我が子が自閉症だと分かった時、しかも知的障害もあると分かったら…
どんな気持ちになりましたか?
私は…
え、なんで?
これからどうしたらいいの?
でした。
世の中の障害者と呼ばれる方々が、身近にいない場合、本当に分からなくて。
ご近所とか、学校とか、社会で見かける事はあるけれど…
家族とか親戚とか友達とかじゃないと分からないことがたくさんあって…
優しい人達に囲まれている人はとても幸せそうで。
自分に出来る事を探して、輝いている人もいる。
近所に住んでいた知的障害の女の子も、自分の足で作業所へ通い、いつもニコニコ、生き生きしていた。(偶然見かけた時のこと)
だけど、実際に私が知っている彼女は小学生の頃だけだし、正直細かい事までは知らなかった。
その先の詳しい進路も分からない。
ただただ、順調そうだなぁという事だけ。
中学時代に周りにキレまくっていた先輩。
あの人はどうなっただろう?
みんなが怖がって目を合わさないようにしていた。
障害があるらしいよ…と言われていたな。
いつもお母さんが寄り添っていた、優しそうな先輩もいた。
穏やかでニコニコしていたけど…
何も自分では出来なくて、お母さんが大変そうだった…
正しい道ってなんだろう?
誰が導いてくれるんだろう?
親側の知識の有り無しもかなり影響がある気がするし、逆にあれこれ詰め込んで無理に教え込んで心を壊してしまったり…
すごく難しい。
これは、障害の有無に関係なく、子育てに共通しているなと思うけど…
普通の子はとりあえず普通の環境から追い出される事はない…
その中で苦しい思いをすることはあっても。
ただ、何かしらの診断がつくと、たちまちアレコレ口を挟まれる事が多くなる。
自分なりに考えて動いていても、
発達障害ならこうすべき、
知的障害ならこうすべき、というような…
経験者からのアドバイスならありがたいが、
残念な事に、
机上の空論
聞き齧りの知識
大して知らないくせに知ったかぶりをした人間がアレコレと入り込んでくる…
これが、かなり苦痛である。
また、知識のある経験者でも、
自分のやり方が正しい
と思って押し付けてくる人もいて…
かなりしんどい。
ウチの子の正解が知りたいけれど
そんなもの誰にも分からない。
確定していない未来を
アレコレ想像で語られる事も多い…
だけど、可能性がゼロではない限り、
親としてはなるべく良い方向に子を導いてあげたいもので…
揺れるのだ。
だからこそたくさんの方のリアルな体験談が必要となる。
色々知った上で、自分の子にはこれが合うかも?と少しずつ少しずつ道を作って行く。
迷いながら、躓きながら、また次の道を探して、少しでも親子共に笑顔になれる選択肢を探して。
私がブログを怖がりながらも続けてみようと思ったのは、そんな前向きな障がい者のお母様やお父様のブログを見つけられるようになったから
理想論ではなく現実が知りたい。
もちろん大変な事もあるし、今でも笑えない日々があるかもしれない。
だけど、やっぱり家族として生きて行く、出来る事をやってみる。
子供達にも子供達の人生があり、
例え親でも、例え知的障害であっても、
介入し過ぎてばかりもいられない。
いつかは先にいなくなってしまう親だから。
きょうだいにはきょうだいの人生があるし、
本人にも本人の幸せがあるから。
私が親として出来る事は、子供が将来自分の足で歩めるようにすること。
例え出来ない事は多くても、
出来る事だってあるのだから。
未就学の頃は悩みも大きくて、周りとの違いにも戸惑って不安のほうが大きかったけれど、息子も息子なりに成長してくれていて、少しずつではあるけれど、息子にとって良いであろう選択は出来ている気がしてきた。
あとは、母である私が周りに振り回されない事だな!と。
悩みに悩む毎日ですが…
長いトンネルの先にかすかではありますが、光が見え始めたところです