無人島 ~俺の10枚~ 【WONK:井上幹 編】

2017年08月23日 (水) 18:00

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yahyel、D.A.N.、Daiki Tsuneta Millennium Parade ... 近年シーンに続々と登場する日本人アーティストの作り出すサウンドのクオリティーがすこぶる高い。今回登場してくれた WONK もまさしくそんな新世代を代表するバンドの一つだ。彼らの作り出すサウンドは、邦楽・洋楽という区別をバカバカしいものに変えてしまう。それは、米ブルーノートレコードを代表するアーティスト Jose James の新作への参加などからも明らかだ。

エクスペリメンタル・ソウルバンドを自称する WONK が、ベースにソウルミュージック・ブラックミュージックを持っている事は間違いないのだけれど、そのサウンドはジャズにもビートミュージックにも聴くことが出来る。常識にとらわれず鳴らされるサウンドは心地良い。そんな自由なサウンド構築を志す4人組 WONK がリリースする新作は、なんとツインアルバム。『Castor』『Pollux』という2作が同時にリリースされる。まだ新人と言える彼らが、なぜ2作の別の作品を同時にリリースするのか?その答えはこだわり尽された作品の中にある。

今年は、SUMMER SONIC 2017、東京ジャズ2017、Blue Note Jazz Festival in Japan など各大型フェスへの出演も決定している WONK。こうしたフェスなどを通じ、彼らの音楽が国境・世代を超えた音楽ファンにリーチしていく事は、とてもワクワクするではないか。

そんな次世代シーンを作り上げていくだろう担い手 WONK のメンバーがローチケHMVニュースの「無人島 ~俺の10枚~」に登場してくれた。連載形式で毎週1名のメンバーが10枚の作品を紹介してくれる。さて、彼らが選ぶ作品とは?

無人島 ~俺の10枚~ 【WONK:井上幹 編】
音楽好きには、超定番の企画“無人島 ~俺の10枚~”。なんとも潔いタイトルで、内容もそのまんま、無人島に持って行きたいCDを10枚チョイスしてもらい、それぞれの作品に込められた思い入れを思いっきり語ってもらう。ミュージシャンとしてルーツとなるもの、人生を変えた一枚、甘い記憶がよみがえる一枚、チョイスの理由にはそれぞれのアーティストごとに千差万別。今回のお客様は、WONK 井上幹(Bass)が登場。

Earth,Wind&Fire 『That's The Way Of The World』
無人島に限らずどこにでも持っていきたい1枚です。何回も聴き何回もコピーし、体に染み付いている作品です。タイトルにもなっている「That's The Way Of The World」には今までの人生の色んな場面で勇気付けられてきました。無人島での生活は過酷な側面もあると思いますが、この1枚で乗り切れそうです。


The Doobee Brothers 『Minute by Minute』
収録曲の「What a Fool Believes」がとにかく好きで、これもどちらかといえばどんな時にも持っておきたい1枚の部類です。全体ののりもいいし、これを聴きながらだとテンポよく作業ができそうです。きっとアルバムを通して聴き終わったぐらいで無人島に木の家が建てられます。(40分ぐらい)


Jack Johnson 『In Between Dreams』
ギターサウンドと高すぎないトーンのボーカルが心地よい作品。完全に癒し枠です。無人島での慣れない作業に疲れた時に、浜辺に寝そべって聴きたいです。自分はサーフィンは出来ないので、海辺で釣りしてる時にも聴きたいです。心地よすぎて寝てしまって波に飲まれる可能性はあります。


D'angelo 『Voodoo』
言わずと知れたネオソウルの名盤ですが、無人島というロケーションで言えば、洞窟の中で焚き火をしながら聴きたいです。なぜかと言われるとよくわかりませんが、1曲目「PlayaPlaya」のイントロに得体の知れない儀式感を感じるからかも知れません。ボーカルが奥まった風なミキシングのバランスがそうさせるのかも知れません。


Herbie Hancock 『Thrust』
無人島にジャングルのような場所があるなら、収録曲「Palm Grease」の途中に出てくるパーカッションのブレークをループして聴きながら探検したいです。見慣れない動物に遭遇した時にこの曲を聴いているかどうかで、その存在を自然に受け入れられるかどうかが変わってくる気がします。もし蝶々を見つけたら大人しく曲を「Butterfly」に変えます。


KIRINJI 『1998-2008 10th Anniversary Celebration』
ずっと大自然の中にいると、たまには街のことも思い出したくなることもあるんじゃないかということを想定して持っていくことにしました。KIRINJI のサウンドを聞くと、自分はどことなく日本の街やそこに住む人々を連想するので、いいホームシック対策になってくれる気がします。(欲張ってベストを選ぶのも納得の理由)


