既に記事に挙げておりますが。
様々なメーカーの楽器を試奏して、
コスト面や音色の好みや操作性、将来性…などなど
色んな事を考えた末、ご縁があって
ヴェンツェルマインルのクルスペ巻きを
購入しました。
アレキサンダー103MBLも欲しかったですが
趣味にかける金額としては桁違いである事と、
音の良し悪しが体調に大きく左右されてしまい
扱いこなせる自信がなかった為
結果としてコレに落ち着いたカタチでした。
でも、それはそれ。
当初第一候補で無かったにしても、
今めちゃくちゃ気に入ってるんです。
全然吹きこなせないのがもどかしい。
気の優しい子かと最初思いましたが
意外と頑固でオクテな子ですね。
僕にそっくり。
いや、僕がそうさせているのか…。
そう言うのを少しずつ触れ合って
どんどん良い所見つけていきたいです。
長い付き合いになりそうですから。
そうしてあれこれ知りたいなと思っている中で
気になり始めてしまいました。
このメーカーなんぞやということを。
Wenzel Meinl(ヴェンツェルマインル)。
ちょっと調べると
ドイツのメーカーです、
オススメです、
剪定品です、
価格より良い音がします、
歴史あります、などなど。
書いてあることは書いてあるのですが、
意外とハッキリとした情報がない。
僕だけでなく
ホルンの購入を考えている方で
同じようにこのメーカーについて
知りたいと思っている方
いるんじゃないでしょうか。
だって、他のメーカーに比べると
圧倒的に情報が少ない。
気になったので、
日本で販売元となっている
株式会社グローバルに問い合わせてみました。
すると以下のような返答がありました。
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(内容の公開、了承済みです)
この度はヴェンツェルマイネルの
フレンチホルンをご購入頂き
誠に有難うございました。
また、この楽器に関する問い合わせを頂き有難うございます。
マイスターヴェンツェルマイネル氏は、
1900年台の初めにドイツのゲルツリートと言う町に
管楽器工房をオープンいたしました。
その後彼の息子のアントンマイネルが
父の仕事を手伝うようになり、
彼の父ヴェンツェルの後継ぎとなりました。
息子のアントンマイネルは
管楽器を製造する機械の開発などにたけており、
管を水圧で引き上げる機械、
ベアリング式のレバー接続システムなどを発明し、
管楽器を製造する機械の開発者としてとても有名です。
ゲルツリートの町にあるヴェンツェルマイネル社では、
管楽器全般が製造されていましたが、
楽器によってブランドネームも異なり、
ホルンにはヴェンツェルマイネル、
その他の楽器はメルトン、または
マイネルウェストンと言うブランドネームが
付けられていたようです。
その後、アントンマイネルの息子、
ゲルハルトマイネルが父の会社を引き継ぐ事となり、
管楽器製造の拡張のために、
1990年代の初めに元東ドイツ、
楽器の町マルクノイキルヘンにあるB&Sの
管楽器工場を買収いたしました。
その後、ヴェンツェルマイネル社で製造されていた
管楽器は徐々にB&Sの工場で
製造されて行くようになり、
弊社の取り扱っている
ヴェンツェルマイネルのフレンチホルンも
ドイツB&Sの工場で製造されるようになりました。
現在、ドイツのゲルツリートにある
ヴェンツェルマイネルの工場での楽器工場では
20年来楽器製造は行われておらず、
カスタマーサービス/ショールームとして
現在は使用されております。
尚、ヴェンツェルマイネルのフレンチホルンに関しては
日本市場のみの販売となっており、
ヴェンツェルマイネル氏のブランドを残すためにも
末永く販売をして行きたいと思っております。
これからも楽器に対するご意見、
ご要望などございましたらお聞かせ頂きたく
これからの製品に反映して行きたいと思います。
引き続きご愛顧のほどよろしくお願い申し上げます。
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めっちゃ長っ!!
可能な範囲で詳しく教えて下さいませんか、
とお願いしたら本当に詳しく教えてくれました。
お名前存じませんが、
株式会社グローバルの担当して下さった方。
熱意あるお返事をありがとうございます

事前にあれこれ調べてから問い合わせたので
ある程度は知ってる部分もあったので
理解がなんとか追いつきましたが、
内容盛り沢山ですね。
本当に、問い合わせてみて良かった

ざっくり言うと。
マインル(マイネル)一家の立ち上げた
楽器屋が1900年代にあって、
ホルンだけでなくチューバや他の楽器も
取り扱ってました。
その意思は子供達に受け継がれ、
ブランド名やオーナー、工房は変われど
今もなお多くの演奏家の元に
届ける様、生産を続けている。
その楽器ブランドの内の一つが
ヴェンツェルマインルで、
楽器屋として創設したマインル家の初代、
ヴェンツェルさんから冠したものの様です。
フレンチホルンのメーカーという括りだと
販売先は日本しかなく
かなり小規模の様ですが。
経営グループ?を全部繋げると
結構な企業規模になりそうな感じですね。
チューバが強いんでしょうか。
いずれにせよ、
日本では株式会社グローバルが
取り扱っているブランドが多いようです。
今後もグローバルさんには
お世話になりそうですね。
今は取り敢えず、手にある相棒と
一日でも多く、長く、濃密に時を過ごすことを
考える事にします。
これも縁ですし。
ゲルツリートにあるという
ショールームに、いつか訪れてみたいな。
夢、一つ増えましたね。
何歳になっても、夢を持つ事で
前向きになれるものです。
頑張ろう。
上手くなって、使いこなして。
胸張ってドイツ行こう。