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グルメの部屋(3346)荒木町多仁本  今年ミシュラン☆を新たに取得した「招福楼」出身のイケメン若手実力派の和食店
和食 <2019年ミシュラン東京☆ >
住所: 東京都新宿区荒木町3-21 宮内ビル 2F 03-6380-5797
(評価)☆☆☆☆
(*評価基準:☆5=毎週行きたい/ ☆4=月1回は行きたい/ ☆3=年一回程度/ ☆2=もう行かなくても/ ☆1=絶対行きたくない)
*評価については、事前期待と事後評価にギヤップがある程(事後評価の方がいい場合)高くなるように☆を付けています。またシナリオを持っている店を評価しています
(コメント)
一年ぶりに四谷荒木町に上陸しました。荒木町の車力門通りに踏み入れると頭の奥のスイッチが入り、なぜか「柳ケ瀬ブルース」が流れてきて口ずさんでしまいます。特に冬のこの時期出来ればしとしと雨が降っていると柳ケ瀬らしい色街の風情が色濃く出てきます。京都の華やかな「祇園」と岐阜の地味な地方色の「柳ケ瀬」の対比はまさに東京の「神楽坂」と「荒木町」の対比に酷似している気がします。ここに犇めくお店も神楽坂の華やかな懐石料理店と地味だがしっかりした味付けの割烹料理店の構造を如実に表しています。今回お邪魔したお店は、今年ミシュラン☆を新たに取得した新鋭の割烹料理店です。ここの店主は、「招福楼」ののち都内の和食店を経由してこの四谷三丁目に出店した若手実力派の和食店です。この数年都内の和食の新たな傾向として滋賀の名店「招福楼」や「比良山荘」出身の料理人が店を出し評判になり今では「銀座しのはら」「松川」「青草窠」など予約困難な店になっています。その流れに新たに四谷荒木町に「多仁本」が加わり今年ミシュラン☆を新たに取得したので早速今なら予約可能なので訪問してみました。場所は四谷三丁目から荒木町の車力門通りの商店街の奥まっいてちょっとわかりにくい場所にあります。店内は荒木町らしいカウンター8席のみのお店。お料理は10000円のコースをお願いしました。最近は和食はどこも高くなっている中、この価格で本格的なコースをいただける貴重なお店です。仕入れや献立の組み立てなどに相当努力されているのでしょう。本当にありがたいですね。お料理の構成、質、量もお値段からしても十分に満足出来ました。
料理の内容は
□1 雲丹と鰻の蕪蒸し□2 お造り カワハギ 肝 大間鮪□3 淡路のアオリイカ ベルーガキャビア□4 お椀 蟹真薯□5 さわらの幽庵焼き□6 お浸し しめじ ほうれん草□7海老・白魚のフライ□8 ブリの照り焼き□9 和牛とセリの稲庭うどん□10お食事・ご飯・ちりめん山椒□11 果物
どの皿もしっかりしただし汁が特徴でしっかりした味付けでした。特に印象に残ったのは3品目の淡路のアオリイカとベルーガキャビア。ねっとり柔らかいアオリイカが今まで食べた中でもベストでした。また4品目のお椀は繊細で少し昆布を効かせた素晴らしいお出汁。蟹真薯の蟹の味もしっかり。和牛とセリの稲庭うどんはすっきりした味覚でした。
感想としてはスッキリしたカウンターのみの小体なお店だが、目線の高さも丁度良く、非常に清潔感ある厨房で、居心地のよい空間です。器のチョイスも品が良く、端正な盛り付けの料理を引き立てていた。接客は御主人ともう一人の若手の男性のお二人で調理も接客も担当されていたが、どちらの方も非常に好感のもてる方だった。御主人は物腰が柔らかく、とても話しやすくなかなかのイケメンで女性客が多くなりそう。若くて爽やか真摯な大将なのでまだまだ伸びると思います。リーズナブルかつ丁寧な仕事で楽しませてくれるこちらは、今後もっと人気が出てもおかしくないと思います。ただ煌めくような料理ではなく地味で苦労人の作ったしっかりした料理の感じでした。特に15,000円でこれだけのクオリティの高い料理が食べられるのは荒木町ならではで神楽坂なら間違いなく25,000円はとられると思うのでCPは極めて良いお店です。また雨の日にふらっと立ち寄りたいですね!(笑)