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drachenriese 2022年05月15日(日) 00:33:11履歴
なお、現代地球の人間社会にまぎれた人外が引き起こす怪異や、それを解決する超人的なPC達のキャンペーンを扱ったシステムにはすでにガープス妖魔夜行とその発展版である百鬼夜翔があり、第3版でクトゥルフ神話を再現するだけならそれらで十分事足りる(ハッキリ言ってクトゥルフ神話TRPGよりこちらの方が前に出ている上、世界観の詳細な設定さえあれば、ほぼ上位互換と言える。ルールの膨大さゆえに生じる煩雑さに目をつぶればだが)。
第3版英語版には「ガープス・クトゥルフパンク」(GURPS Cthulhu Punk)がありました。 原書表記由来の各データは誤字を大量に含むので注意(例えば「/」が「1」「i」になっていたり)。
クトゥルフ神話のクリーチャー・神格等の分類法に関しては「クトゥルフ神話的存在」参照。
関連:CoCからGURPSにコンバート
目次(❸がある項目は、第3版ガープス・クトゥルフパンクにデータが存在する物)
- どういう悪役が使いやすいか
- クトゥルフ神話からのサンプル
- クトゥルフパンクにデータが存在する下級生物(Lesser Creatures)
- ❸ビヤーキー / バイアクヘー(Byakhee)
- ❸宇宙からの色 / 異次元の色彩(Colour Out of Space)
- ❸黒い仔山羊(Dark Young)
- ❸空鬼 / 次元をさまようもの(Dimensional Shambler、ディメンショナルシャンブラー)
- ❸古のもの(いにしえのもの、Elder Thing/Old One)
- ❸盲目のもの / 飛行するポリプ(Flying Polyps)
- ❸無形の落とし子 / ツァトゥグアの無形の落とし子(Formless Spawn)
- ❸ガスト / ガースト(Ghasts)
- ❸ノフ=ケー(Gnoph-Keh)
- ❸イスの大いなる種族(Great Race of Yith)
- ❸ティンダロスの猟犬(Hound of Tindalos)
- ❸ミ=ゴ(Mi-go)
- ❸夜鬼(Night-gaunts、ナイトゴーント)
- ❸ネズミ怪物(Rat-Things)
- ❸外なる神の従者(Servitors of the Outer Gods)
- ❸ショゴス(Shoggoth)
- ❸クトゥルフの落とし子(Star-Spawn of Cthulhu)
- クトゥルフパンクにデータが存在するNPC種族(NPC Races) C114P
- その他のクリーチャー
- アトラック=ナチャ(Atlach-Nacha)
- アトラック=ナチャの子ら / レンのクモ(Leng Spiders)
- ヴーアミ族(Voormis)
- ガグ(Gug)
- 狩りたてる恐怖 / 忌まわしき狩人(Hunting Horrors、ハンティング・ホラー)
- クトーニアン(Chthonian)
- ザイクロトルからの怪物(Beings from Xiclotl)
- 妖虫(Shan、シャン / Insects from Shaggai、シャッガイからの昆虫)
- シャンタク鳥(Shantaks)
- 砂に棲むもの(Sand Dweller、サンドドゥェラー)
- ゾンビ(Zombie)
- チョー・チョー人(Tcho-Tchos)
- ニョグタの落し子(Spawn of Nyogtha)
- 猫(Cats)/ ブバスティスの子ら(Brood of Bubastis)
- 星の精(Star Vampire、スターヴァンパイア)
- 炎の精(Fire Vampires、ファイアヴァンパイア)
- 月棲獣(Moon-Beasts、ムーン=ビースト)
- その他
