【5月30日 時事通信社】トルコで暮らす亡命ウイグル族らは29日、中部カイセリで抗議デモを行った。バチェレ国連人権高等弁務官が新疆ウイグル自治区の視察を含む中国訪問で、中国政府に対して融和的な姿勢を取ったと主張。「もはや国連は一切信用できない」と非難の声を上げている。

 デモに参加した亡命ウイグル族の指導者セイット・トゥムトゥルク氏は、中国が安保理で拒否権を持つ国連は「ウイグル問題についていかなる措置を取ることもできない」と強調した。国連改革の必要性にも言及した。

 デモ参加者たちは「東トルキスタン(同自治区)に自由、権利を」と要求。「殺人者の中国は東トルキスタンから出て行け」と一斉に声を張り上げた。(c)時事通信社