無人島 ~俺の10枚~ 【WONK:荒田洸 編】

2017年09月13日 (水) 18:00

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yahyel、D.A.N.、Daiki Tsuneta Millennium Parade ... 近年シーンに続々と登場する日本人アーティストの作り出すサウンドのクオリティーがすこぶる高い。今回登場してくれた WONK もまさしくそんな新世代を代表するバンドの一つだ。彼らの作り出すサウンドは、邦楽・洋楽という区別をバカバカしいものに変えてしまう。それは、米ブルーノートレコードを代表するアーティスト Jose James の新作への参加などからも明らかだ。

エクスペリメンタル・ソウルバンドを自称する WONK が、ベースにソウルミュージック・ブラックミュージックを持っている事は間違いないのだけれど、そのサウンドはジャズにもビートミュージックにも聴くことが出来る。常識にとらわれず鳴らされるサウンドは心地良い。そんな自由なサウンド構築を志す4人組 WONK がリリースする新作は、なんとツインアルバム。『Castor』『Pollux』という2作が同時にリリースされる。まだ新人と言える彼らが、なぜ2作の別の作品を同時にリリースするのか?その答えはこだわり尽された作品の中にある。

今年は、SUMMER SONIC 2017、東京ジャズ2017、Blue Note Jazz Festival in Japan など各大型フェスへの出演も決定している WONK。こうしたフェスなどを通じ、彼らの音楽が国境・世代を超えた音楽ファンにリーチしていく事は、とてもワクワクするではないか。

そんな次世代シーンを作り上げていくだろう担い手 WONK のメンバーがローチケHMVニュースの「無人島 ~俺の10枚~」に登場してくれた。連載形式で毎週1名のメンバーが10枚の作品を紹介してくれる。さて、彼らが選ぶ作品とは?

無人島 ~俺の10枚~ 【WONK:荒田洸 編】
音楽好きには、超定番の企画“無人島 ~俺の10枚~”。なんとも潔いタイトルで、内容もそのまんま、無人島に持って行きたいCDを10枚チョイスしてもらい、それぞれの作品に込められた思い入れを思いっきり語ってもらう。ミュージシャンとしてルーツとなるもの、人生を変えた一枚、甘い記憶がよみがえる一枚、チョイスの理由にはそれぞれのアーティストごとに千差万別。今回のお客様は、WONK 荒田洸(Drums)が登場。

J Dilla 『Welcome 2 Detroit』
一番最初に J Dilla を聴いたのがこのアルバムでした、サンプリングされたドラムの音質、その打ち込みフィールに非常に衝撃を受けました。ホーンなどの生楽器も J Dilla のトラックにうまく絡み合っていてビート系のアルバムでは最高傑作のひとつだと思います。


Slum Village 『FAN-TAS-TIC 1』
サンプリングのドラムワークに関して非常に影響を受けたアルバムのひとつです。この作品のプロデューサーである Jay Dee の特徴的なドラムフィールに加え、浮遊感や独特のフィルター感のある上物使いはたいへん聴きごたえがあります。


Jaylib 『Champion Sound』
J Dilla と Madlib によるコラボレーションアルバム。普段の J Dilla にはみられないある意味で尖ったビートもこのアルバムの魅力のひとつです。2人の特徴がうまく混じり合ったアルバムだと思います。収録曲の「McNasty Filth (Ft. Frank-N-Dank)」は無人島のビーチで大人数で騒ぎながら聴きたい曲ですね。


Madlib 『WLIB AM: King of the Wigflip』
このアルバムに収録されている「Yo Yo Affair Pt.1 & 2」という曲が特にお気に入りの曲です。Madlib には珍しいスムースなローズの使い方が非常に心地よく浜辺で聴くと最高な楽曲の一つです。


Knxwledge 『Hud Dreems』
ドラムのフレーズに衝撃を受けたアルバムの一つです。ヒップホップのビートアルバムなのですが、ビートの組み方に関してシンプルなオフビートの楽曲が少なくほぼ全曲を通して独特なリズムワークが聴けます。無人島に行ったとしてもビートメイクでインスパイアされる作品は持って行きたいですね。


Robert Glasper 『Double Booked』
ジャズの歴史を変えた作品だと思っています。アルバムの前半後半で色が全く異なっているのにもかかわらず、それでも一つにまとまっている素晴らしい作品です。これまでもジャズ×ヒップホップの作品はいくつもありましたが僕の中ではジャズ側からのアプローチで最も完成された作品だと思います。


