃんの話って 何?
うち…。
和彦君のことが好き。
自分でも ず~っと全然 気付いてなかったけど好きって 分かってしまったわけ。
でもさ 諦める。
うちは 多分 生まれて初めて男の人を好きになって仕事も 手につかないぐらいいらいらーしてた。
だけど 今日何も考えられないぐらい忙しくてとにかく 体を動かしているうちに何でかねえデージスッキリした感じというかやっと 答えが見つかったというか。
答え?
和彦君は 前から愛さんのことが好きで愛さんと つきあっている。
だから 好きだけどきれいさっぱり 諦める。
でも 愛さんに ウソはつきたくないから全部 言ってしまいたくて…。
困らせるようなこと言ってごめんね。
すごいね 暢子ちゃんは。
すごくないよ。
くよくよしてる時間がもったいないだけさ。
もっと 料理に集中したい。
今日 改めて そう思った。
お店のトラブルのおかげだはずね。
何があったの?
スタッフが 急に3人もいなくなってから明日までに この仕込みをやっておかないといけなくて。
えっ これ 全部一人で?
フフッ… うん。
どうしたの?
手伝う。 やらせて。
いいよ そんな…。手伝いたいの。
これ むくんでしょ?
アイヤー 上手!ヘヘッ。
女だからって 料理の記事を担当させられることが多くていろいろ 覚えちゃった。
じゃあ お言葉に甘えてお願いします。
はい。(笑い声)
暢子ちゃんの仕事って女性は ほとんどいないよね。
大変じゃない?
お互いさまさ。
新聞社で アルバイトした時びっくりした。
大勢の記者さんがいるけど女性は 数えるほどだったよね。
うん。愛さん すごいな~って。
それに 女性の料理人は見たことがなかったけど今日 初めてオーナーが厨房に入って。すごいわけよ。
目の前のことだけじゃなくていつも 全体が見えていて料理も指示も 完璧。
うちも いつかオーナーみたいに なりたいさ。
♪~
一つ 聞いてもいい?うん。
暢子ちゃんにとっての幸せって恋愛より仕事?
正直 何が幸せか分からないけどでも 今は 料理の仕事にデージちむどんどんしてる!
ちむどんどんか…。
私にとっての ちむどんどんって何だろう…。
そういえば 愛さんの話は?
忘れちゃった。えっ?
忘れちゃった。えっ?
あ~ まだあるね~。
あっ 3つだ。まだ あるよ~ ほら。
あ~! 2箱も残ってるじゃん。
まだまだよー。(笑い声)
特集の件 やらせてください。お願いします。
(田良島)何があったんだ?
…って聞くのもつまんない大人みたいだから やめとくか。
大野のやりたい大野にしかやれない企画にしてこい。
はい!
ありがとうございます。
この間は ごめん。
取材 行ってきます!
♪~
そのころ やんばるでは…。
良子が 受け持ちの児童との問題に悩んでいました。
(知念)良子先生。
誠 どうですか?
(良子)あれからすぐ おうちに伺ってお母さんも理解してくれて 誠も学校に来るようには なったんだけど口をきいてくれないわけ。
今から きちんと話します。
そうですか…。
もし 僕で役に立てることがあったら…。
私一人で 大丈夫だから。
はい…。 失礼しました。
誠 先生の話を聞いて。
先生はねあなたを思ってしているわけよ。
逃げないで! ちゃんと先生の話を聞かないと駄目。
♪~