これまた原付。
ちょ。
ヨーロッパ物ってどうしてこうも
センスがいいんだ。
スーツにしろ靴にしろ、クルマに
しろ。
日本には世界的に日本固有の和服と
日本刀があるが、その格好で二輪
に乗車はできないしなあ。
に乗車はできないしなあ。
ヨーロッパには前傾姿勢のスポーツ
ライクな二輪の伝統文化があるし、
また、アメリカには大陸横断までも
射程に入れた長距離クルーズの為の
ハーレーのようなライポジ文化もあ
る。
尤も、前傾姿勢も正しい乗り方を
すれば何百マイルだろうと走って
も身体はなんとも無い。
ヨーロピアンスタイルに不慣れな
日本人は「二輪文化」が未発達な
ので、正しい乗り方を知らず、また
研究努力もせず、上体直立で腕伸ば
し突っ張りで腕立て伏せのように
ハンドルに体重を預け、下半身で
二輪に乗らず、ステップにはただ
足を置いている。
つまり、二輪がいくら売れても、
人間が二輪の乗り方を知らない。
それは、適正な文化の歴史がないか
らだ。
なんたって、国民には二輪には乗ら
せないような政策や教育をやって
来ていた国だから。
実際に二輪に乗れるのは、そのくびき
を自ら脱して自立的で開明的な国際
的視点の立ち位置に行った乗り人た
ちだけだ。
あとは、ほぼ全員が上体直立硬直の
腕伸ばし突っ張りの頷出し、足の爪
先だらしなく外向け。ひどいのにな
ると背中伸ばし硬直が行き過ぎて、
背中そっくり返りのヘソ前出し乗り。
およそスポーツをするフォームでは
ないので、運動動作を必要とする二
輪になど乗れっこないのは当たり
前。
前。
もっと、自分自身で、「まてよ、こ
れは・・・」と目を見開いて研究し
ないとさ。
そうすると、こんな感じでごく普通
に正しく二輪に乗れる。
排気量は関係ない。
50のスクーターでも運動原理は同じ
だ。ただ、車重や構造や速度で現出
現象の振幅に差異が出るだけだ。
原理を理解して、車の挙動を五感で
明確に感知して、そして、適切な対
処方法を座学で知識として正確なと
ころを知り、的確な操作で対応すれ
ば、誰でも二輪は乗れる。
運動神経の良し悪しは関係ない。
かつてスーパーノービスと呼ばれて、
のちにモリワキからホンダのワーク
スマシンに乗るようになった国際レ
ーシングライダーの宮城光選手など
は、自分では物凄いスポーツ音痴
だと言っていた。
だと言っていた。
ただ、彼はドラムが叩けた。ドラマー
だ。リズム感はめちゃくちゃ良かっ
た事だろう。凡人はドラム叩け
ないから。
ないから。
ただ、これは言える。
パソコンのキーボードを素早く普通
に普段ノーウォッチタッチで打ち込
める人。
この人たちはオートバイの運転は乗
れば確実に巧みにできる。
それと、キャベツの千切りができる
人。
あと、鉛筆できちんと文字が書ける
人。
箸をちゃんと使える人。
すべて、二輪に乗れば巧みに正確に
安全に操縦する事が可能だ。
しかし、一番大切な事は、「信号の
色をきちんと識別できる事」だ。
これは、実は深い。人的身体機能だ
けでなく、心の問題もあるから
だ。
だ。
二輪の走行は剣の道と同じなのだ。
心正しからずんば剣また正しからず。
これ、二輪も全く一緒だ。
心が邪(よこしま)な者は、絶対に正
しい操作や操縦と運転は出来ない。
これは絶対に。
世の中を俯瞰すると、それがよく見
える。よく判る。
そして、二輪における邪な心は安全
を遠ざけ、危険を引き寄せる。
これは、自分についてだけでなく、
人様に対しても。