水上レストランが沈没=経営難で閉店後―香港
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【6月21日 時事通信社】香港メディアは20日、観光名所として知られた香港の水上レストラン「珍宝王国(ジャンボ・キングダム)」が南シナ海で沈没したと報じた。レストランは既に閉店しており、施設の引き受け手が見つからなかったため、14日に香港島南部の港からえい航され、離れていた。
報道によると、レストランは18日、西沙(英語名パラセル)諸島付近で風と波の影響で傾き、19日に沈没した。けが人は出ていない。事故現場の水深は1000メートルを超え、引き揚げは非常に困難だという。
1976年開業のレストランは、中国宮廷風の豪華な造りで、日本人ツアー客にも長く親しまれてきた。近年は、大規模デモや新型コロナウイルス禍で観光客が激減し、経営悪化が加速。2020年3月に営業を停止していた。運営企業側は香港での維持費がかさむことなどから移動を決定したが、目的地は明かしていなかった。(c)時事通信社