「預金返せ!」中国で消えた8000億円 “主犯格”を直撃 米国逃亡か[2022/06/29 19:09]
中国の銀行で8000億円の預金が引き出せなくなっている問題で、新たな展開です。警察から「主犯格」と名指しされた人物は、金を持ちアメリカに逃亡したとみられ、史上最大級の詐欺事件になる可能性も出てきました。
中国の地方銀行で、40万人ともみられる人々が預けた金、合わせておよそ8000億円が引き出せなくなっている問題。
今、この金を違法に集めたとして警察が行方を追っている人物がいます。
中国の警察当局が「銀行を利用した重大犯罪」の「主犯格」と名指ししている人物、Aです。
このAが事実上支配する投資会社は、傘下の複数の地方銀行を使い、農村地域を中心に高金利の預金や金融商品で金を集めていました。
しかし、預金者が入金すると、表面上は、銀行口座に入っているように見えますが、システムが改ざんされていて、実際は投資会社の別の口座に振り込まれる仕組みだったといいます。
そして、Aは、その金を不正に使い込んでいた疑いなどが持たれているのです。
実は、この騒動を巡っては不可解なことが起こっています。
抗議に訪れた預金者たちが次々に連行され、一時、ホテルや学校に閉じ込められたのです。
また、返金を求める預金者たちのコロナアプリが、突如「隔離措置」になり、次々にホテルや学校に、一時“隔離”させられました。
SNS上で「地元政府は法律も無視するのか」などの批判の声が上がると、地元政府は「みだりな操作があった」として共産党の幹部らを処分しています。
そんななか、Aについて新たな情報が飛び込んできました。
アメリカ。複数の中国メディアによりますと、すでに一部の容疑者が拘束されるなか、Aは当局の追及を逃れるために金を海外に持ち出し、アメリカに逃亡したというのです。
番組が、たどり着いたのは、ニューヨークのマンハッタン。
メディア関連法人の理事長を名乗る人物がAではないかというのです。
果たして8000億円は。Aの行方は。