せっかく外食するなら“プチ贅沢”を。茨城県北の老舗カフェレスト
ペパーミントグリーンの壁に三角屋根。
昭和の趣をそのまま残しながら営業している「カフェレスト ノースランド」
今年でちょうど45年の節目の年を迎える(取材時:2017年)、老舗カフェレストです。
高校生の時に両親に連れられたのをきっかけに、今や立派な「ノースランド」ファンの私。
最初こそ「THE・昭和の喫茶店」の雰囲気に苦手意識を持ってしまいました。
しかし、看板メニューの「手作りハンバーグ」食べてびっくり!
そのおいしさに度肝を抜かれたことを、今でもよく覚えています。
私の大好きな、地元茨城県北の素敵なお店の魅力をご紹介したい!
…ということで、改めてオーナーの加藤浩二さんと奥様の千春さんにお話をうかがいました。
■夫婦のこだわりに溢れたお店
取材日は、平日の14時なのに駐車場はほぼ満車。
店内に入ると常連さんらしき人が数多くおり、非常にアットホームな雰囲気です。
前述したとおり、店の看板は手作りハンバーグ。
この日は人気No.1の「ガーリックチーズハンバーグ」を注文。
こだわりは、肉の食感を楽しむために、超粗挽肉と、合挽肉を丁寧に混ぜ合わせてあること。
牛スジ肉を中心に、丸3日間じっくり煮込んだコクのある、まろやかなソース、
ニンニクチップス+生のすりおろしニンニクや、たっぷり・とろ~り・チーズが、これでもかと食欲を増進させます♪
ちなみに、ライスがあるのに、付けあわせに“フランスパン”って、ちょっと珍しいですよね…?
実はこれ、「美味しいソースが残っちゃうのはもったいない、最後の一滴まで味わいたい」という
常連さんのアイディアで付け加えられたものなんです!
また、一角には、まったりとコーヒーを飲みながら、おやつ時の会話を楽しんでいる主婦の方々。
こちらのコーヒーも浩二さんのこだわりで100%KEY COFFEEブランドを使用しています。
コーヒーだけでなく、ウーロン茶など、他の飲み物もすべてです。
さらに、コーヒーは、サイフォンで一杯一杯丁寧に淹れています。
あまりコーヒーに詳しくない私でも、スッキリとした味わいで、香りも全然違うということが実感できました。
レトロな雰囲気とドラマチックな抽出過程は、コーヒーを待つ時間さえも美味しくしてくれます。
この一手間が、お客様をとりこにしているのですね。
また、接客担当の奥様・千春さんにも、たくさんのこだわりが。
千春さんは料理を出すタイミングから店内の内装まで、すべてが“お客様目線”。
例えば内装は、千春さんの趣味でアジア調に統一されています。
落ち着いた木の素材に囲まれた店内は、とてもリラックスできます。
また、ハンバーグの歴史・コーヒーの抽出方法などが書かれた紙がいたるところに貼ってあります。
ノースランドのこだわりは、初めて訪れた人にも、ハンバーグやコーヒーに詳しくない人にも、一目で伝わります。
■なんでそんなにこだわるの?
初代オーナーの父・哲一郎さんが23年前にお亡くなりになり、二男の浩二さんが跡を継ぐ形に。
東京で板前をしていた浩二さんにとって、カフェレストの経営は全く方向性の異なるものでした。
奥様・千春さんと話し合いの結論は、
「“自分が行ってみたいお店”=“こだわりのある店”だよね」
「せっかくやるなら、自分たちのやりたいようにやってみよう」
ということ。
飲食店を経営する家庭で育った浩二さんは、小さいころから“食”に携わり、
それ故に、それに対するこだわりも強くなっていきました。
そんなこだわりをお客様にアピールし続けた結果、さらに愛されるお店となりました。
「何かの用事のついでではなく、うちの店目当てで外に出てくれる人もいるし、これからもそういう人を増やしたい。」
「そして、せっかく家から出てきてくれるなら、いつもとは違う非日常な“プチ贅沢”を味わっていただきたい。」
「カフェレスト ノースランド」のコンセプトは“第二の家”。
ここに来れば、変わらぬ笑顔とこだわりの手料理があなたを出迎えてくれます。
TEL/0293-23-2355