2022年6月9日 23:44

目次

新約・八尺さま 【β版】

目次

プリプレイ情報

シナリオ核心情報

シナリオ本文

  • ◆シーン0:導入
  • ◆シーン1:鬼子母神社・行きの参道
  • ¶ 情報
  • ◆シーン2:鬼子母神社・境内
  • ¶ 本殿
  • ¶ 本殿脇の看板
  • ¶ 社務所
  • ¶ 境内四方のお地蔵さま
  • ◆シーン3:鬼子母神社・帰りの参道
  • ◆シーン4:参道外れ 自衛隊?展開地
  • ◆シーン5:結界車両内
  • ◆シーン6:“八千尺さま”襲来
  • ¶ 聞き耳を立てる
  • ¶ 外の様子を探る
  • ¶ 言いつけを守って車の中で耐え続ける
  • ¶ 八千尺さまの姿
  • ◆シーン7:M八尺星特務大使F242号
  • ¶ 八尺さまの真実
  • ¶ ポポポニウムについて
  • ¶ “八千尺さま”について
  • ¶ 柘榴錫杖(PoMデバイス)
  • ◆シーン8:変身! そして対決
  • ¶ 変身
  • ¶ 八千尺さま
  • ¶ ラウンド進行
  • ◆エンディング

新約・八尺さま 【β版】

シナリオ本文

◆シーン0:導入

 物語の舞台は、日本の田舎の山間部。
 のどかな田園風景が広がるこの地域には、縁結びで有名な「鬼子母(きしも)神社」がある。
 共鳴者たちは、観光か、取材か、それとももっと切実に神頼みに来たのか……いずれにせよ、それぞれの理由で鬼子母神社に足を運んでいる。

 それぞれの共鳴者が、どうしてその神社を訪れることにしたのか。
 共鳴者たちの関係は? 初対面ならどのように出会ったのか。
 本編に入る前に、それらを通してロールプレイを開始してもらおう。
 神社の参道についたところから、物語本編が始まる。シーン1へ。

▼DL情報
 舞台が具体的にどの地域なのかは、シナリオ上は特に重要でない。
 PLたちが気にしなければ描写する必要はないし、気にした場合は参加するPLや共鳴者たちにとって馴染み深い地域などから好きに設定して構わない。

◆シーン1:鬼子母神社・行きの参道


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 参道を歩く。ところどころに、お地蔵さまが並んでいる。
 ふと、ゾワリと身の毛がよだつような視線を感じる。

共鳴判定(強度8/上昇1)∞共鳴感情:[恐怖(情念)]

 成功した者は、視界の端に白いワンピース姿の女性を見つける。
 木の陰からこちらを眺めている女性は、縮尺が狂っているのか、人間にはありえないほど身長が高いように見える。

 共鳴判定に成功した者のみ、追加で〈*知覚〉判定。
 成功すると、その女性から「ぽぽ……ぽぽ……」という声が聞こえる。〈∞共鳴〉レベルがさらに1上昇する。

 女性の姿は一瞬で消える。
 共鳴判定に失敗したものは、同じ方向を見てもその女性の姿は見えない。

¶ 情報

 もしPLが今見た女性について情報を集めようとした場合、判定を試みさせてもよい。
 閑散としているが、探せば現地民が見つかるかもしれない。聞き込みなら〈*交渉〉。ネット検索ならば〈*調査〉。あるいはもともと八尺さまの伝承を知っているかどうかの〈*知識〉でもいい。
 いずれの技能を使うにせよ、成功すれば以下の情報を渡す。

▼「八尺さま」という怪異の伝承
 田舎に出没する、女性の妖怪。名前の通り、身の丈が8尺(242cm)もある。
 白か黒のワンピース、頭には帽子を被った姿で現れる。
 「ぽぽぽ……」という奇怪な声で笑い、魅入った人間……特に若い男性や少年をおびき寄せ、どこかに連れ去り、取り殺してしまうという。

◆シーン2:鬼子母神社・境内


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 参道を少し歩くと、鳥居が見える。
 鬼子母神社の境内はそんなに広くはない。手水舎と本殿、こじんまりとした社務所がある程度だ。パワースポットという割にはこぢんまりとしている。
 本殿脇には神社の由緒が書いた旧い看板があり、境内の四隅にはお地蔵さんが置いてある。