- クトゥルフパンクにデータが存在する下級生物(Lesser Creatures)
そこで発生する超常的な怪事件を解決、あるいは巻き込まれたPCが生存・脱出するようなシナリオに登場する悪役としては、どのような仕掛けが向いているのであろうか。
ある程度汎用性があれば、夢の世界や並行世界に代表される異世界にも登場させやすいだろう。
筆者の私見だが、まず以下の性質を持つ悪役は上記の設定において使いやすいだろう。これらは妖魔夜行などでも典型例に組み込まれるほどよく使われる設定である。
- 人に化けるなど、人間社会に紛れ込みやすい能力を持つ。元が強力な種族なら、人間(0cp以下の種族テンプレート)への「変身」の基本コストは15cpですむ。
- 死体が残らなかったり、怪物形態では機械に映らないなど、ネットが普及した現代社会でもはっきりとした証拠が残り辛い性質。これは「透明」にあれこれ修正を加えれば再現できる。
- 神出鬼没であり、特定条件が揃わない限り、人間に目撃されない。これは「次元跳躍者」に修正を施したものや、その環境・移動経路に存在していても不自然でないものに「形態変更」したりできれば再現可能。
- 人間(やPCの守護対象)を襲わざるを得ない動機を持っている(可能であればPL側から同情も説得の余地もなく、場を盛り上げた後にPCに気持ちよく打倒される敵がよい)。
いずれも“世はこともなし”と表社会での平穏を維持したまま暗躍する怪異に向いている性質である。例え人間に化けられなくても、先人の残した前例やGMの発想次第でいくらでもこれらを補完する手段はある。例えば、悪役は動植物や物品や場所に化けれたり、普段は特定の道具内に封印されて必要な時だけ召喚されたり、大小問わず“異界”に獲物を引きずり込んだりする能力である。
人間に簡単に倒されるような悪役でない限り、できれば銃火器や爆弾への耐性も欲しい所である。
また、人間(あるいは言うほど超人的ではないPC)が立ち向かえる範囲の敵役ならば、何か人間や平均的PCがつけいることのできる大きな弱点を設定しておくべきであろう。
PCが警察だったり、怪異に立ち向かう最前線の勢力でない限り、悪役はそれらを掻い潜る能力を持っていないと、事件解決者はPCでなくとも良くなる危険性が生じる。これらは警察等を無能にするか、シナリオ舞台を「クローズド・サークル」(外界から隔離された環境)にすることで一応、回避できる。
最後に、悪役やNPCはセッションでPL達を楽しませるための“盛り上げ役(引き立て役)”であることを忘れないように。GMが魅力的な敵役として設定しても、輝くのは「主人公兼読者であるPC・PLという太陽」に照らされる月程度にとどめておいた方がよいであろう。悪役やNPCが、PC以上に輝くことにPL達が納得できなければ、それはGMの独りよがりとみなされてしまうからだ。
画像は主にマゼラン氏や「いらすとや」作。他は作者併記不用のフリー素材より。
クトゥルフパンクにデータが存在する下級生物(Lesser Creatures)
❸ビヤーキー / バイアクヘー(Byakhee)
❸宇宙からの色 / 異次元の色彩(Colour Out of Space)
❸黒い仔山羊(Dark Young)
❸空鬼 / 次元をさまようもの(Dimensional Shambler、ディメンショナルシャンブラー)
❸古のもの(いにしえのもの、Elder Thing/Old One)
❸盲目のもの / 飛行するポリプ(Flying Polyps)
❸無形の落とし子 / ツァトゥグアの無形の落とし子(Formless Spawn)
❸ガスト / ガースト(Ghasts)
❸ノフ=ケー(Gnoph-Keh)
❸イスの大いなる種族(Great Race of Yith)
❸ミ=ゴ(Mi-go)
❸夜鬼(Night-gaunts、ナイトゴーント)
❸ネズミ怪物(Rat-Things)
❸外なる神の従者(Servitors of the Outer Gods)
