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3.11の映像

あの日、何が起きていたのか

2011年3月11日、東北地方を中心に未曾有の被害を引き起こした大震災。
あの日、激しい揺れに襲われた列島各地ではどんなことが起きていたのか、
その1日をあらためて当時のニュース映像で振り返る。

14時48分 東京都渋谷区 NHK放送センター

“東京のスタジオも揺れています”

緊急地震速報が出たことにより、国会中継から急きょスタジオでの放送に切りかわった。
東京でも激しい揺れを感じ、スタジオも緊迫した雰囲気に。
画面テロップでは14時46分に東北地方で強い地震があったことを伝えていた。

地震発生時福島県郡山市 郡山市役所

経験したことのない激しい揺れ

激しく揺れる市役所フロアをとらえるカメラ。
マグニチュード8.8という超巨大地震が起こったことは判明したが、
この激しい揺れがどこでどんな被害をもたらしているのか、この段階では全くわからない状況だった

14時50分頃宮城県仙台市 仙台市役所

各地の被害の状況も徐々に明らかに

各地での被害の状況も徐々に明らかになってきた。そして津波と余震に対して、
警戒を怠らないようアナウンサーは繰り返し訴えた。

15時03分東京都江東区 青海

東北3県に大津波警報

お台場地区で起きた火災をカメラがとらえた。
宮城県栗原市で震度7、岩手、宮城、福島の東北3県に大津波警報が出ていることも伝えている。
アナウンサーは海岸や川の河口に近づかないよう訴える。

15時すぎ岩手県宮古市 宮古港

東北地方沿岸部に津波が押し寄せる

東北の沿岸部に未曾有の危機が訪れようとしていた。
岩手県釜石市からは川をゆっくりと逆流する津波が映し出され、宮古港では、
あっという間に岸壁の車や港湾施設などが津波で押し流されていった。

15時26分宮城県気仙沼市

白波をたてて渦巻く波にのみこまれる

大きな船が、工場のタンクが、桟橋が、次々と津波にのみこまれていく。
宮城県気仙沼市の港に設置されたカメラは、余震で小刻みに揺れながらも
港が水没していく様子をとらえていた。

15時58分宮城県名取市 名取川上空

空から撮影された名取川を遡上する濁流

名取川を遡上した津波は濁流となって、河口付近の畑や住宅をのみこんでいった。
空撮からの津波の映像に、誰もが圧倒され、あらためて津波の恐ろしさを実感させられた。

16時頃福島県南相馬市

沿岸部からの津波の映像 被災者も増えていく

東北地方沿岸部から津波の被害をとらえた映像が、次々と届けられる。
それに伴い死者、行方不明者の数も増えていく。カメラは福島県南相馬市の被災の様子を伝える。
翌日になって、この地区からさほど遠くない場所で、原発事故が起こっていたことが判明する。

16時10分千葉県市原市 コスモ石油千葉製油所

燃え続ける製油所のタンク

大きな炎を上げて燃える製油所のタンクの映像を上空から中継し続けた。
首都圏で発生した大規模な災害をとらえた映像は、今回の震災の被害が東北地方以外にも及ぶ
広範囲のものであることを示していた。

16時30分福島県大熊町 東京電力福島第一原発

震災直後の原発

余震でぐらぐらと揺れながらも福島第一原発をとらえたカメラ。
しかしこのときすでに津波の影響によって電源を喪失し、原発は危険な状態に突入しつつあった。

16時46分福島県いわき市 小名浜湾

防波堤を乗り越え、押し寄せる津波

福島県いわき市小名浜湾からは、防波堤を乗り越え、津波がどんどん押し寄せる映像が中継された。
沿岸部の住民には避難指示が出され、沿岸部各地域からは、
大きな被害が出ているという情報が次々と届けられた。

16時40分頃青森県八戸市 八戸港

八戸でも津波による被害が

津波は青森県八戸市にも押し寄せていた。漁船が岸壁に乗り上げ、家屋も流されていた。
これから夜を迎えるにあたって、アナウンサーは寒さへの備えを呼びかけた。

18時06分東京都渋谷区 JR渋谷駅

帰宅難民であふれた渋谷駅

首都圏でも鉄道などの交通機関が不通になった。
渋谷駅では帰宅しようとする客であふれ、混乱する駅前の様子をカメラが映し出した。

20時53分東京都品川区 第一京浜

徒歩で帰宅する人たち

ほとんどの鉄道会社が運転をとりやめたことから、人々は歩いて自宅に戻ろうとしていた。
品川区の第一京浜では、歩道からはみ出すほどの人の波が帰宅を急いだ。

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