「いつか一緒に隣で戦おう」「心は共に」歴代仮面ライダーがTwitterに大集結！難病の5歳に熱いエール

「仮面ライダーに想いが届いてほしいね」

難病の子どもを持つお母さんが、Twitterに何気なく投稿した動画。

彼の想いに答えて、たくさんの歴代のヒーローたち、そして特撮ファンのみなさんがエールを寄せています。

動画に映るのは、仮面ライダーが大好きな男の子。

入院中の病院のベッドの上で、ライダーの人形を手に「かっこいいんだもん」「好き」と笑顔で話しています。

そんな彼の思いをヒーローたちに届けたい――Twitterユーザーたちの協力により、たくさんの俳優や関係者に伝わりました！男の子への応援の声が多数寄せられています。

BuzzFeedは、投稿したお母さん・桑原成美さんにお話を聞きました。

難病を抱え、5回の手術

次男は5歳になります。お腹にいた時に心臓に違和感があると言われ、小さな産婦人科から大学病院に行くよう言われました。

生まれてきてからもいろんな検査を受け、両大血管右室始症、心室中隔欠損や肺動脈閉鎖と診断されました。

生後2ヶ月で初めての手術。その後、現在までに5回の手術をしています。

酸素を吸入しながら生活していた時期もありましたが、3歳半から2年程度は元気になり、保育園にも通えていました。

しかし、去年の秋のある日の早朝。お腹が痛いとのたうちまわっていたので病院へ……。そこでフォンタン手術を受けた後の合併症である「蛋白漏出性胃腸症」と診断されました。

蛋白漏出性胃腸症は、血液の中にある免疫力を作り出すタンパク質（アルブミン）が体の中に漏れ出し、免疫力が低下する病気です。

顔や体が異常にむくんでしまいます。免疫力がないため、感染症にかかると命を落とすこともあります。

「ジオウ、ジオウ」と初めて喋った

仮面ライダーとの出会いは2歳半の時、テレビで見せてみたのが最初だと思います。

なんにでも興味を持つ長男と違い、なかなか好きになれるものがない次男でしたが、仮面ライダーは違いました。戦っている姿を見て、興味津々になりました。

発達障害もあり、2歳半になってもあまり言葉を喋らず心配していたのですが、その時見た「仮面ライダージオウ」の名前を「ジオウ、ジオウ」
「へんしん、へんしん」と
初めて言葉を喋ったのを今でも覚えています。

入院生活中は、私が付き添える面会の時間も決まっていますので、1人の時間が多いのです。仮面ライダーのDVDを観たり、持っている仮面ライダーの変身ベルトや人形、ライダー図鑑などで過ごしているようです。

動画で持っているのは「仮面ライダー龍騎」の人形ですが、一番好きなのはやっぱり「仮面ライダージオウ」でしょうか。 エグゼイド、リバイスもお気に入りです。

「いつか一緒に隣で戦えるように待ってるからね！」

俳優さんや関係者の方、特撮ファンの方。数えきれない方から温かい言葉や応援メッセージをいただいて、本当に感謝しきれないです。正直こんなことになるとは考えておらず…驚きで毎日過ごしています。

うれしいメッセージばかりですが、特に仮面ライダーセイバーに出演されていた青木瞭さんからのお返事が印象的でした。息子もすごく喜んでいました。

次男本人にもTwitterを見せながら、「頑張れ！って、みんなとっても応援してくれているよ」と伝えています。

仮面ライダーの絵を描いてくださったのを観て、僕も描いてほしいな〜と言っています。地方のヒーローの方を初めて見て、かっこいい！と言っていました。

「バイスも一緒に頑張るぜ」、僕も頑張る

後は、仮面ライダーバイスに伝えてくださったスーツアクターの方からのメッセージが次男にはとてもうれしかったようで……。

病院での心電図や採血の検査はいつも暴れて泣いてしまうのですが、メッセージをいただいた翌日は、「こんなん余裕だ！」と頑張っておりました。仮面ライダーの力って本当にすごいな、ありがたいな、と思いました。

私が一番涙があふれてきたのは、同じ病気を抱えているお子さんのお母様からのものでした。

私たち親子だけでなく、息子と同じ病気を抱えたお子さん、他にもさまざまな難しい病気を持ったお子さんにも、「仮面ライダーたちがこんなに応援してくれているよ！」と伝われば……少しでも役に立てるならと思います。