Google は、開発者の方を対象にした機械学習のスキル向上プログラム Google Developers Machine Learning Bootcamp の提供を開始します。本プログラムは、4 か月間集中的に機械学習を学習し、より実践的な技術習得を支援するためのプログラムです。


本プログラムでは、

  • 各種オンライントレーニングプログラムへの無料アクセス
  • オンラインコミュニティ(Slack)を通じて、参加者がプログラム履修時につまづいたり不明な点があったときに質問できる場の提供
  • 認定資格取得に関する費用負担
  • Google Developers Expert や本コースをすでに完了したエキスパートによるメンタリングと定期的なオフィスアワー
を提供します。

応募はこちらから

Google Developers Machine Learning Bootcamp の流れ

Google は、開発者の方を対象にした機械学習のスキル向上プログラム Google Developers Machine Learning Bootcamp の提供を開始します。本プログラムは、4 か月間集中的に機械学習を学習し、より実践的な技術習得を支援するためのプログラムです。


本プログラムでは、

  • 各種オンライントレーニングプログラムへの無料アクセス
  • オンラインコミュニティ(Slack)を通じて、参加者がプログラム履修時につまづいたり不明な点があったときに質問できる場の提供
  • 認定資格取得に関する費用負担
  • Google Developers Expert や本コースをすでに完了したエキスパートによるメンタリングと定期的なオフィスアワー
を提供します。

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Google Developers Machine Learning Bootcamp の流れ

1. 機械学習のオンライントレーニングを受講する

本プログラム参加者は、Coursera にある下記 2 つのオンラインコースから希望する 1 クラスを受講できます。

プログラム参加者のトレーニング受講費は、Google が負担し、修了した参加者には修了記念品を贈呈します。

2. 機械学習の認定資格を取得する


オンライントレーニングが完了した方は、機械学習エンジニアとしての認定資格の取得にチャレンジしてください。次の 3 つの認定資格を受験する場合は 本プログラムで受験料を負担いたします。

  • TensorFlow デベロッパー認定資格 : ディープラーニングや機械学習(ML)の問題解決能力を証明する資格
  • GCP Professional Data Engineer: データ処理システムの設計、アーキテクトデータの処理、システム構築、機械学習モデルの運用、ソリューションの品質確保などの能力を評価する認定資格
  • GCP Professional ML Engineer: ML 問題のフレームワーク、ソリューションの設計、データ準備と処理システムの設計、モデルの開発、パイプラインの自動化とオーケストレーション、ML ソリューションの監視、最適化、と保守を行う能力を評価する認定資格
資格取得は参加者自身で進めていただきますが、オンライングループやメンタリングの機会を提供しサポートします。試験に合格した参加者には、修了記念品を贈呈します。

Google Developers Machine Learning Bootcamp のスケジュール

  • 申込期間 : 2022 年 6 月 16 日 ~ 2022 年 7 月 15 日 23 時
  • 申込結果発表 : 2022 年 7 月 19 日(火)18 時まで
  • キックオフ : 2022 年 7 月 20 日(水)
  • カリキュラム開始 : 2022 年 7 月 21 日(木)
  • プログラム修了 : 2022 年 11 月

参加条件

  • すでに機械学習に関しての一般的な知識を持っており、さらなる技術向上を目指す方
  • 日本リスキリングコンソーシアムにご登録いただけること
  • 基本的な Python プログラミング経験があること
  • 本プログラムで提供する各種資格のいずれかを過去に修了していないこと
  • 上記のカリキュラムは英語で行われるため、このカリキュラムを英語で理解できる程度のレベルが必要です
  • プログラムは全部で 4 か月間です。この期間中継続的に参加すること
皆様の応募をお待ちしています。

この記事はプロダクト マネージャー、Mike Rhemtulla、デベロッパー アドボケート、Charles Maxson による Google Developers Blog の記事 "Now in Developer Preview: Create Spaces and Add Members with the Google Chat API" を元に翻訳・加筆したものです。詳しくは元記事をご覧ください。 ...
この記事はプロダクト マネージャー、Mike Rhemtulla、デベロッパー アドボケート、Charles Maxson による Google Developers Blog の記事 "Now in Developer Preview: Create Spaces and Add Members with the Google Chat API" を元に翻訳・加筆したものです。詳しくは元記事をご覧ください。

現在、Google Chat API のアップデートはデベロッパー プレビュー版です。この API を使いたいデベロッパーは、Google Workspace デベロッパー プレビュー プログラムからアクセスを申請できます。

Google Chat のスペースは、チームの共同作業の中心となる場所です。何通も返信が連なるメールを送ったり、会議の予定を調整したりする代わりに、会話や共同作業をスペースで行うようにすると、全員が接続を維持したまま、チームやプロジェクトの情報を参照したり、いつでも作業内容を再確認したりできるようになります。