¶ 本殿

 お参りをすると、共鳴判定が発生する。
共鳴判定(強度8/上昇1)∞共鳴感情:[愛(関係)]

 成功すると、なんだか縁結びの御利益めっちゃありそうなオーラをなんとなく感じ取る。
 成功した共鳴者はセッション中、[共鳴感情:愛(関係)]を取得する。

¶ 本殿脇の看板

 この神社の由緒や、祀られている神様のことが書いてある。
 「鬼子母神」は仏教に由来する神であり、鬼でもある。500人の子供を持つ母鬼だったが、その子らを育てるために人間の子供をさらっては喰らっていた。お釈迦様の言葉で改心した後は、子育てや安産を守護する善神となった……。

 また、本殿には御神体として「柘榴錫杖(ざくろしゃくじょう)」が祀られていることも書いてある。
 破邪調伏の神器らしく、柘榴石が埋め込まれている。鬼子母神とザクロが縁が深いため、その力を宿すためのものらしい。
※お釈迦さまが人肉を欲した鬼子母神に「柘榴は人の肉に似ているから、人の肉を食べたくなったら柘榴を食べて我慢しなさい」と言ったというエピソードに由来する。
 この情報を得た後、本殿で御神体をじっくりと観察する共鳴者がいた場合、〈*知覚〉の判定をしてもらう。〈観察眼〉や〈★霊感〉で代用するならばダイスボーナス+1。
 成功した者は、手のひらサイズの錫杖の握り手の部分に不自然な出っ張りがあること。そして、埋められている柘榴石が異様に赤く輝いていることに気づく。〈★霊感〉での判定ならば、その赤い石に魔力のようなオーラがまとっているのが見えるだろう。

¶ 社務所

 休みの日なのか、誰もいない。お守りなども売られていないようだ。
 恋みくじが置いてあり、100円を入れて引くことができる。

▼恋みくじを引く
〈*幸運〉で判定。[共鳴感情:恋 or 愛(関係)]を持っていると、ダイスボーナス+2。
シングル:吉/ダブル:中吉/トリプル:大吉/失敗:凶/ファンブル:大凶

¶ 境内四方のお地蔵さま

 調べてみると、4つのお地蔵さんのうち一つが破壊されている事に気づく。

▼DL向け情報
 境内で得られる情報は、どれもシナリオ進行上必須のものではない。
 共鳴者が興味を向けなかった場合、特に描写をする必要はない。
 お参りが済み、十分ロールプレイを頼んだら、帰り道は来た参道を引き返すしかないことを告げてシーン3へ繋げるといいだろう。


◆シーン3:鬼子母神社・帰りの参道

 参拝を終え、参道を引き返す共鳴者たちは目にする。
 参道のど真ん中に立つ、白いワンピース姿の、異様に背の高い女の姿を。
※ここでは全共鳴者にその姿が見える。(怪異が意図的に見せているため)

共鳴判定(強度8/上昇1D3)∞共鳴感情:[恐怖(情念)]

 帽子と長い髪に隠れ、その顔は伺いしれない。だが、異様な恐怖心が共鳴者たちを支配する。

 女性の怪異は「ぽぽぽぽ……」と呟きながら、距離をつめてくる。
 行く手は完全に塞がれている。逃げるために参道を引き返すと、分かれ道がある事に気づく。そこから逃げられそうだ。

 脇道に入って逃げている最中、遠くから地響きのような音が聞こえてくる。


◆シーン4:参道外れ 自衛隊?展開地


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 脇道に入りしばらく逃げると、少し開けた場所に出た。
 そこには自衛隊?(※)……と思しき車が数台止まっている。何らかの作戦本部なのだろうか、大型テントも数張り立っている。さらに奥を覗いてみると、なんと装甲車や戦車なども数台止まっており、銃で武装した隊員もいてかなり物騒な様子だ。
※実際は防衛省が管轄する自衛隊ではなく、神祇省の管轄する対怪異防災組織「星幽自衛隊(せいゆうじえいたい)」。
 略称、幽自(ゆうじ)。Japan Occult Self-Defense Force(英略:JOSDF)
 本作の展開にとって全く重要でないので、描写しなくてよい。今後、別シナリオでこれら組織に関連する共鳴者を遊ぶものが登場するかもしれない、程度の布石だ。

