⚽磐田、降格プレーオフ圏 急造布陣機能せず J1リーグ第19節
15時間前
明治安田J1リーグは2日、各地で第19節の9試合が行われ、磐田は4位広島に0―3で敗れた。
②Eスタ(広島1勝1分け)▽観衆9969人
広島 9勝6分け4敗(33) 3(1―0 2―0)0 磐田 4勝7分け8敗(19)
▽得点者【広】荒木(1)佐々木(2)森島(5)
【評】磐田は3失点で広島に完敗した。
磐田は前掛かりに球を捕りにいくが、広島に押し込まれる時間帯が続いた。自陣中央で反則を犯すと前半22分、FKを頭で決められて先制を許した。失点後は球が回り始め、攻勢に転じたが、ゴール前の精度を欠いた。
後半18分には再び、相手にFKを与え、鋭い球を頭で合わせられ追加点を奪われた。さらに5分後には、GK三浦のロングボールのこぼれ球から3点目を許した。
■相次ぐ主力の離脱…正念場
昼間の猛暑がそのまま残ったスタジアムで、磐田は果敢に攻めたが、ゴールネットを揺らし続けたのは、広島だった。広島に敵地で勝てば、2009年7月5日以来約13年ぶりだったものの、上位争いをするチームは甘くなかった。
最初の2失点はともにセットプレーから。前半はゴール前中央、後半は左サイドと角度こそ違うが、高精度のFKをそのまま押し込まれた。その後も中央のクリアボールをねじ込まれ、勝負ありだった。MF上原は「セットプレーで流れが変わってしまった」と悔しさをにじませた。
チーム得点王のFWファビアンゴンザレスが状態不良のため、2試合連続でベンチ外。今季初めてMF大森を1トップで起用し、2列目には体調不良から復帰したMF鈴木と上原を並べる新たな布陣を試した。大森を中心に球を回し、中盤で数的優位をつくる狙いがあった。ただ鈴木が「きれいにやりすぎた」と反省したように突貫工事の色合いが強い攻撃陣で上位相手に結果は生まれなかった。
この日の布陣に表れたように、突発性難聴でチームを離れているFW大津をはじめ、主力の戦線離脱が相次ぎ台所事情は苦しい。伊藤監督は「広島は決めきる力がある。力の差を感じた」と厳しい表情だった。J1参入プレーオフに回る16位に転落し、J2降格圏が迫ってきた。