2012年11月2日(金)
身だしなみはスマート、記者会見などでは通訳を介さず、巧みな英語とフランス語を操る。2008年の大統領選で当選し、二期目に入ったグルジアのサーカシビリ大統領は、西側で教育を受けたエリートだ。しかしその一方で自身に批判的な新聞記事は破り捨て、テレビ番組に悪態をついて消してしまう直情的な顔も持つ。カメラは様々な表情を見せる大統領に密着する。
2008年の年明け、グルジア国民は平和であることを喜び合い、子や孫の代まで安寧な日々が続くことを心から望んでいた。サーカシビリがグルジアを欧州の一員とするべく一貫してロシアに背を向ける外交姿勢を貫き、敵意むき出しの発言をする度に、庶民たちは「そんな事は誰も望んでいない」と囁き合う。
グルジアからの分離独立を求める南オセチアには、ロシア軍が平和維持のため駐留している。その土地で、グルジア人が民族浄化の犠牲となっていると吹聴するサーカシビリ。サルゴジもライスも同調して、南オセチアはグルジアの領土だと強調する。8月、突然にグルジア軍が侵攻を開始。ロシアの報復が、グルジアの大地を赤く染めた・・・。
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