Prince 『Prince』
無人島であってもそうでなくても踊りたくなることはあると思います。そんな時に聴きたいです。無人島であれば、自生してる変なキノコを食べて笑いが止まらなくなったり変にワクワクしてきてしまった時に聴いたら最高なんじゃないかと思います。補足ですが、ジャケットが少し無人島生活を想起させますね。


Jaco Pastorius 『Word Of Mouth』
スチールパンをはじめとして使われている楽器に島感を感じます。それが無人島にマッチするんじゃないかと思いました。「3 Views Of a Secret」の Toots Thielemans の演奏は、疲れを癒す力も自然の壮大さに匹敵する力強さも持ち合わせている気がします。一度は生で見てみたかった。


Esperanza Spalding 『Esperanza』
無人島というくらいなので人はいないのはわかっているのですが、「Ponta de Areia」を口ずさむエキゾチックな女性(達)が滝のある水辺で水浴びしているところに遭遇したりするハプニングがあってもいいですよね。という本気の冗談は置いといて、全体のアコースティック感と声の感じは島の夕暮れ時に聴きたいです。


Gretchen Parlato 『The Lost and Found』
アコースティック感と声に癒されるという点では Esperanza と同じような理由で選びましたが、こちらはもう少し夜が深まった時か早朝に聴きたいイメージです。ゆっくりと体を休めて無人島でのサバイバルに備えます。過酷なサバイバルを生き抜くためには、こういう美声に癒されしっかり休憩し体力を蓄えることがポイントになりそうです。いつ救助が来るかわからないわけですし。



各メンバーが選んだ10枚はこちら

無人島 ~俺の10枚~ 【WONK 連載編】

エクスペリメンタル・ソウルバンドを自称し、ジャズにもビートミュージック... と常識にとらわれない自由なサウンド構築を志す4人組 WONK が、ローチケHMVニュースの「無人島 ~俺の10枚~」に登場。連載形式で毎週1名のメンバーが10枚の作品を紹介してくれる。

HMV&BOOKS online-邦楽・K-POP|2017年08月23日 (水) 18:00


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アルバム詳細


WONK
アルバム『CASTOR』
2017年9月6日(水)発売

1st アルバム『Sphere』から1年、海外ツアーや各所国内フェスへの出演・媒体露出など、様々な活動を経て既に貫禄を見せるWONKが放つ、世界の音楽シーンに呼応する最先端のポップ・アルバム。全9曲収録。

<収録曲>
01: Introduction #3 - Castor
02: Midnight Cruise
03: Gather Round feat. Matzuda Hiromu (Talkbox)
04: Dance on the Water
05: Promise
06: Interlude #1 feat. Daiki Tsuneta Millennium Parade
07: Mirror
08: Parallel
09: Small Blue Fool

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Castor

CD

Castor

WONK

価格(税込) : ¥2,200

会員価格(税込) : ¥2,024

まとめ買い価格(税込) : ¥1,870

発売日: 2017年09月06日

注文不可


WONK
アルバム『POLLUX』
2017年9月6日(水)発売

フィーチャリングアーティストにRITTO(MC), Epic(MC), Miki Hirose(Tp), 加えて、NYのフューチャーソウルバンド“The Love Experiment”よりKim Mayo(Vo.)を迎えたエクスペリメンタル・アルバム。6月にデジタルリリースされたスマッシュヒットシングル“Give Me Back My Fire”を含む全9曲収録。

<収録曲>
01: Introduction #4 - Pollux
02: Give Me Back My Fire
03: MVP feat. RITTO (MC)
04: Make It All Mine feat. Kim Mayo (Vo) from The Love Experiment
05: Interlude #2
06: Babel feat. Miki Hirose (Tp)
07: Economic Wonderland feat. Epic (MC)
08: Loyal Man’s Logic
09: FAKE_PRMS

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Pollux

CD

Pollux

WONK

価格(税込) : ¥2,200

会員価格(税込) : ¥2,024

まとめ買い価格(税込) : ¥1,870

発売日: 2017年09月06日

注文不可


ライブ情報


WONK全国ツアー“GEMINI” TOUR 2017

09月15日(金) 名古屋 CLUB UPSET w/The fin.
10月07日(土) 熊本NAVARO
10月08日(日) 福岡ROOMS
10月14日(土) 広島Que Sera Sera Wine & Music Festival
10月21日(土) 京都 BORO FESTA 2017
10月27日(金) Billboard Live OSAKA
11月02日(木) 仙台darwin
11月11日(土) 東京WWWX
11月25日(土) 札幌 DUCE
11月26日(日) 旭川WORLD HALL



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