❸ショゴス(Shoggoth)
❸クトゥルフの落とし子(Star-Spawn of Cthulhu)
クトゥルフパンクにデータが存在するNPC種族(NPC Races) C114P
[[クトゥルフのNPC種族>クトゥルフの下級神話生物#NPC_Races]]以下の種族はすべて、人間の思考法にいくらか似た方法で推論し、人間のように文化とコミュニティを形成する、知性ある生物学的種族です。
また彼らは大雑把には人型です。したがって、これらは、クトゥルフの下級神話生物の「モンスター」としてではなく、種族テンプレートとCPを備えた人外NPCとして以下に説明されています。
以下の種族のいずれかに初めて遭遇すると、無修正のクトゥルフ神話恐怖判定が発生するはずです。
順番はアルファベット順。
❸深きものども(Deep Ones、ディープワンズ)
❸グール(Ghoul)
❸ヘビ人間(Serpent People, Serpent Man)
その他のクリーチャー
アトラック=ナチャ(Atlach-Nacha)
| 画像出典:↑マゼラン | ↑のえも家 |
姿は人間くらいの大きさの蜘蛛で、黒く輝く身体に赤い目、甲高い声で会話する。地球の地下世界ン・カイにおいて、覚醒の世界と夢の世界の間にある巨大な深淵を繋ぐ巣を織り続けている。
書き手に依って男性の場合と女性の場合とあるが、スミスの小説「七つの呪い」に登場した時は男性神で、ヴーアミタドレス山の地下の広大な空間でひたすら巣を張り続けていた。一説にはこの巣が完成した時が、世界が終焉する時なのだという。その為、巣作りを邪魔するもの、巣を傷つけるものには凄まじい怒りを見せる。
アトラク=ナカの崇拝に関しては知られていない。少なくとも人間の崇拝する教団はないだろう。アトラク=ナカは自らの作業の邪魔をされることを極端に嫌がる傾向があるからだと推測される。
従属種族はレッサー・オールド・ワン、チィトカア (Tch'tkaa) 率いる「灰色の織工(Gray Weavers)」。また「アトラク=ナカの娘」と呼ばれる、人間の娘を材料にした奉仕種族の存在が示唆されている。
ドリームランドで「レンのクモ」と呼ばれるアトラク=ナカの子供がおり、彼らはアトラク=ナカを崇拝しているという。すべての蜘蛛を操れるという話もあるがそれは疑わしい。
アトラック=ナチャの子ら / レンのクモ(Leng Spiders)
| 画像出典:マゼラン | ホープ | |
レンのクモはドリームランド(Dreamlands)に棲むアトラック=ナチャ(Atlach=Nacha)の子供であり、彼らのみがアトラック=ナチャを崇拝しているという。
紫がかったふくらんだ体に長い肢、通常のクモのような姿をしており、どんなに小さくても70センチ近くの大きさがある。レン高原の谷には彼らの巣があるが、かなりの大きさなのだと推測できる。
知能が高く狂暴な性格ではあるが、互いに強調することはないので共食いをすることがある。
もし彼らが協調して獲物を追い込むとしたら恐ろしいものである。
彼らが周りを取り囲み逃げ場のない状態にならないというだけでも少しは救いかもしれないが。
彼らの巣にかかってしまった犠牲者の死を待つ時間は恐ろしいものだろう。
ヴーアミ族(Voormis)
| 他google画像 | |
| 画像出典:マゼラン |
古代ハイパーボリア大陸の原人種族。
■代表的な性質
- 琥珀色の毛むくじゃらで、3本指に鉤爪を備えた、野蛮で残虐な原始人的亜人種。
- 野獣を狩猟して生活しており、炎を使う迄の文化レベルには至っていない。犬のような遠吠えによって連絡する。
- 邪神ツァトゥグァを崇めており、これを模倣して地下を住処としている。
- ハイパーボリアのエイグロフ山脈の洞窟に住まう。ハイパーボリア王国の人間種族とは相容れない。ヴーアミ族の祖先は蛇人間によって奴隷にされていた。