 さらに異様なのは、車や隊員たちの武装に、無数に御札が貼られているのだ。
 テントにはしめ縄が巻かれており、隊員たちに紛れて神社の神官のような人もいる。
※神社の社務所に人がいなかったのは、ここに出張っていたため。

 隊員は共鳴者の姿に気づくと話しかけてくる。
「おーい! 君たち、ここで何をしている!」
「ここは危ないから近づいちゃダメだよ。ほら、早く避難して」

 その時、先ほど聞こえた地響きの音がもう一度聞こえる。その音は、山の奥の方から聞こえてきているようだ。
 共鳴者に〈知覚〉で判定させる。〈観察眼〉や〈★霊感〉ならダイスボーナス+1。
 成功した者は、山が動いているように見える。

 隊員が怪訝な顔をし、共鳴者に尋ねる。
「君たち……何か、変なものを見たりした?」

 山が動いているように見えた……あるいは白いワンピース姿の女性を見たことを伝えると、「そうか……見えてしまったか……君たちをこのまま帰すわけにはいかなくなった」と隊員は言う。
 即座に、複数の武装した隊員たちによって共鳴者は取り囲まれる。

「(無線で)……司令。“八尺さま”を目撃した民間人を保護します」
 共鳴者たちは否応なく連行され、車の中に押し込まれる。

◆シーン5:結界車両内


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 押し込められた車両の荷台。そこは四隅に塩が盛られ、壁中に護符が貼られた異様な空間だった。中央には木箱の上に置かれた小さな仏像。部屋の片隅には携帯トイレ。

「急にこんなところに押し込められて不安だと思うけれど、これは君たちのためなんだ」

 隊員は、以下のことを説明してくれる。

・八尺さまの伝承のこと(シーン1の記述参照)
・共鳴者たちが、八尺様に「魅入られた」こと
・この車の中は、八尺さまの侵入を防ぐ結界になっていること
・明日の朝7時まで、何があってもここから一切出てはいけないこと
・この隊が何のためにここにいるのかは機密で話せないが、安心して欲しいこと

 隊員は飲み物やおにぎり、お菓子などを共鳴者たちに渡してくれる。
 そうして、車は閉じられる。しばらく車内で共鳴者たちがどんな反応をするのかロールプレイしてもらってから、シーン6へ。

▼DL向け情報
 車の中は携帯電波は通じる。ネットで調べ物をしたり、SNSに書き込みをしたりすることもできるだろう。

◆シーン6:“八千尺さま”襲来

 結界車両の中でしばらく過ごしていると、地響きの音がどんどん大きくなっていく。
 まるで巨大な何かが近づいてきているかのようだ。
 少しすると、車がガタガタと震え始める。
 更になんと爆発音銃撃音、隊員たちの悲鳴なども聞こえ始める。
 外はとんでもないことになっているようだ。

¶ 聞き耳を立てる

 〈*知覚〉で判定。〈聞き耳〉であればダイスボーナス+1。
 成功すると、外から微かに「ぽぽ……ぽぽ……」という女の声が聞こえる。

 外では戦闘が行われているらしい。
「目標、《八千尺さま》……対鬼誘導弾“オオカムヅミ”全弾発射!」
「全弾命中! ……ダメです、全然効いていません!」

¶ 外の様子を探る

 荷台の扉は内側から開けることができる。
 外の様子を覗き見るのに判定などは不要。
 →「¶ 八千尺さまの姿」へ

¶ 言いつけを守って車の中で耐え続ける

 しばらくすると、どんどん地響きは大くなっていく。巨大な何かがどんどん近づいてくる。
 近くで爆発が起き、車は吹き飛ばされる。
 荷台の共鳴者たちは外に放り出されてしまう。
 →「¶ 八千尺さまの姿」へ

