POWER DoLLS (パワードール)
POWER DoLLS (パワードール)
メーカー:工画堂スタジオ
発売日 :1994年
ジャンル:シミュレーション
機種 :PC-98,FMTOWNS,Windows
※画像はFMTOWNS版です
西暦2535年、植民惑星オムニの独立戦争が勃発した。地球政府軍の侵攻に対し、オムニ独立軍は戦闘用パワーローダーで編成した機動歩兵部隊を投入。大反撃を開始する。レンジャー部隊、突撃歩兵部隊に次いで3番目に編成された部隊は、あらゆる任務に対応できる特殊部隊“DoLLS”(Detachment of Limited Service)であった。DoLLSは20名の女性隊員で構成され、その小規模な編成の中に、特殊任務に必要な全ての兵力を有している。オムニの大地を守るために彼女達は、同胞との熾烈な戦いに勇敢に立ち向かって行くのである。
世紀単位の銀河探査計画により、人類が発見した植民可能な惑星オムニ。移民者たちは160年かけてオムニに向かい、その大地を開拓した。しかし、オムニ入植から83年目、亜光速恒星間航法の開発に成功した地球政府は、15人の全権委任大使と100万の兵士を送り込み、オムニを地球政府の管理下におく旨を宣言した。オムニの人々はこれを拒否。独立戦争が勃発したのである。
プレイヤーはオムニ政府軍の司令官となり、女性だけで構成された部隊“DoLLS”を指揮し、任務(シナリオ)をこなしていきます。それでは、最初のシナリオ「遠すぎたダム作戦」をプレイしてみましょう。
まずはこのプラン立案画面で現在の状況と任務の内容を知り、いくつかある作戦実行プランの中から1つを選択します。
敵主戦線がこちらの防衛ラインを越えようとしていることが判明。再編成中の前線部隊が後退防御態勢を整えるまでの時間を稼ぐため、防衛ラインであるミスカトニック川の上流にあるハイカラムダムを破壊し、河川を氾濫させて敵の部隊を混乱させること目的です。
プランA - 敵の侵攻開始前に降下を行ってダムを破壊
プランB - 敵部隊がある程度前進した後に、効果を行ってダムを破壊
プランを決定したら作戦に参加する部隊を編成します。今回はプランAを採用してみました。
DoLLSの主力兵器、戦闘用パワーローダー。標準型、白兵戦型、索敵型など、いくつかタイプがあり、最大で4種類の兵器を装備できます。
今回の作戦はダム破壊が目的であるため、降下部隊にはTX48高性能爆薬を持ったパワーローダーが必須。
パワーローダーを目的地まで運ぶ輸送機。他にも支援用の戦闘機や戦闘車両があります。
部隊を編成したら作戦開始!
先行部隊を乗せた輸送機を降下させるポイントまで移動させます。(移動中に攻撃を受けたりする)
ダムの北側に部隊を降下させました。(どのポイントが良いのかわからん…)
降下フェイズが終了すると本格的な戦闘の始まりです。各ユニットにはAP(アクションポイント)が設定されており、これを消費することで移動、索敵、攻撃などのコマンドを実行します。そして、APが無くなるまで行動したらターンを終了させて、敵のターンへ移行です。ちなみに1ターン終了すると5分経過したことになります。
時間が進み、こちらの支援部隊が降下開始。
このシナリオの勝利条件は、TX48高性能爆薬をダムに3個設置すること。支援部隊で敵を抑えつつ、爆薬を持つパワーローダーをダムの上に移動させます。
爆薬の設置完了には、最低でも3ターン必要。
3個設置し終わるとシナリオクリア!
ダムの決壊によって氾濫したミスカトニック河の両側に戦力を分散することになり、攻撃のタイミングを失った敵部隊は作戦の変更を余儀なくされ、我が軍の戦線は再び強固なものとなった。
出撃した隊員とその状態。
作戦の成功失敗にかかわらず、次のシナリオへ進めますが、死亡や負傷によってメンバーが減り、部隊を維持できなくなるとゲームオーバーです。(ゲーム後半からは作戦の成功率も影響する)
最後に新たに使用可能となった武器や新規登録隊員が表示され、次のシナリオへ…。
9つのシナリオを順番にクリアしていくキャンペーンタイプのシミュレーションゲーム。美少女+メカといっても、さすが工画堂と言うべきか、その内容は本格派。ちょっとしたミスが作戦失敗につながるシビアな戦いを強いられます。的確に部隊を編成し、索敵やスモーク弾などを駆使して慎重に戦わなければなりません。
DoLLSのメンバーには、それぞれに能力が設定されており、白兵戦が得意、射撃が得意といった特徴があります。また、パワーローダーやその武装兵器の種類も豊富で、パイロットの乗り換えや武装兵器の換装も可能。誰をどのパワーローダーに搭乗させて、どの兵器を持たせるといった細かいところまで設定できます。メーカーが女の子よりもリアルな兵器を見てほしいと言っただけのことはあると思います。
逆に言えば、それだけ慣れが必要なゲームです。私のような美少女につられただけの脳筋プレイヤー(ひたすら前進して攻撃するタイプ)は、苦戦しますのでお気をつけださいw あと、機種(PCの性能)によっては敵の思考時間がかなり長くなるようです。
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Windowsには、「パワードール for Windows」と「パワードール1」があって、「パワードール1」の方は「パワードール」を「パワードール5」のシステムでリメイクしたもの。PC-FX版もシステム等が異なるようです。
シリーズ化されて家庭用ゲーム機でも発売。「パワードール6」まで発売されたようですね。私はこのタイプのシミューレションが苦手ですけど、美少女+メカ+本格シミュレーションで好きな人にはたまらないゲームだと思います。