人気デュオのKinKi Kids、シンガー・ソングライターの吉田拓郎(76)がタッグを組むフジテレビ系音楽番組「LOVE LOVE あいしてる」が5年ぶりに復活し、「最終回・吉田拓郎卒業SP」(7月21日・後8時)として放送される。拓郎は同番組が最後のテレビ出演となり、番組も最終回となる。
1996年にスタートし、当時はデビュー前の堂本光一(43)、堂本剛(43)と、大スターの拓郎の異色の組み合わせで人気を博した伝説の番組。2001年のレギュラー放送終了後、17年に特番が放送された。今回は5年ぶりの再集結で、おなじみのスタッフ・キャストで最終回を彩ることとなった。
セミリタイアを宣言している拓郎は、29日にラストアルバム「ah―面白かった」をリリースする。「光一と剛と最後に一緒にやって、一緒の時間を過ごして、それを最後のテレビ出演とするのはどうかなと、かねてから思っていました」とプロデューサーに自ら働きかけたそうで「僕はとてもすてきな有終の美を飾れそうで、とても幸せ」と語る。
キンキの2人にとっても、楽器に触れたこともない少年時代に出会い、ギターや曲作りの喜びを教わった、原点の番組。最終回では拓郎が作詞し、キンキが曲をつけた初の共同楽曲「Sayonara あいしてる」を一夜限りのパフォーマンスで披露する。
放送当日は、キンキのデビュー25周年記念日。恩人と共に過ごす時間を光一は「おのずと道ができていく、そこに全員が向かっていってしまう、それが拓郎さんの持つエネルギー。昔も今もそうやって変わらないのがすてきだし、そこにいられることが幸せ」としみじみ。剛も「久しぶりにこのメンバーで過ごして、めちゃくちゃ楽しい。この空気感を皆さんに伝えるべく、本番はナチュラルに過ごそうかなと思っています」。3人の新たな門出の背中を押すような、温かい番組を届けるつもりだ。
◆「LOVE LOVE あいしてる」 1996年10月から2001年3月まで、フジテレビ系で毎週土曜に放送された30分間の音楽番組。ほかに篠原ともえ、THE ALFEE・坂崎幸之助がレギュラー出演した。ゲストトークや番組オリジナルバンドでの生演奏、キンキが音楽を学ぶコーナーなどで構成され、番組テーマソングは拓郎作曲の「全部だきしめて」。98年にキンキがカバーし、ミリオンセラーを記録した。