熊本国税局は鹿児島市の建設会社「アートワークス」とその社長を、去年までの3年間にわたっておよそ3600万円を脱税したとして鹿児島地検に告発したと16日、公表しました。
告発されたのは、設備などの熱を一定に保つための熱絶縁工事を請け負う鹿児島市吉野町の建設会社「アートワークス」と田中広之社長(56)です。
熊本国税局によりますと、田中社長は2018年8月から去年7月までの3年間、確定申告の際に架空の外注費を計上するなどして経営する「アートワークス」の所得をおよそ1億4900万円少なく申告し、法人税およそ3600万円を脱税していたということです。
田中社長は、複数の下請け会社に虚偽の請求書を作るよう依頼し、一度、振り込んだ金を後で現金で戻してもらっていたということです。
国税庁は、脱税を防ぐために2017年から告発の公表を始めていて、県内で公表されたケースは初めてです。
田中社長はMBCの取材に対して脱税を認め、「節税の方法がないかと始め、脱税の認識は薄かった。魔が差した」と答えています。