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au の通信障害で、保健所の SMS がコロナ患者に届かない、という問題が生じた。
7月2日未明から全国的に発生しているau等の通信障害により、au等の通信サービスをご利用している新型コロナウイルス感染症と診断を受けた方に、保健所からご連絡が取れない状況となっております。
本来であれば、医療機関から報告をいただいた翌日までには、宮崎市保健所から診断を受けた方に、SMS(ショートメッセージ)または電話による連絡を行っております。
( → au等の通信障害に伴う新型コロナウイルス感染症と診断された方への連絡について - 宮崎市 )
それはまあ、当然のことだが、ここで気になったことがあった。SMS を連絡手段にしている、ということだ。SMS は、音声電話契約をしたスマホ所有者にしか届かない。データ通信契約をしたスマホ所有者は対象外だ。だから、連絡が届かない。そういう問題がある。
では、かわりにどうすればいいか? それは「 LINE を使う」という代案だ。この方式は、すでに整備されているようだ。
たとえば、帰国者への方針は、厚労省が公表している。
この度、皆さまのご負担を軽減するため、LINE 株式会社(「LINE 社」)に協力していただき、帰国後の健康状態の確認を、保健所から皆さまへの直接の電話連絡に代えて、LINE アプリ(又は AI による電話連絡)により、LINE トーク画面上で(又は自動音声電話に)回答することで行うことが可能になりました。
( → LINE アプリ等を活用した健康確認 | 厚労省 )
自宅療養者への方針は、各県ごとに方針を示している。たとえば、下記だ。
→ 東京都LINE公式アカウント「新型コロナ療養者支援@東京」利用規約 東京都福祉保健局
→ 川崎市中原区:【新型コロナ】神奈川県自宅療養サポート(LINE)について
→ 大阪府/LINE公式アカウント「大阪府-新型コロナ対策パーソナルサポート」
他の件では、県名を付けて、「**県 LINE 自宅療養」というのをググればいいだろう。
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というわけで、SMS よりも LINE を使うべきだし、それに統一するべきだ。二重運用は好ましくない。……と思ったのだが、LINE をインストールしていない高齢者ユーザーも多いから、二重運用はやむを得ないか。
ただし、「 SMS だけ」というのは駄目だ。それでは、かなり多くの人に連絡が届かない。