「年齢的にもう遅いのではないか……」
「学歴のない自分は受験できないかもしれない」
年齢や学歴といった受験資格がネックになり、賃貸不動産経営管理士試験に向けて一歩を踏み出せずにいる方もいるのではないでしょうか。
今回は、学歴や実務経験の有無、年齢といった賃貸不動産経営管理士試験の受験資格について解説します。
賃貸不動産経営管理士試験の受験資格
賃貸不動産経営管理士試験は、学歴や実務経験の有無、年齢といった受験資格の制限が一切ありません。
学歴
国家資格の多くは、大学卒業という条件が設けられているケースが大半です。
しかし、賃貸不動産経営管理士は、中・高・専門学校卒といった学歴に関係なく誰でも受験できます。
実務経験の有無
不動産業界での実務経験がなくても受験できることから、学生や主婦、会社員など多くの方が賃貸不動産経営管理士試験に挑戦しています。
「産休・育休後も社会復帰しやすいように、何か新しい知識を身につけておきたい」「専門性を高めたい」という方は、キャリアアップのひとつとして賃貸不動産経営管理士の資格取得を目指してみてはいかがでしょうか。
年齢
資格取得を考えるときに気になることといえば、年齢制限です。
賃貸不動産経営管理士試験は、年齢制限はありません。令和3年度の試験結果を見ると、合格者の平均年齢は42歳となっています。
年齢に関係なく挑戦できる賃貸不動産経営管理士試験は、セカンドキャリアの形成にも役立つのではないでしょうか。
試験の一部免除が免除される「賃貸不動産経営管理士講習」
賃貸不動産経営管理士試験を受けるなら、試験の一部が免除になる「賃貸不動産経営管理士講習」も受講しましょう。
賃貸不動産経営管理士講習は、賃貸管理業に必要な専門知識の習得と実務能力を高めるための講習です。賃貸不動産経営管理士講習にも特別な受験資格はなく、誰でも受けられます。
賃貸不動産経営管理士講習は、「事前学習」「講習受講」の2部構成となっており1日で受講可能です。
事前学習
事前学習とは、「賃貸不動産管理の知識と実務」という賃貸不動産経営管理士協議会が発刊している書籍を購入し自宅で勉強することです。
事前学習は2週間近くかかるため、「講習受講」に間に合うよう余裕を持った勉強スケジュールを立てましょう。
講習受講
会場で講習を受けるのが、「講習受講」です。講習受講は、賃貸不動産経営管理士に求められる基本的な知識を1日かけてじっくり学ぶというもの。
講習の最後、どれだけ内容を理解できているかを確認するテストがあり、それに合格すると修了証が発行されます。
修了証を得ることで修了年度から2年間、賃貸不動産経営管理士試験の問題が5問免除されます。
※関連コラム:賃貸不動産経営管理士試験の5問免除は活用すべき?合格率への影響は?
まとめ
2021年4月、国土交通省令にて国家資格となった賃貸不動産経営管理士。法律に基づく独占業務はありませんが、2021年に賃貸住宅管理業法が施行され管理会社ごとに業務管理者の設置が義務づけられました。
今後さらにニーズが高まることが予想され、賃貸不動産経営管理士は取得しておきたい不動産関連資格のひとつといえるでしょう。