- 地の神ツァトゥグァ配下のヴーアミ族は、大気の神ラーン=テゴス配下のノフ=ケーと激しい対立関係にある。蛇人間の奴隷を脱したヴーアミ族は、ハイパーボリアに先住していたノフ=ケーから領土を奪い取ってハイパーボリアに住むようになるが、新たに誕生した人類によって地下へと追いやられた。
ガグ(Gug)
| 画像出典:マゼラン | しゃみせんがい | |
参考:Wikipedia、ニコニコ大百科
ガグ(gug)は、架空の創作神話クトゥルフ神話に登場する生物。ドリームランドの生物。
初出はハワード・フィリップス・ラヴクラフトのドリームランド作品『未知なるカダスに夢を求めて』。
ドリームランドの地底に生息する怪物。6メートルほどの身長に、顔面を縦に裂くように備わる口、肘から枝分かれした左右4本の腕がある、毛むくじゃらの巨人。視聴覚が優れるが、言葉は話せず、表情で意思疎通を交わす。
かつては地上に棲息して人間を食べ、蕃神に生贄をささげていたが、大いなるものども(=地球本来の神々)によって地底へと追放された。目覚めの世界からドリームランドへとやって来た「夢見人」の肉が好物。また、グールを恐れている。社会性と知能があり、埋葬の習慣がある。
■代表的な性質
- 巨体と4本腕が特徴の食人種族。
- 知的生物だが言葉が離せない。
- グールを恐れている。
なお、妖魔夜行リプレイに登場している。
狩りたてる恐怖 / 忌まわしき狩人(Hunting Horrors、ハンティング・ホラー)
| 画像出典:↑マゼラン | ||
| ↑トモタカ | ↑お賽銭入れ | |
その容姿は巨大な空飛ぶ蝮と形容することができるだろう。
ただ妙にゆがんだ頭部や大きな鉤爪のようなものがあり、弾性のある黒い翼で宙に浮かんでいる。
またこの生物は時に姿を消すことができるようだ。
こんな生物が無数に存在し、頭上を旋回しているとしたら、きっと恐怖すら忘れて見続けてしまうことだろう。
彼らは様々な神格に仕え、番犬として役割は果たしている。
■代表的な性質
- 透明化能力と「蝙蝠状の翼と長虫状の黒い体」以外の要素は常に変化している姿で、見たものの正気を削る。
- 大きくて強い飛行型巨大生物としてのシンプルな強さ。
- 主にニャルラトホテプ(Nyarlathotep)の猟犬としての役割を果たしているが、どんなものでも正しい方法を知っていれば召喚することができるといわれている。
クトーニアン(Chthonian)
| 画像出典:↑マゼラン | ↑トモタカ | ↑RAINDROP |
触手と透過能力を持ち、地底に住む知的種族としてはルナルの〈多足のもの〉がいる。
■代表的な性質
- 外見の特徴は目のないイカに似ており、短い触手を持っている。なかでも長であるシュド=メル(Shudde-M'ell)は特に巨大である。
- 岩と地中を掘って暮らす。テレパシー能力を備えており、仲間同士で交信する他、人間の精神にも干渉する。
- 岩盤を掘り進み爆弾すら容易に耐える強靭な身体を持つが、水に弱い。また核爆弾の放射線を用いれば、長のシュド=メル以外は死ぬ。
- 繁殖力は低く、メスは僅かな数しか卵を産まない。そのためクトーニアンは自分達の卵と子供を必死に守る。幼生の間は炎で焼き殺すことが可能。
- クトーニアンはグハーンという、アフリカの都市の近くに封じ込められていたが、地殻を貫くトンネルを掘ることによって脱出し、世界中に広がった。
- ファイナルファンタジーのモンスター「マインドフレア」の元ネタ「イリシッド」のさらに元ネタ。
ザイクロトルからの怪物(Beings from Xiclotl)
| ↑画像出典:マゼラン | ↑トモタカ | ↑【素材中心】InfinityPiles (https://infinitypiles.booth.pm/) | |
惑星・ザイクロトル(Xiclotl)生息するクリーチャーで、知能は低い独立種族。
その姿は、
