新型コロナウイルスの流行により、日本全国のフリーランスのなかには売り上げに打撃を受けてしまった人もいるでしょう。フリーランスが受け取れる給付金や補助金には、申請期限が設けられているものがほとんどです。そのため、給付金や補助金の情報は早めにキャッチしておくことが重要です。
フリーランスも給付金を受け取れる?
補助金と給付金のなかでは、最も審査が厳しいのは補助金です。
支給金額が数億円にも上る補助金もあるため、事業計画や支出計画などの申請書類もそろえる必要があります。それに対し、給付金は一定の要件を満たしていれば給付されることが特長です。そのため、厳しい審査がある補助金と比較して、比較的多くの人が受け取れることがメリットなのです!
ただし、給付額は数万円から多くても数百万円ほどとなっています。
さらに、民間助成金と呼ばれる前払いで受け取れる助成金もあります。助成額は、数百万~数千万円ほど。補助金と同様に事業計画や支出計画なども細かくチェックされたり監査が入ったりするケースもあります。そのため、助成された事業を計画的に行う前提で申請することが重要です。
フリーランスはいきなり仕事がなくなってしまうことも多いため、こういった制度を事前に知っておくことがリスクマネージメントにも繋がります。
・2022年にフリーランスが受け取れる給付金
事業復活支援金
フリーランスが最大50万円を受け取れるのは、事業復活支援金です。
内容は、以下の通りです。
対象者 | 2021年11月~2022年3月のいずれかの月間売上が新型コロナウイルスの影響で30%以上減少している人 |
支援額 | 売上高減少率50%以上:個人50万円 売上高減少率30~50%:個人30万円 |
申請期限 | 2022年1月31日~5月31日 |
必要書類 | 確定申告書・売上台帳など |
申請方法 | 事前確認を済ませたうえでオンライン申請 |
支援団体 | 経済産業省 |
フリーランスにとって、比較的スムーズに申請しやすい給付金だといえるでしょう。
他にも知っておきたい給付金
フリーランスが受け取れる補助金には、さまざまな種類があります。申請する際には、早めにチェックしておきましょう。
事業再構築補助金の中で、フリーランスが利用しやすいのは、通常枠・緊急事態宣言特別枠・最低賃金枠の3種類です。
なお、通常枠の補助額は以下の通りとなっています。
従業員数 補助額
20人以下 100万~4,000万円
21~50人 100万~6,000万円
51人以上 100万~8,000万円
補助率は3分の2となっており、6,000万円超は2分の1と設定されています。
なお、申請する際には、以下の要件を満たしている必要があります。
・2020年4月以降の連続する6カ月間のうち任意の3カ月の合計売上高が10%以上減少している
・2020年10月以降の連続する6カ月の合計売上高がコロナ禍以前の同3カ月と比較して、5%以上減少している
申請をする場合は上記の要件を確認しておきましょう。
小規模事業者持続化補助金には、一般型と低感染リスク型ビジネス枠の2種類があります。
それぞれの受付開始時期や補助金額などは、以下の通りです。
締め切り 2022年2月4日 2022年3月9日
補助金額 ~50万円(共同申請では500万円)
対象者 常時使用する事業員が20人以下の法人・個人事業主の方
建築業や観光業など、幅広い業種のフリーランスにとって活用しやすいのが、小規模事業者持続化補助金です。事業を拡大させるために資金が必要な場合には、ぜひ申請を検討してみましょう!
ものづくり補助金とは、ものづくり・商業・サービスの生産性向上を促進するための補助金を指します。ものづくり補助金の内容は、この通りです。
公募開始日 2022年2月16日
申請開始日 2022年3月15日
申請締切日 2022年5月11日
【 補助上限 】
一般型通常枠:750万~1,250万円
一般型回復型賃上げ・雇用拡大枠:750万~1,250万円
一般型デジタル枠:750万~1,250万円
一般型グリーン枠:1,000万~2,000万円
グローバル展開型:3,000万円
補助率 2分の1~3分の2
なお、申請する際には、GビズIDプライムアカウントを取得する必要があります。
フリーランスがものづくり補助金を申請するためには、生産性を向上させるための設備投資やシステム構築などを行う必要があります。ただし、申請するために必要な事業計画書は、個人で作成するのは難しいケースが少なくありません。申請を検討している場合には、外部の専門家、例えば中小企業診断士などに事業計画書の作成を依頼することも考えましょう。ただし、ギャランティーの支払いと給付金の額の兼ね合いをしっかり考えておきましょう。
まとめ
新型コロナウイルスによって売上に影響があったフリーランスは少なくなくありません。また、誰にも頼れないフリーランスは事業を閉めてしまう方もいらっしゃいます。
給付金や補助金などは随時新しく発表されています。自身で情報収集をしなければ給付金や補助金を受け取ることは難しいため、積極的に情報を集めるようにしましょう。
ライター:もなりざ
編集:なるだけUNIQUEライフ
この記事へのコメントはありません。