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2012年06月03日(日) モラルの崩壊はメディアが作る

生活保護費の減額、厚労相示唆 「しっかり議論したい」(朝日新聞 5月27日)
親族の扶養義務徹底…自民、生活保護法改正案を提出へ(スポニチ 6月1日)

生活保護の不正受給に関しては厳しくしろとは考えていますが、

様々な家庭の事情があるのですから生活保護の減額や扶養義務の徹底には反対の考えです。

今日の『たかじんのそこまで言って委員会』で勝谷さんが言っていましたが、

行政の人材難で不正などのチェック体制が厳しいので、

代わりに地域の民生委員が、

この家庭は本当に必要としているほど困窮しているのかを

チェックするというのが良いのかもしれません。

それにしても、生活保護問題がメディアを賑わせていますが、

河本さんと梶原さんの件と、

その他大勢の生活保護受給者を一緒にして議論しているのが多いですが、

金曜日の夜のNHKの番組でも、

方や今は売れっ子になって年収が数千万円の芸能人と、

方や年収が200万円程度で自分の生活だけでも大変なので、

親には生活保護を受けさせている人を例に出して、

親の扶養義務に縛られて生活保護の申請がダメになると

困窮している家庭はさらに困窮して共倒れになるとやっていましたが、

売れっ子になって年収が5000万もあるけど生活保護で親の面倒を見ている河本さんと

年収が上がることの無い一般人とを同列で議論するのは間違いでしょう。

ところで、吉本興業には逆らえないマスメディアが河本さんと梶原さんを擁護しているために、

このようなことが全国で起きているそうです。

「住宅ローンで大変だから生活保護受けたい」 梶原問題きっかけに「自分も」という声続出(j-castニュース 6月1日)

NHKを含めて、ほとんどのテレビ番組が弁護士や教授などを使って

「河本さんと梶原さんの生活保護のやり方はモラル的にも法律的にも悪くない」と

お墨付きを与えて垂れ流しているのですから、

「数千万円稼いでいて顔も売れている芸人でも貰えるなら、
 芸人より年収の低い一般人の自分でも生活保護を貰えるのかも」って思うのは当然ではないでしょうか。

モラルの崩壊はメディアが作るというのは昔も今も変わっていませんね。















名塚元哉 |←ホームページ