昨季は、グランプリファイナル、ソチ五輪、世界選手権と3冠を達成。誰も彼を超えることはできないとさえ言われ、世界選手権3連覇中だったパトリック・チャン(カナダ)を見事に打ち破りました。特にソチ五輪の優勝は日本男子初の快挙で、その翌日から日本では「羽生結弦ブーム」が起きるほど、全国民がその活躍を見守り、期待してきました。
スター街道を歩み始めた羽生ですが、自身は今季何度も「僕が五輪王者だとか世界選手権王者だとかは関係無い。今年の僕は、今年の僕として勝ちに行く。自分に追いつき、追い抜くつもりで、挑戦者としてシーズンに臨みたい」と話していました。しかし五輪翌年は、モチベーションが落ちやすいだけでなく、4年分の身体の疲れも出ます。羽生も、見えない敵と戦うシーズンインとなりました。
オフの間には「新たな挑戦」として、4回転ジャンプを演技後半に設定しました。後半は疲れが出るため、得点が1.1倍になるボーナスがあるのです。しかし「疲れ方が違うので、タイミングや力の入れ具合が変わるはず。練習では単発の4回転は跳べても、曲の後半という条件を作って練習することが難しい」と感じ、感覚をつかみ切れないまま、初戦の中国杯を迎えます。ショートでは4回転が3回転になるミスをし、そのフリーでは中国選手との衝突事故を経験。シーズンの計画は一気に変わってしまいました。
中国杯後は、10日ほどの休養をへて、氷上に復帰。わずか5日の練習でNHK杯に出場しましたが、「練習では跳べても本番では成功しない」という状況になり、4位に終わりました。ただし幸運なことに、2位と4位の順位ながら、上位6人によるグランプリファイナルには滑り込みで進出できることになったのです。ここは羽生の強運なところでしょう。
「6人のうちの最下位として出場を決めた。ジュニアから上がってきたばかりの頃のような挑戦者の気持ちで臨みたい。今度は、僕が“君が代"を流したい」と優勝宣言。さらに「NHK杯まで5日でここまで持ち上げてきた。あと10日ほどあるので、準備は可能」と自信も見せてくれました。まずはハードな練習を10日間こなし、昨季のような強気で前向きな姿でバルセロナに現れてくれることを願わずにはいられません。
羽生結弦にとっては、数々の困難と向き合いながらも、果敢に試合に出場するシーズンが続いています。2014年11月の中国杯での衝突事故で負傷し、12月のグランプファイナルは復活の演技で、金メダルを獲得。全日本選手権も三連覇を決めましたが、その直後に腹痛のため入院し、手術を経て、この3月の世界選手権に挑みます。その回復状況が心配されますが、実力ではまさに世界王者といえる彼の活躍には日本中からの期待がかかっています。
今季のシーズン始めは、「僕が五輪王者だとか世界選手権王者だとかは関係無い。自分に追いつき、追い抜くつもりで、挑戦者としてシーズンに臨みたい」と話していました。五輪翌年という、体力的にも精神的にも難しいシーズンでしたが、休養することなくGPシリーズから参戦したのです。
初戦の中国杯に入るまでは、「新たな挑戦」として4回転ジャンプを演技後半に跳ぶことを課題にしていました。後半は疲れが出るため、得点が1.1倍になるボーナスがあるためです。「疲れ方が違うので、タイミングや力の入れ具合が変わる。練習では単発の4回転は跳べても、曲の後半という条件を作って練習することが難しい」と感じながら調整を重ね、中国杯を迎えました。
ところが誰もが知る通り、中国杯フリーの本番直前練習で、閻涵(中国)と衝突し、負傷。シーズンの計画は一気に変わってしまいました。
中国杯後は、10日ほどの休養とわずか5日の練習でNHK杯に出場し、4位に終わりました。幸運なことに、GPシリーズで2位と4位ながら、上位6人によるグランプリファイナルに6枠目で進出するという強運を発揮。「6人のうちの最下位として出場を決めた。ジュニアから上がってきたばかりの頃のような挑戦者の気持ちで臨みたい」とチャンスを意識すると、強気な姿勢でグランプリファイナルに挑みました。フリーでは2種類の4回転を成功させ、自己ベストの194.08点をマークし、完全復活。見事な優勝でした。
現在は、全日本選手権後の入院・手術の影響が未知の状況。ぜひ今持てる力を発揮し、来季へ繋がる一戦を迎えて欲しいものです。
手権後の入院・手術の影響が未知の状況。ぜひ今持てる力を発揮し、来季へ繋がる一戦を迎えて欲しいものです。