Moonchild 『Please Rewind』
無人島でそよ風を受けながら聴いたら間違いなく最高なアルバムの一つです。アルバムを通して無駄な力みが全くなくスムースでとにかくリラックスできる作品です。


Oscar Peterson 『We Get Requests』
言わずと知れた名盤の一つです。この作品は聴く季節によってその受ける印象が様々に変化するように感じられます。暖かい季節に聴くと気分が良くなるようなポジティブな気分で外に出かけて行きたくなるような、そんな気分にしてくれます。それに対して寒い季節に聴くとどこか切なく哀しいそれでいてどこかノスタルジアを感じられるような聴こえ方をするように感じます。


Chet Baker 『Chet Baker Sings』
歌声が素晴らしく涼しい Chet Baker の歌もの作品です。無人島に行ってビーチでお酒片手に聴くとしたらまずこのアルバムですね。この作品が流れているだけで急に時間がゆったりとし進み始めたかのような感覚を味わえると思います。


Richard Tee 『Real Time』
このアルバムに収録されている「That’s the Way of the World」は僕の一番好きな曲の一つです。Earth Wind & Fire のオリジナルバージョンももちろん好きなのですが、この Richard Tee のピアノの抑揚や Steve Gadd のドラムが琴線に触れるエモさを孕んでいて聴いていてすごく高揚感を得られる作品です。



各メンバーが選んだ10枚はこちら

無人島 ~俺の10枚~ 【WONK 連載編】

エクスペリメンタル・ソウルバンドを自称し、ジャズにもビートミュージック... と常識にとらわれない自由なサウンド構築を志す4人組 WONK が、ローチケHMVニュースの「無人島 ~俺の10枚~」に登場。連載形式で毎週1名のメンバーが10枚の作品を紹介してくれる。

HMV&BOOKS online-邦楽・K-POP|2017年08月23日 (水) 18:00


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アルバム詳細


WONK
アルバム『CASTOR』
2017年9月6日(水)発売

1st アルバム『Sphere』から1年、海外ツアーや各所国内フェスへの出演・媒体露出など、様々な活動を経て既に貫禄を見せるWONKが放つ、世界の音楽シーンに呼応する最先端のポップ・アルバム。全9曲収録。

<収録曲>
01: Introduction #3 - Castor
02: Midnight Cruise
03: Gather Round feat. Matzuda Hiromu (Talkbox)
04: Dance on the Water
05: Promise
06: Interlude #1 feat. Daiki Tsuneta Millennium Parade
07: Mirror
08: Parallel
09: Small Blue Fool

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Castor

CD

Castor

WONK

価格(税込) : ¥2,200

会員価格(税込) : ¥2,024

まとめ買い価格(税込) : ¥1,870

発売日: 2017年09月06日

注文不可


WONK
アルバム『POLLUX』
2017年9月6日(水)発売

フィーチャリングアーティストにRITTO(MC), Epic(MC), Miki Hirose(Tp), 加えて、NYのフューチャーソウルバンド“The Love Experiment”よりKim Mayo(Vo.)を迎えたエクスペリメンタル・アルバム。6月にデジタルリリースされたスマッシュヒットシングル“Give Me Back My Fire”を含む全9曲収録。

<収録曲>
01: Introduction #4 - Pollux
02: Give Me Back My Fire
03: MVP feat. RITTO (MC)
04: Make It All Mine feat. Kim Mayo (Vo) from The Love Experiment
05: Interlude #2
06: Babel feat. Miki Hirose (Tp)
07: Economic Wonderland feat. Epic (MC)
08: Loyal Man’s Logic
09: FAKE_PRMS

ご購入はこちら

Pollux

CD

Pollux

WONK

価格(税込) : ¥2,200

会員価格(税込) : ¥2,024

まとめ買い価格(税込) : ¥1,870

発売日: 2017年09月06日

注文不可


ライブ情報


WONK全国ツアー“GEMINI” TOUR 2017

09月15日(金) 名古屋 CLUB UPSET w/The fin.
10月07日(土) 熊本NAVARO
10月08日(日) 福岡ROOMS
10月14日(土) 広島Que Sera Sera Wine & Music Festival
10月21日(土) 京都 BORO FESTA 2017
10月27日(金) Billboard Live OSAKA
11月02日(木) 仙台darwin
11月11日(土) 東京WWWX
11月25日(土) 札幌 DUCE
11月26日(日) 旭川WORLD HALL



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