閲覧できない状態になっていた、名古屋市のウェブ制作会社が管理する複数のホームページを復旧させる名目で現金をだまし取ったとして、男2人が再逮捕されました。

　詐欺の疑いで再逮捕されたのは、岐阜県大垣市の派遣社員内藤良仁容疑者（34）と、名古屋市中村区の自営業江川政之容疑者（34）です。

　警察によりますと2人は、中村区内のウェブ制作会社が管理する複数のホームページを閲覧できない状態にしたにもかかわらず、それを隠して、ウェブ制作会社からの依頼を受け復旧させ、去年12月から今年2月までの間に、現金847万円をだまし取った疑いがもたれています。

　内藤容疑者は「復旧作業を実際にやったので、金をすべてだまし取った訳ではない」などと容疑を一部否認し、江川容疑者は「覚えていません」と容疑を否認しています。

　2人は去年11月、ウェブ制作会社のサーバーに不正に侵入し、会社が管理する美容院や旅館など4社のホームページを閲覧できない状態にした疑いで今月7日に逮捕されています。

　警察は、2人が外部からのサーバー攻撃を装った「自作自演」の犯行で金をだまし取っていたとみて、詳しい事件の経緯を調べています。