- 一見すると樹木にしか見えないが、最上部に目鼻がなく、牙が生えた大きな口のみの頭部が存在する。
- 複数ある腕は本当の樹木のように枝分かれし、同じように複数ある脚は極端に短くなっている。
- 大きさが5mほどある太い筒の上部から丸い筒のような枝がいくつか分かれている。てっぺんを見ると目も鼻もなく楕円形の大きな口が開いている。
数少ない記載によると『シャッガイの昆虫怪物がザイクロトラン(「ザイクロトルからの怪物」とは別物)を発見するも、彼等の行いを見るや否や、ザイクロトルを発った』とされる。
極限のサディストであるシャッガイの昆虫怪物さえも、堪らず逃げ出すと言う事実が、ザイクロトランの異常性を如実に示していると思われる。
■代表的な性質
- 大量の触手を備え、獲物を捕らえる。
- 上部にある大きな口で獲物を喰らう。
妖虫(Shan、シャン / Insects from Shaggai、シャッガイからの昆虫)
| 画像出典:↑マゼラン | ↑トモタカ | ↑とけたさかな | |
| ↑【素材中心】InfinityPiles (https://infinitypiles.booth.pm/) | |||
シャッガイからの昆虫は宇宙の最果てにある死に満ちた星シャッガイ(Shaggai)にある灰色の金属でできた都市に棲む知性を持つ昆虫族であり、シャンと呼ばれることもある。
彼らの容姿は大きな目と三つの口、足は十本で半円状の翅を備える虫で、一見色が汚い大きなテントウムシのようである。
ただ口で食事をとることはなく光合成によりエネルギーを得ている。
食事の必要がない彼らの楽しみはといえば奴隷に対する拷問なのだといわれている。
■代表的な性質
- 情報操作(物理)。人間の脳に入りこみ、その記憶を読み取って、別の考えを植え付けることが可能。
- ただし活動するのは夜に限られ、犠牲者は昼になってふと自分の変化に気がつき困惑することがある。
- アザトース(Azathoth)を崇拝しており、シャッガイにはアザトースを祀る神殿があったとされる。また天王星に移住した彼らはルログ(Lrogg)と言われる神を崇拝し、儀式を執り行っているという。
- 悪役として非常に扱いやすい。
- キャラクターの脳内に入りこみ、夜になると異常行動を起こし、昼間には正気に戻る。そんな特性とステータスの弱さから扱いやすい敵役として重宝するキャラクターとなっている。
- 口が3つあり、それぞれ異なる呪文詠唱を行なうことができる。
- 拷問器具や宇宙船など文明の利器を製造したり扱える。
シャンタク鳥(Shantaks)
砂に棲むもの(Sand Dweller、サンドドゥェラー)
| 画像出典:パンダ=ヒロ氏 |
別名〈砂漠を忍び歩くもの〉。砂漠の洞窟に棲む亜人種族。容姿はコアラに形容され、荒れた肌と、異様に大きな目と耳を持つ。クトゥルフの落とし子(名前は出てこない)を崇拝する。
■代表的な性質
- ざらざらな肌は水の少ない環境でも保水するためである。昼間は洞窟に潜んでいて夜に狩りを行なう種族らしく、雑食性で何でも食べるという。
- 雄雌どちらも存在していて子育て期間がある。
- 人間には理解できない言語を使い意思疎通をしている。
- TRPGで扱いやすくするためか彼らは主にニャルラトホテプ(Nyarlathotep)、北アメリカなどの地域ではイグ(Yig)を崇拝しており、彼らの平均寿命が100~150歳と定めている。かれらの司祭は400歳まで生きるというのは特別なものを食べているのだろうか。
チョー・チョー人(Tcho-Tchos)
| 画像出典:いらすとや | 画像出典:マゼラン | 星乃だーつ グーテンベルグの娘 http://darts.kirara.st/ | ||
参考:Wikipedia、ニコニコ大百科、ピクシブ百科事典、
ミャンマー奥地のスン高原やマレー半島に住んでいるといわれている民族。トゥチョトゥチョ人、チョチョ人、トコトコ人など翻訳によって多くの表記がなされている。