¶ 八千尺さまの姿

 そこには、まるで山のようなサイズ(2,400m)の八尺さま……もとい、八千尺さまが、ノシノシと歩いているのを目撃する。

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 その女は両手をゆっくり上げると、胸の前で「八」の字をつくる。するとその手から光線を発射された。次々に戦車や武装が破壊されていく。
 さらに、自分に銃を向ける隊員たちを次々と手で掴み上げては、胸元にしまい込んでいく。

 八千尺さまは気配を感じ取ったのか、ゆっくりと共鳴者たちの方に視線を向ける。
「ぽぽぽぽぽぽぽ……」

共鳴判定(強度8/上昇1)∞共鳴感情:[愛(関係)]

 成功した共鳴者は、恐ろしいはずのその怪異の瞳が、なぜか慈愛に満ちているような錯覚を覚える。

▼DL情報
 外に出てはならないという言いつけを守って、外に出ること無く耐えても構わない。
 その場合はそのままシーン7に移り、八千尺様の様子の描写は、M八尺星人特務大使F242号との会話中に行うといい。


◆シーン7:M八尺星特務大使F242号

 背後に、不意に何者かの気配を感じる。
 振り返るとそこには、黒いワンピース姿の八尺さまが立っていた。
▼DL向け情報
 ここで登場する黒いワンピース姿の八尺さまは、シーン1とシーン3で登場した八尺さまと同一個体だ。
 平時は白いワンピースを来ているが、外務官としての仕事をする時はスーツを着るかのごとく黒ワンピースになるのが彼女の流儀らしい。

 特務大使F242号は地球の文化について精通しており、結界の中に侵入する方法も勉強している

「ぽぽぽ。驚かないでください、怖がらなくて大丈夫。敵意はありません」
「先ほどは脅かしてしまって申し訳ありません。わたくし、こういうものです」

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 黒い八尺さまは名刺を渡してくる。
 名刺には【M八尺星特務大使F242号】と記載されている。

「私ども……この星の皆様から《八尺さま》と呼ばれている存在の正体は、簡単に言えば宇宙人なのです」

▼M八尺星人F242号のしゃべりかた
基本的には通常の日本語を丁寧語で喋る。ただし、
・「はい」などの肯定の相槌は「ぽぽ」と言う。
・「いいえ」などの否定の相槌は「ぽぽぽ」と言う。
・たまに語尾が「ぽぽ」になる。
・笑う時は「ぽぽぽぽ」と笑う。

¶ 八尺さまの真実

「私どもがこの星に来訪した理由はふたつ。ひとつは伴侶を得るため。もう一つは、ポポポニウム粒子の収集です」
「……M八尺星人には、女性しかおりません。子孫を残すために、別の星の人間を伴侶として連れ帰る必要があります。地球人は、私どもの伴侶としてとても相性のいい生命体なのです」

「私どもは争いを好みません。また、相手の意思を尊重します。無理矢理に人を連れ去ったりなどしません。そう、私どもがM八尺星に連れ帰った地球人たちは、みな同意の元でこの星を去ったのです。もちろん、彼らは今もM八尺星で幸せに暮らしております」

¶ ポポポニウムについて

「ポポポニウムは地球ではまだ未知の素粒子。私どもの生命活動や繁殖に必須のエネルギー源です。別名“愛の素粒子”とも呼ばれています。繋がり求めあう性質を持ち、愛によって共鳴・増幅します」

「私どもの身長が皆様より高いのは、このポポポニウムと共鳴して体が大きくなる性質があるからなのです」

¶ “八千尺さま”について

「あの巨大化した個体は、Z39号。もともと善良な一般M八尺星人です」

「しかし、彼女は地球で活動をする最中に怪しい宗教にハマってしまったようでして……人類愛に目覚めてしまったようです」

「元来われわれM八尺星人は一途で、複数人に恋愛感情を抱いたりはしません。、彼女は博愛というまやかしに染まってしまった……そして時を同じくして、なぜか地球人たちの中でも、わたくしども“八尺さま”の愛を求める者が爆発的に増えたのです」

▼DL向け情報
 絵師や漫画家界隈で八尺さまヒロイン化ブーム、おねショタジャンル化が起きたせいだ。

「多くのニーズと共鳴した彼女は、地球人全員を神のごとく平等に愛し、その全員を……地球ごと伴侶とし、M八尺星へ連れ帰りたいと考えているようです」

「ぽぽぽ……それは私としても困ります。私はこの地球という星の環境を、現生人類を、文化を愛しています」

「この星を守るために、協力してくれませんか?」

¶ 柘榴錫杖(PoMデバイス)

