新約・八尺さま 【β版】
シナリオ核心情報
◆ストーリー
地方の田舎にある、縁結びのパワースポットで有名な「鬼子母(きしも)神社」を訪れた共鳴者たちは、そこで「八尺さま」を目撃する。
身長8尺(2.4m)という巨体の、白いワンピースを来た女性の姿のその怪異は、魅入った相手を神隠し的に連れ去り、取り殺すという伝説がある。
しかしその正体は、《M八尺星》からやってきた宇宙人であった。
共鳴者たちが八尺さまを目撃していたのと時を同じくして、わけあって身の丈が八尺どころか八千尺(2,424m)の巨体になってしまった八尺さまが暴れて、地球が大変なことになってしまいそうになっている。
それを止められるのは、M八尺星の超技術と親和性を持ち、巨大化して戦うことができる共鳴者だけだ!
◆《怪異》
・八尺さま “伴侶を求める異邦人”
身の丈8尺(2.4m)という異常に長身の女性。若い場合も老婆の場合もある。
白または黒のワンピース姿。赤い帽子(あるいは麦わら帽)などの、何かしら帽子を頭に必ず乗せている。
「ぽぽぽ」という奇怪な声で笑い、魅入った人間……特に若い男性や少年を連れ去り、取り殺すと言われている。
……その正体は、宇宙人である。正確な存在名は「M八尺星人」。
M八尺星人は何かしらの理由で女性体しか存在せず、子孫を残すために、身体の構造が極めて近い地球人の男を連れ去っている。(たまに同性愛に目覚めて女性を連れ去る者もいる)
「ぽぽぽ」という奇怪な笑い声も、単にM八尺星の言葉に過ぎない。
本来の身の丈は人間と変わらないが、恋をすると「ポポポニウム(※後述)」の働きにより巨体化する性質がある。
恐ろしい怪異として畏怖されている事実と裏腹に、実際は愛情深く穏和な性格で、惚れっぽく、一途。
相手の同意なく連れ去ることはしない。連れ去られた人々はM八尺星でまあまあ幸せに暮らしてるらしい。
▼共鳴感情
愛(関係)、恋(関係)、恐怖(情念)
▼憑依時・逸脱時の変異
八尺さまに憑依されたり、八尺さまに共鳴して【逸脱】してしまった者は、彼女に魅了され、伴侶としてM八尺星についていく事に同意してしまう。その状態のままシナリオを終えてしまうとキャラクターロストとなる。(死亡はしないが、地球からいなくなる)
▼共鳴表
「汎用共鳴表:伝承タイプ」を使用する。
※【3:共振(エンパシー)】の効果で得る共鳴感情は[愛(関係)]
◆設定・ガジェット
・ポポポニウム
地球ではまだ未知の粒子。別名「愛の素粒子」。
M八尺星人が欲している生命エネルギー。生殖に不可欠。他にも様々なオーバーテクノロジーに転用されている。
地球人が誰しも持つが、より多いポポポニウムを持つ個体に「八尺さま」たちは惹かれる傾向がある。
繋がり、求めあう性質を持つ。また、愛の力で増幅する。
・鬼子母(きしも)神社
本シナリオの舞台。縁結びの御利益があるとの噂。
▼御神体「柘榴錫杖」=【PoMデバイス】
鬼子母神社に祀られている御神体。柘榴石が埋め込まれた錫杖であるとされているが、実は八尺さまが持ち込んだオーパーツ。
ポポポニウムと共鳴し、エネルギー変換するデバイス。埋め込まれているのは柘榴石ではなく、ポポポニウム共鳴β結晶。
強いポポポニウム適性を持つ地球人(※本シナリオの共鳴者)が使用すると、M八尺星人と同様に巨大化したり、ポポポニウムを使って戦うことができるようになる。
◆NPC
・M八尺星特務大使 F242号
八尺さまのひとり。M八尺星の地球外務官にあたり、他の八尺さまたちの地球での活動を支援したり、目的を達成しやすいように諸々の斡旋をしたりしている。
【PoMデバイス】が発生させるポポポニウム力場を利用して鬼子母神社をパワースポット化し、縁結びのご利益を求める人を集め、その参拝客たちの中から高いポポポニウム適性を持つ人を選別していた張本人。
地球の文明のことをよく勉強しており、愛着がある。
地球の言語を解し、かなり流暢に喋れる。(ただし、相槌は「ぽぽ(はい)」か「ぽぽぽ(いいえ)」。あとたまに語尾にも「ぽぽ」が付く)
シナリオ冒頭で登場する八尺さまはこいつ。平時は白ワンピース姿だが、外務官として立ち振る舞う時は黒ワンピースになる。(スーツみたいなもの)
シナリオ内容とは全く関係ないが、心に決めた男性(8歳)がいる。
・M八尺星人Z39号 ※神祇省命名怪異呼称「八千尺さま」
八尺さまのひとり。本作のボス。F242号と違って、地球人の言葉は喋れない。
善良な一般M八尺星人だったが、地球で活動するうちに怪しい宗教にハマって、人類愛に目覚めてしまう。
時を同じくして、何故か地球人の間でも八尺さまに対する愛の感情が急激に高まってきており(絵師や漫画家界隈で八尺さまヒロイン化ブームが起きたせいで)、ポポポニウムの大量共鳴が発生。
結果、山くらいのサイズ(2,424m)に巨大化した。
人類愛の精神で地球人を平等に愛した結果、地球人全員をM八尺星に連れて帰りたいと考えるに至った。
戦って倒すか、一人の人間に強く惚れさせると小さくなる。