祖先はチャウグナー・フォーンが自らを奉仕するために生み出した小人ミリ・ニグリが人間と交配することで誕生したとされ、齢7000歳を超える長老エ=ポオの指揮のもと、恐怖の湖に浮かぶ緑石で作られた都市「アラオザル」(Alaozar)に住み、地下に幽閉されているロイガーとツァールを崇拝している。
■代表的な性質
- 背が高いものでも1.2メートルほどしかない小人族である。ほとんど人間と変わらない姿をしているが、目はとても小さく、頭部は無毛で窪んでいる。
- アラオザルに近づくものをぎらつく剣で斬り殺してきたため周辺住民から恐れられている。
- ロイガーとツァール以外にもチャウグナー・フォーンやクトゥルフやハスター、シュブ=ニグラスなど様々な神を崇拝している。
- チョーチョー人には人間社会に適応した者も多くいる。それらは何かの事業に隠れて様々な神々を崇拝しながら社会進出しているらしい。
- 北アメリカには合法的に事業を隠れ身にするための「チョーチョー人の三合会」と呼ばれる3つの集団が存在している。
- チョーチョー人はそんなグループのなかで「ドクター・ドリーム」と呼ばれる黒蓮を売りさばいているらしく、幻覚剤としての作用として黒や白の錠剤として売りに出されているという。
- 北アメリカには合法的に事業を隠れ身にするための「チョーチョー人の三合会」と呼ばれる3つの集団が存在している。
ニョグタの落し子(Spawn of Nyogtha)
| 画像出典:マゼラン | 画像出典:パンダ=ヒロ |
■代表的な性質
- ニョグタはヘンリイ・カットナーの『セイレムの恐怖/The Salem Horror」』などで言及されている旧支配者である。
- ニョグタは巨大な漆黒のアメーバと形容され、召喚の呪文に応えて岩窟から這い出してくる存在である。
- 別名〈赤い深淵の狩人〉もしくは〈あってはならない存在〉、〈ありえべからざるもの〉。
- 地球の地下にある洞窟に棲んでいるといわれている黒い生命体である。姿は悪臭のする無定形でありアメーバ状、もしくは墨のような靄状の影として視覚されるといわれ、状況に応じて触手を伸ばすことも可能だという。
- 『ネクロノミコン(Necronomicon)』にはニョグタの退散する方法についての言及があり、バーチ=ビラージ(Vach-Viraj)の呪文とティックン(Tikkoun)万能液、そして十字架を組み合わせた儀式を行なうことによってニョグタを元の次元へと追いかえすことができるといわれている。
- ニョグタの落し子は旧支配者ニョグタと人間やグールが交配して生まれた落とし子である。
- ニョグタの落し子は産まれたときは人間や食屍鬼の形をしていることが多く見た目で判断するのは難しいが、大人に成長し中年になる過程で形が崩壊し無定形の存在になるという。それまで人間の姿をしているニョグタの落し子はカリスマ性のある力強い人物でありニョグタの意思に従いニョグタの教団の信者を集めるために行動するという。
- 見た目で判断することはほぼできないといっても良いが精密検査をすると人あらざる結果が現われる。そうしてわかったところでその変化を止めることはできないが……。この存在には血液の代わりに黒いねばねばした黒い液体が流れており、そこで見分けることができる。もしかしたら輸血をして液体を血液に変換することで変化を遅らせることができるかもしれないが果たして……。
猫(Cats)/ ブバスティスの子ら(Brood of Bubastis)
星の精(Star Vampire、スターヴァンパイア)
| 画像出典:マゼラン | 【素材中心】InfinityPiles (https://infinitypiles.booth.pm/) |
星の精の姿ははっきりとしない不可視の存在として記述される。
ただ彼らは血を吸う生物であり、血を吸うことでその輪郭が真っ赤に浮かび上がっていく。
