家族で営む手作りフランス菓子の小さなお店「スイーツハウス 三匹の子ぶた」
茨城県北茨城市の、とある住宅街の一角。
ごく普通の民家を改装して営まれている手作りケーキと焼き菓子の小さなお店。
藁の家でも、木の枝の家でも、はたまたレンガの家でもない、
それが、「スイーツハウス 三匹の子ぶた」です。
店名通り、三匹の可愛らしい子ぶたの看板が目印です。
水色の扉を開けると、可愛らしい世界観の店内に、思わず日常を忘れてしまいそうです。
見惚れているのも束の間、「よかったらどうぞ」と、挽きたてのコーヒーを出してくれました。
オーナーは白土 容子(しらと ようこ)さん。左隣に並ぶのはお母様。
お父様とお母様は計量や包装、レジなどのサポートをしてくださっています。
笑顔がそっくり。とても仲睦まじいおふたりです。
可愛らしいお店のコンセプトは“フランスの子ども部屋”。
容子さん「フランスの子ども部屋って、たくさんの小物が置いてあるんですけど、そのどれもがケンカしてなくて、一体感があって、とても可愛らしいんです。そんな雰囲気を再現できるように、こだわっています。」
店内は可愛らしい洋風の小物や、子ぶたグッズがいたるところに飾られています。
特に目を惹くのが、“カルトナージュ”と呼ばれるフランスの貼り箱。一点一点手作りで作っているそうです。
上質な輸入生地で作られており、インテリアとしても収納箱としても長く使えます。
店内の雰囲気にもピッタリです。
容子さんは幼いころからパティシエを目指し、東京とフランスの学校で製菓を学んだ後、帰国後は地元の老舗洋菓子店で6年間働きながら、地元で愛されるお菓子を作ってきました。
しかし、いつかは家族でお店をやりたい…
そのとき、「やってみたらいいよ」と後押しをしてくれたのが、容子さんのおじいさんでした。
当初は自宅の庭でお店を開くことを考えていました。
その矢先に、なんと、そのおじいさんが亡くなってしまいました。
そこで、おじいさんの和室をリニューアルしてお店を開くことに。
容子さんの夢を心から応援してくれたかのような、不思議なタイミングでした。
2015年11月にお店をスタートさせることができました。
ショーケースに入ったスイーツは、そのほとんどが創業当時から変わらない、こだわりの品々ばかり。
容子さん「当たり前ですが、私たちがおいしいと思ったものだけを、お出ししています。特にヌガーは、家族で何回も試食を繰り返し、商品としてご提供できるまでに3か月かかりました。」
一番の売れ筋はたまごプリンです。
その他にもおすすめスイーツはたくさんあります。
モンブランには自家製で渋皮煮にした茨城県産いわまの栗がごろっと入っています。
りんごのお菓子は、武藤りんご園から仕入れた茨城県北・日立のりんごをたっぷりと使用しています。
◆武藤りんご園 http://bit.ly/2sMaw3l
また、誕生日や記念日には、ホールケーキや焼き菓子のギフトを購入される方が多いそうです。
容子さん「まだまだ始めたばかりの小さなお店ですが、皆様のおかげで、最近ではスーパーにも当店のスイーツを置いていただけることになったり、福島のほうからもお客さんが来ていただけたりするようになりました。今後も、父と母とこの場所で、皆様に変わらぬ味をお出しできるように頑張ります。」
一つ一つ丁寧に、一人でも多くのお客様に喜んでいただけるようなお菓子作りを心掛けている白土さんご一家。
皆様も機会がありましたら是非一度、足を運んでみてください。