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河野通直と河野晴通という親子

 投稿者:小嶋日向守信房  投稿日:2007年 2月25日(日)02時15分20秒
  通報 編集済
  ごくう殿、興味深い史料と系図の御教示ありがとうございました。

こちらの系図では、「河野藤左衛門氏吉」が「河野金大夫通定」ということになりそうですね。またその長男の「河野善四郎氏門」が、「河野藤左衛門定次(通次)」で、
次男の「河野庄左衛門氏房」が、「河野忠左衛門成吉(通吉)」となるのでしょうか。
興味深いことは、河野金大夫通定の父親が、「河野晴通」で、祖父が「河野通直」という情報があることですね。

愛知県稲沢市祖父江町山崎周辺が、河野藤三の領地だったと言うことは至極納得出来るものです。以前投稿で話題にした、小嶋傳左衛門の采地、中島郡北島村(愛知県稲沢市北島町)および尾張国中島郡今村(愛知県稲沢市今村町)とも近いですね。

また以下に示す河野氏系図にも河野通直と河野晴通という親子の名を見いだせました。
しかし、その示す時代はかなり差があります。
どちらが正しいのかは判りませんが、ごくう様御教示のその系図も、伊豫の河野氏に付会している系図であることは明らかなようです。

河野氏が美濃の地に古くからいたことは、
細川道夫氏  「河野十八門徒について」では、「尾張葉栗郡の土豪河野通勝が三河柳堂において親鸞上人に帰依し木曽川を挟み九道場ずつ作り、河野十八道場とした。」
ということからも容易に察することが出来ますが、私は、現在の岐阜県羽島郡笠松町および岐阜県羽島郡岐南町一帯がおそらくその昔の河野郷というあたりではなかったろうかと考えています。これらの地は驚くほど藪田の近くと言うことになります。

従って、1330年代頃までに没したと推定できる、小嶋彦五郎頼泰の妹の嫁ぎ先、河野彦四郎通重とはおそらくその辺りの住人だったのではないかと考えているわけです。この地の河野氏はおそらく「四郎」を通称にしていたと考えると、「善四郎」という名はこの美濃の河野氏の流れではなかったかと考えられると期待していたのですが、まあ、河野白雲斎の係累と言うことにはなりますね。

(参考)
美濃国諸家系譜からの河野系図
---------------------
└─通直(通成)  河野彦六郎 弾正少弼 遠江守 刑部大輔────┐
    住伊豫国高外木の城 康暦元年(1379)己未十一月於        │
   安藝国竹原戦細川武蔵守頼之入道常久打負                 │
   同月六日自害す  年五十七歳   或は五十六才                │
┌──────────────────────────────┘
├─通實(通眞・通晴) 河野伊豫守
│   康暦元年(1379)己未十一月廿一日於藝州竹原為細川頼之自害 年二十八歳
├─晴通  河野次郎  舎兄通真同時討死
├─通宣 河野宗三郎  右同時討死
├─通時  河野六郎    右同時討死
└─通高───────────────────────────┐
┌──────────────────────────────┘
├─通宗 稲葉刑部次郎左衛門大夫  民部少輔──────────┐
├─通能  河野彦次郎                                          │
└─通貞  林六郎左右門                                        │
┌──────────────────────────────┘
├─通以 稲葉源蔵 備中守 入道法名 元塵──────────┐
└─通教 曽我屋内蔵助                                        │
┌──────────────────────────────┘
├─通富 稲葉民部條丞────────────────────┐
├─通宣(通盛)  河野刑部少輔                 │
├─通三  稲葉大膳                      │
└─女子  斎藤和泉守利胤室                                    │
┌──────────────────────────────┘
├─通則 稲葉右京亮 備中守─────────────────┐
├─律師玄孝                                                  │
├─忠通 稲葉藤内左衛門                               │
├─通侯 稲葉一徳斎─────秀通 稲葉土佐         │
├─通俊 稲葉与次郎─────女子 林駿河守通政妻           │
├─通周 稲葉白雲斎                     │
├─通近 稲葉六郎兵衛                    │
└─通常 稲葉又右衛門尉───女子 斎藤内蔵助利三妻          │
┌──────────────────────────────┘
├─女子 深芳野
├─通勝
├─通房  稲葉宮内少輔
├─通明  同刑部少輔
├─通豊  同四郎兵衛 内匠
├─通廣  同又五郎 兵庫
└─良通(通朝) 稲葉彦六郎 伊豫守入道一哲齊─────────┐

以下は略す。
 
 
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