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吉田拓郎 「ひとりぼっち」との向き合い方 「とっても素敵なことで、こんな素晴らしいことはない」

[ 2022年6月29日 12:18 ]

吉田拓郎
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 年内で芸能活動を終了する意向のシンガー・ソングライター、吉田拓郎(76)が29日、ニッポン放送「垣花正 あなたとハッピー!」(月~木曜前8・00)にゲスト出演。最新アルバムのテーマについて語った。

 28日には都内スタジオで、最後のテレビ出演となる来月21日放送のフジテレビ特番「LOVE LOVE あいしてる 最終回・吉田拓郎卒業SP」(後8・00)を収録。この日、最新にして最後のアルバム「ah-面白かった」が発売され、事前インタビューに応える形で登場した。

 インタビュアーの垣花アナから「本当のひとりぼっちを経験した人がひとりぼっちは寂しくないんだ、愛情みたいなものをやっとわかることができるんだっていうお話をされてましたよね」と聞かれ、「僕は30代の頃からだいたいそういうことをステージでもよく話す男だったし、自分の人生の中でもやっぱ時々なんで俺は1人なんだだろうと考える男だったんですよ」。

 「それは癖(へき)とか言うんじゃなくて、実感として、人間はそんなにいつも徒党組んで、肩を組みながら歩く生き物ではないんじゃないかと僕は思ってて。孤独っていう言い方は非常に良くないけど、やっぱり人間は1人で生まれてきて、1人で消えていくんじゃないかっていうのが僕の人生観みたいなとこがあるんですよ。だから1人なんです。時々、親友ができたり、盟友ができたり、仲間ができたりしてワイワイするんだけど。結局は1人で生まれてきて、1人で旅に出るんだっていうのが人間の一生なんじゃないかと思ってて」と人生哲学を吐露した。

 「それが自分で感覚として、1人なんだな結局はな、ってことがわかれば、今度は1人っていうのは、決して寂しいことではなくて、とても楽しいことになってきて。1人なんだから、こういうことができる、挑戦できる。1人なんだから、この人とすごく仲良くすることをチョイスして選べる。1人だから恋人が欲しいとか結婚したいとか、1人だから子供も欲しいとか、ファミリーも欲しくなったりする。これは1人だってことが根底にあって、それを前提としてないと人間はどっかで勘違いした道を歩みそうな気がして。それはこのアルバムの中でもテーマなんです」と述べた。

 「結局1人なんだっていうのは寂しいことでも何でもなくて。とっても素敵なことで、ひとりぼっちってこんな素晴らしいことはないんで。せっかくひとりぼっちで生まれてきてんのに、この大事なひとりぼっちを大事にしないで、みんなとワイワイやることばっかりに時間を費やして、そっちを気分としてメインに重きを置いちゃうとつまらない人生にならないかなってのは、僕の言い分ですね」と孤独への向き合い方の持論を語った。

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