シナリオガイド
和風ミュージカル開演! 忘れられない舞台を届けよう!
シナリオ名:扇舞 / 担当マスター:黒羽冴
フェスタ、校長室。
「これが華乱葦原にあった昔話ですか……」
木校長は机に置かれた細長い白箱を慎重に開けると、中には「扇舞」と達筆で書かれた緑の巻物が入っていました。
おそるおそる開き、筆で綴られた物語に目を通せばミュージカルになりそうな内容。
木校長はそっと箱を閉じると、顔を上げ、巻物を持ってきた一色雪臣に告げます。
「これでミュージカルはどうでしょうか。昔話を通して何か得られそうです」
「いいですね。早速彼らに伝えてきます」
「お願いしますね」
木校長は慎重な手つきで箱を雪臣に返します。
「……校長、1つ言ってもいいですか?」
「どうしました?」
「これは写しなので、そんなに丁寧に扱わなくてもいいですよ」
「……それ、早く言ってほしかったんですが」
こうして華乱葦原の昔話、「扇舞(おうぎまい)」がミュージカルとして蘇ることになりました。
会場は横浜の劇場。
1日だけの和風ファンタジー、開演です!
担当マスターより
ここまで読んでいただき、ありがとうございます。
このシナリオは移行前に出しました「シルク・ド・フェスタ!」から、題材を和風ミュージカルに変更して新たに練ったものです。
スタイルは華乱葦原のものをおすすめしますが、物語を意識したアクションであればスタイルは問いません。
また、アバターもヒロイックソングス!だけでなく、大和や神州扶桑国のアバターでの参加も歓迎します!
■皆様にやっていただきたいこと
華乱葦原で活動している舞芸者が写して持ち帰った昔話「扇舞」を一日限りのミュージカルとして再現することになりました。
皆様には役者として出演していただければと思います。
■扇舞について
華乱葦原で活動している舞芸者によると扇舞の話が書かれた巻物はとても古く、わかるところだけ写してきたそうです。
そのためプロットが大まかになっています。プロットを確認した上で自分がやりたい役を決めてください。
また、プロットに沿っているあるいは関連していればオリジナルを加えていただいてかまいません。
華乱葦原が舞台のミュージカルですので、ディメンションシフトシステムにより華乱葦原の世界法則となります。
■シナリオプロット
タイトル:扇舞(おうぎまい)
【一幕】(話の流れによってはライブスキル・バトルスキル使用可)
樹ノ国から遠く離れ、海に囲まれた小さな離島があった。その名は扇島(おうぎじま)。
島人たちは平穏な暮らしを送っていたが、ある日巫が予言する。
「祟咬がこの島に祀られている扇を求めて侵攻する」
巫は舞や武に長けた舞芸者たちを集め、島に迫る危機を説明。
祟咬に対抗するには島に奉献された扇の力も必要とのこと。
巫は舞芸者たちに扇の試練を受け、その力を授かってほしいと頼む。
【二幕】(ライブスキルまたはバトルスキルのどちらかを選択)
舞芸者たちは扇がある寺に到着。
すると彼らの前に扇者(せんじゃ)と呼ばれる扇の守護者が現れる。
扇者は自身が認めなければ扇の力は与えないと告げる。
舞芸者たちは実力を認めてもらうべく、扇者の前で磨き上げてきた武舞を披露。
扇者は舞芸者たちの実力を認め、扇とその扇の持つ力を授ける。
【三幕】(バトルスキルがメインになりますが、話の流れによってはライブスキル使用可)
巫の予言通り、扇島に祟咬が現れる。
舞芸者と祟咬の激しい戦いが繰り広げられ、見事勝利を収める。
【終幕】(ライブスキル使用可)
島に平和が訪れ、扇は寺に戻される。
舞芸者たちに授けられていた力もなくなり、彼らも普段の日常に戻っていく。
■演じるにあたって
・MCとLCがそれぞれ別の幕で演じることができます(例:MCは一幕、LCは二幕)。
・一幕~終幕まで演じることができますが、メインで登場できる幕は一つだけです。
他の幕に登場する際は名前、動作のみとなります。
・主な役は巫、祟咬、舞芸者、扇者ですが、人数は問いません。また思いついた役があればそちらを演じることも可能です。
役名はつけてもかまいませんが、アクションに必ず明記してください。役名がない場合は本名で描写します。
・アイテムやスキルはヒロイックソングス!のものが十全に働きますが、大和や神州扶桑国のものも使用できます。
・配役のバランスやアクションによっては、モブNPCが登場する場合がございます。
・小道具等が必要な場合、アクションにてお伝えください。
皆様のご参加、お待ちしております!
・第一幕に登場する 【現在のMC参加人数:3】
演じる役:巫
舞芸者たちに祟咬が来るときの状況を伝える。
どんな姿で、どんな力を持っていて、どういった形で襲撃してくるのか。
真剣な顔で慎重な声色で事細かに伝えよう。
舞芸者によっては不安を与えるのかもしれない。そのときは励ますように語りかけよう。
ここだけの登場になるが、自分の演技が誰かの心に残ってくれると嬉しい。
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・第二幕に登場する 【現在のMC参加人数:2】
演じる役:扇者(役名:五扇(ごせん))
扇者として舞芸者の前に立ち塞がらせてもらう!
俺は扇を護る者!
汝にその力を継承する力量があるか、見極めさせてもらうぞ!
と口上を述べて、戦いに挑む。
使う武器はもちろん扇! 扇を振れば炎が出るようになっている。舞うように戦うぞ。
怪我をさせないように注意しながら手抜きはせず、本気でかかる。
互いの体力が許すまで戦い、最後は舞芸者に力を与えて華麗に立ち去るとする。
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・第三幕に登場する 【現在のMC参加人数:4】
演じる役:祟咬
敵として舞芸者たちに挑む。
不思議な力が眠る扇……俺はそれを手にしてもっと強くなる……!
剣を武器に瘴気を纏わせ戦う。
手加減はせず、技と技のぶつかり合いで迫力を見せていく。
諦めない姿も演じながら、少しずつ舞芸者に押され最終的には倒される。
悪役なんだから、悪役なりの信念を最期まで貫き通す。
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・終幕に登場する 【現在のMC参加人数:2】
演じる役:舞芸者
扇を返しに行くよ。
一緒に戦ってくれたことへの感謝を込めて、そっと台座に置きます。
私は扇島の外から来た者ですので、最後は名残惜しそうにその場を去ります。
船に乗り、海を見ながら思いを馳せる。
エンディングとしては切ないですが、いち舞芸者としての感情もしっかり伝えていきたいです。
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