「ベルセルク 黄金時代篇III 降臨」観ました。R18指定版しか観ていないので、R15指定版がどうなってるかは知りません。
どう料理してもファンから悪口が飛んでくるであろう企画を、4℃はよく逃げずに作りきったものだと思います。触を正面から描いてやろうというのが本シリーズ最大の目的だったと思われるので、尺の都合上ワイアルドが出てこないのは納得……。グリフィスの精神世界と、触におけるガッツ怒り爆発シーンは出色のデキなので、そのためだけに見に行っても損は無いかと。
鷺巣詩郎が担当する音楽は相変わらず良い。キャラCGのモデリングの酷さは相変わらずですが、そこはもう三作目ですし目を瞑r……れない!やはり瞑れない!遠距離から見た群勢は仕方ないにせよ、せめて!中間距離のキャラと!メインキャラは!作画で描いてくれても良かったんじゃないかな!!
アバン、グリフィスの精神世界が非常に高水準な影像になってますが、そこが終わった途端にいつものCGが戻ってきたときのがっかり感。「Welcome to the Real world!」
触は本当に概ね良かったんだけど、キャスカがグリフィスに陵辱されるシーンだけが。うーん……。なんだろう。画面構成が単調なんですかね。帰宅してから原作読み返してみたんですが、カット割りが無駄に凝ってて無駄にエロい。劇場版は原作に比べて淡白な印象を受けました。というか、腰を振ってるグリフィスがなんか笑えてしまってだめ。ヨスガノソラの玄関シーン的な面白さ。
やはり良くできている所とそうでない所が点差にして120点分くらいになるので、デコボコした感じが終始ストレスではありました。ただし良くできている所が本当に良くできてるので、ことさら悪く言う気にはなれない。そんな映画。シリーズ通してこんな感じの感想でしたが、今作は特にそう感じました。
三部作が成功すれば続きのシリーズも粛々と作られたのでしょうが、興行的には微妙なラインなのでしょうか?できればどうにか頑張って続けて頂きたいですが。CGまわりだけちょっと考え直してもらった上で。