それをわざわざ形容しようとうるのなら真っ赤に脈打つ巨大なゼリーにたくさんの触手が備わっており、
ぷるぷると震えている。その触手の先には吸盤がついており、生き血を啜る口と大きな鉤爪も備わっている。
■代表的な性質
- 透明で不可視の体を持つが、犠牲者の血液をすすると色が染まって、触手のような吸入口を多数持ち大きな鳥のような鉤爪を持った球体のような姿が浮かび上がる。
- 魔術書『妖蛆の秘密』に記された呪文によって召喚することができる。
- 「クスクス」という笑い声のような不気味な音をたてて星間からやって来る。
炎の精(Fire Vampires、ファイアヴァンパイア)
| ←画像出典:いらすとや |
■代表的な性質
- 炎の精は地球から27光年離れた星フォマルハウト(Fomalhaut)に棲む炎クトゥグア(Cthugha)に付き従う光の小球で、別名クトゥグアの配下(The Minions of Cthugha)、〈炎をもたらすもの〉と呼ばれている。
- 彼らは生きている炎でありオーガスト・ダーレス著『闇に棲みつくもの/The Dweller in the Darkness』では天敵であるニャルラトテップ(Nyarlathotep)の拠点であるンガイの森(Wood of N'gai)を焼き払った。
- 炎の精だけが単体で召喚されるというよりはクトゥグアとともに数百、数千という炎の精が召還され、すべてを焼き払うといったほうが正しいのかもしれない。
- またフサッグァ(Fthaggua)にも付き従っていたという話もある。火の玉だったらすべて炎の精なのだろうか。
月棲獣(Moon-Beasts、ムーン=ビースト)
| 画像出典:↑いらすとや | ↑マゼラン | ↑RAINDROP | |
| ↑トモタカ | ↑山下 和真 | ↑のえも家 | ↑ktnt0056 |
| ↑proak | ↑白ばらコーヒー牛乳 | ||
ムーン=ビーストは別名「月棲獣」「月の怪物」とも呼ばれるドリームランド(Dreamlands)の月に棲む生物(神)である。
ドリームランドの月は異形のものの棲む巣窟となっており、月の裏側には見たこともないような都市が存在している。
彼らはレン(Leng)の人間もどき(角と蹄を有する人間のような生物)を奴隷として扱い(まぁ彼らなら他の種族も奴隷として扱っていそうだが……)、黒いガレー船を用いてドリームランドの都市や地球にやってきて取引を行なっている。彼らのバックには何がいるのか……考えたくないものである。
レンの人間もどきたちはムーン=ビーストを崇拝しており、ムーン=ビーストはニャルラトテップを崇拝しているといわれる。ときにムーン=ビーストはレンの人間もどきを兵士として扱いその喧騒を楽しむことだろう。
H・P・ラヴクラフトの「未知なるカダスを夢に求めて」によると、その姿は"灰色がかった白い油ぎった肌はまるで目のないヒキガエルのようで、その皮膚は伸縮自在に形を変える。鼻にあたるであろう部分にはピンク色の短い触手が生えている。"と描写されている。
彼らはしばしその性格によってTRPGの脇役として取り上げられることがある。性格は残虐なサディストで拷問愛好者とも呼ばれている。
主に槍を持っていることが多く楽しげに槍を犠牲者に突き刺す様子はまさにクトゥルフTRPGの醍醐味ともいうべき描写を私たちに与えてくれることだろう。
単体で現れたときは驚く程度ではあるが(それでも強敵ではあるが他の神格に比べたら……)、多数のムーン=ビーストに追われると考えると悪夢以外の何ものでもないだろう。まさにドリームランド。
■代表的な性質
- 性格は残虐なサディストで拷問愛好者
- 主に槍を武器として、群れで襲ってくることが多い。
- レンの人間もどきを奴隷や兵士として扱う。
このページへのコメント
ティンダロスの猟犬って知力高かったんだ。
敏捷力と知力が逆かと思いました。
・・・ガープス(3版)変換値版ステータスもほしいです