 M242号は共鳴者に、鬼子母神社の御神体……【柘榴錫杖】を手渡してくる。

「これは【PoMデバイス】ポポポニウム粒子をエネルギー変換しするデバイスです」

「極めて強くポポポニウムと共鳴できる者あれば、この【PoMデバイス】を使って超人的な力を得ることができます。彼女を止めることもできるかもしれません。……そして、その適性を持つのは、貴方です」

▼DL向け情報
 「PoM」は「Popoponium Metamorphose」の略。あと、柘榴は英語で「Pomegranate」。
 とてつもなくどうでもいいので説明しなくてよい。

 【PoMデバイス】を手渡されるのは①「愛」の共鳴感情を持っている、あるいは②最も〈∞共鳴〉レベルの高い共鳴者だ。
 共鳴者が【PoM】デバイスを使って巨大化し、「八千尺さま」と対峙したらクライマックス。



◆シーン8:変身! そして対決

「八千尺さま」と対峙するクライマックスシーン。戦闘として処理する。

¶ 変身

 【PoMデバイス】を天高く掲げ、スイッチを押すと変身できる。
 共鳴者の姿はそのままに、身長が2,424mになる。

・変身は3ラウンドしか保たず、一度しか変身できない
・HP×8
・技能〈ポポポニウム光線〉を取得

▼特殊技能〈ポポポニウム光線〉

 高濃度のポポポニウムを照射する光線。使用する度に〈∞共鳴〉レベルが1上がる。
・技能レベル:現在の〈∞共鳴〉レベル
・判定値:現在の〈∞共鳴〉レベル
・攻撃力:【成功数】D8
DiceBot用数式:{共鳴}DM<={共鳴}

¶ 八千尺さま

最大HP:88 (通常兵器での攻撃無効)
イニシアチブ値:8
〈*生存〉:判定値4

▼固有技能

・〈愛の火球〉 8Lv/判定値8
 大量のポポポニウムを圧縮してぶつける技。命中する【成功数】D8点のダメージを受ける。

・〈ラブスラッガー〉 1Lv/判定値6
 帽子を投げつけてくる。命中すると「憑依判定」が発生する。
 【憑依】されると「魅入られ」てしまい、相手の虜になってしまう。
 ロールプレイはできるが、八千尺さまを攻撃することはできなくなる。

¶ ラウンド進行

▼イニシアチブ値
【💪 身体】+〈魅了〉技能レベル

▼終了条件
・八千尺さまのHPを0にする。あるいは【気絶】させる。
・八千尺さまの目をなんとかして覚まさせる。
(真実の愛を教える、あるいは自分ひとりに惚れさせる……などなど)
・共鳴者全員が【憑依】される、ないし【逸脱】する。(地球消失エンド)

◆エンディング

 八千尺さまを戦闘で倒した場合、地球は救われる。

 八千尺さまを博愛というまやかしから解き放ち、真実の愛に目覚めさせた場合、不特定多数とのポポポニウム共鳴が解かれ、彼女は八尺サイズに戻る。そして新たに得た愛に身を焦がすことになるだろう。
 もしかすると、今後共鳴者が彼女につきまとわれることになるかもしれない。

 あるいは、望んでM八尺星に愛を得に行きたい(【逸脱】したい)と望む共鳴者がいるかもしれない。キャラクターロストしてでも望むなら、DLは認めても良い。

 共鳴者たちのロールプレイで物語を締めくくること。


▼地球消失エンド
 共鳴者たちが敗れた後――。
 八千尺さまは進撃を続け、ポポポニウムの共鳴により多くの人間を虜にし、次々と自分の力に変えていった。
 その姿は数日でどんどん大きくなり、八日間の進撃の後……ついに彼女は全人類と共鳴し、その身の丈は成層圏を突き破り月よりもはるか高い……八十億尺(242万km)となった。

 もはや愛の神という概念そのものになった八十億尺様さまは、地球を愛おしそうに手で包み、そのまま自分の胸にしまい込んだ。