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村越 『BLEACH』の久保(帯人[たいと])先生も、昔は巨乳キャラが好きじゃなかったけど、やわらかい線を描けるようにって、女性の体をデッサンの練習でよく描いているうちに好きの範囲が広がって、今では巨乳キャラも好きになったと去年出た画集のインタビューでおっしゃってましたね。好きにならないと上手く描けないと。

マツキ 数年後の(ヒロインの)井上(織姫)さん、めっちゃおっぱい大きくなってますもんね。

異色のジャンプマンガ『アクタージュ act-age』制作秘話。「ジャンルをはっきりさせないとジャンプ読者はついてきてくれない。それで『役者モノ』『演技バトル』という未知のジャンルが誕生しました」
異色のジャンプマンガ『アクタージュ act-age』制作秘話。「ジャンルをはっきりさせないとジャンプ読者はついてきてくれない。それで『役者モノ』『演技バトル』という未知のジャンルが誕生しました」

「初公開です」(村越)という設定集。(上から)夜凪、阿良也のデザインラフ。実際に掲載されたキャラクターとは、まだこの時点ではだいぶ雰囲気が異なる

■コミュニケーションの相性は良くないです

――『アクタージュ』の大きな魅力のひとつが登場人物の造形だと思いますが、各キャラクターの構想というのは連載前からだいぶ固まっていたんですか?

マツキ 夜凪とアキラは完璧にできていました。もともとアキラは準主人公くらいのつもりでいたので。

村越 阿良也(あらや)は最初、イメージを宇佐崎さんに伝えて、いくつか表情を描いてもらって「これはいい、これは違う」とかをやりましたね。絶対にキーマンになりそうなキャラはある程度決めて渡すんですけど、脇のキャラ、例えば亀太郎なんかはざっくりした感じで。「八嶋智人さんみたいな感じ」とか。

宇佐崎 全然わからなかった。 

マツキ 亀は長引きましたね。 

宇佐崎 おそらく、コミュニケーションの相性はあんまり良くないんですよ(笑)。


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