国内では沖縄本島だけに生息し、分布域の南限が浦添市とされていたフタオチョウがこのほど、那覇市首里崎山町の住宅庭での生息が確認された。確認したのは県の蝶制定県民の会会長、首里城下にチョウを翔ばそう会会長で農学博士の大城安弘さん(76)。大城さんは「これまでは浦添大公園より南での確認はなかった。那覇市内では初めてだ」と話している。
フタオチョウの沖縄島産は固有亜種で、個体数が少ないことから1969年に県の天然記念物に指定され、採集は禁じられている。羽の後ろに尾状の突起が2対あることが和名の「フタオ」に由来している。食餌植物はヤエヤマネコノチチとリュウキュウエノキ。
大城さんがフタオチョウを確認したのは6月23日午後1~4時と24日午前11時~午後2時。庭のヤエヤマネコノチチの葉に止まっている1匹を2日にわたって見つけた。大城さんはフタオチョウが飛んでくることを期待して木を15年ほど前に植えており、その目的が初めて実現した。大城さんは「木に長時間滞在していたので、卵を産んでいるかもしれない。多くの人にチョウの保護環境保全に関心を持ってほしい」と話した。
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