「BA.5」に置き換わり?医師「免疫すり抜ける力」「潜伏期間も短い」…「第7波」懸念[2022/07/05 13:33]
全国的に、増加傾向にある新型コロナウイルスの新規感染者。厚生労働省の専門家会議では、これまで主流だった「BA.2」から「BA.5」と呼ばれるオミクロンの変異株に置き換わったことが原因であるとの認識を示しました。
■医師「免疫すり抜ける力」「潜伏期間も短い」
3日、東京・北区のクリニックでは、不測の事態が起きました。
スタッフ:「検査のキットが1個しかないです」
伊藤院長:「1人分?1箱じゃなくて?えー。毎週、大体4箱100人分頼んでるんだけど。急に増えたから、間に合わなかった」
新型コロナウイルスの患者が急激に増えたことで、検査キットが不足。この日は、インフルエンザとの同時検査キットで代用しました。
伊藤院長:「のどが痛い?」
患者:「違和感があった。エアコンでやられたのか?すっとつけっぱなしだったので、夏風邪かなと」
伊藤院長:「抗原検査の結果、陽性が確認されました」
伊藤院長「新型コロナの抗原検査は陽性でした。抗原検査で(陽性が)出たので、PCRは省略かなと」
このクリニックでは、2週間前と比べ、新型コロナの陽性率は3割を超えました。感染拡大の原因の一つとされているのが、BA.5と呼ばれるオミクロンの変異株です。
厚生労働省の新型コロナの専門家会合は、これまで主流だったBA.2がBA.5に置き換わったことが、全国的に新規感染者数を増加させているとの分析を示しています。
いとう王子神谷内科外科クリニック・伊藤博道院長:「(BA.5は)感染力が強かったり、免疫をすり抜ける力がある。再感染の力が強いという話もある。普通は2、3日してから発症することが多いと思うんですけど。2日もしくは翌日に発症するような方もいて。多くのデータを集めて、正確なデータを出さないと。科学的ではないと思うものの、非常に感染力が強いためなのか、発症までの潜伏期間も短いように思う。一気に広がる要素になる」
■“第7波”到来に懸念…「味覚戻らない」女性
4日、東京都内の新規感染者は2772人と、17日連続で前の週の同じ曜日を上回りました。懸念されるのが、第7波の到来です。
番組の取材に応じてくれたこの女性も先月26日に、新型コロナの感染が判明しました。
先月末にコロナに感染:「熱は微熱程度だったんですが、のどが痛いのと頭痛です。カップ麺とか、うどんとかは食べられそうなんで、食べたのですが、とにかく塩辛さばかり感じて。記憶のあるカップ麺のだしじゃない。アイスクリームを食べても、味がしない、冷たいだけ。どこまで戻るんだろうという不安があります」
治った今も、味覚は戻らないと語る女性。どの変異株に感染したかは分かっていません。
先月末にコロナに感染:「(ワクチンは)3回打ちました。3回目が3月9日だったと。(感染が)考えられるとしたら、通勤電車の中。割と空いていたんですが、向かいに座っていた女性がマスクなしで、せきをしていたので、ちょっと嫌だったんですが。通路挟んでますし、私もマスクをしていましたし。まぁいいかなと思ってて、あえて言うならそれかなと」
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