プログラムから Google Chat スペースを作成してデータを入力する

Google Workspace デベロッパー プレビュー プログラムで、Google Chat API を使ったプログラムから、ユーザーに代わって新規スペースを作成し、メンバーを追加できるようになりました。

Chat を新たな方法で活用したいと考えているデベロッパーは、この最新の Chat API の追加機能を使って、追い求めていたシナリオを実現できます。たとえば、さまざまなビジネスニーズに基づいてスペースを作成したい組織なら、プログラムから行うことができます。これにより、新しいチーム、プロジェクト、作業グループなどを表すスペースを作成する Chat ソリューションが実現できるようになります。スペースの自動作成が効果的であれば、どんな具体的なユースケースにも活用できます。

早期デベロッパー プレビュー パートナーの事例も準備中

デベロッパー プレビュー パートナーの中の 1 社である PagerDuty は、近日リリース予定の PagerDuty for Google Chat ですでにこの API を活用しています。インシデント管理ソリューションのユーザーが PagerDuty for Chat アプリを使うと、必要なチームメンバーとともに、インシデントに対してすばやくアクションを実行できます。インシデント チームは、このアプリを使うことで、手間をかけて新規スペースを設定したり、現在のスペースに参加している特定のインシデント解決チーム以外の人を巻き込んだりすることなく、手元の問題を隔離してその解決に専念できます。すべての操作は、Google Chat と連携する自然なフローの一部として、PagerDuty for Chat を通してシームレスに行うことができます。

ユーザーが新しい API を搭載した Chat アプリを使い、簡単に新規スペースを作成してインシデントにメンバーを追加する例

詳細情報とスタートガイド

ご想像のとおり、Chat API と新たなスペースの作成方法を利用すれば、さまざまなものを実現できます。その可能性を示すユースケースは無数にあります。特定のメンバーでスペースを作成したり、Chat アプリを拡張してヘルプデスクや人事、営業、カスタマー サポート用に新規コラボレーション スペースを生成したりすることなど、たくさんのシナリオが考えられます。ぜひすぐにできることを考えてみてください。

以下の方法で使ってみることができます。


Posted by Eiji Kitamura - Developer Relations Team

Google は Android 初級者向けに、コミュニティと一緒に学ぶ無料のオンライン プログラム「Android Study Jam」を 2022 年 7 月 19 日(火)から 8 月 19 日(金)の期間中に開催します。

Google は Android 初級者向けに、コミュニティと一緒に学ぶ無料のオンライン プログラム「Android Study Jam」を 2022 年 7 月 19 日(火)から 8 月 19 日(金)の期間中に開催します。


本プログラムではオンライン学習ツール Pathways 上にあるネイティブ Android UI を開発するための最新のツールキット「Compose」について学習します。

お申し込みはこちら

    Android Study Jams の流れ :

    1. Android Study Jam ウェブサイト上部の "Register" ボタンから参加登録

    2. Google Developers Profile をお持ちでない場合)Google Developers アカウントのセットアップ
      https://developers.google.com/ へアクセスし、Developer Profile を作成いただけます。

    3. 7 月 19 日(火)16:00 ~ 18:00 のオンライン キックオフ セッションに参加(任意)

    4. Jetpack Compose Pathway (合計 13 件のアクティビティ)を完了しましょう。
      ※ 7 月 19(火)~ 8 月 19 日(金)の期間内にバッジを獲得された方のみ、グッズ企画の対象となりますので、ぜひ期間中に Pathway を完了してみましょう!

    5. 期間内にクイズを受講し、バッジを獲得

    6. 先着順でグッズ企画のキャンペーンに応募


    プログラム概要

    プログラム期間 : 2022 年 7 月 19 日(火) ~ 8 月 19 日(金)

    キックオフ セッション : 2022 年 7 月 19 日(火)16:00 ~ 18:00

    Compose を初めてご利用いただく方にもご安心いただけるように、キックオフ セッションで使い方を説明し、いくつかのラボを解説つきで実施します。(本セッションは、アーカイブでもご覧いただけます。セッションに参加できなくても、プログラムに参加して学習することは可能です)

    対象 : Android, Compose を学びたい大学生以上の方

    費用 : 無料

    実施方法 : オンライン


    参加特典

    本プログラムに登録しプログラムを修了した参加者には、下記のノベルティをプレゼントいたします。


    コミュニティ支援

    1 人ではなかなか思うように勉強が進まない方を支援することを目的とした、勉強会を開催するコミュニティを募集します。コミュニティが主催する勉強会に参加することで、1 人では解決しなかった課題などを解決しましょう。

    コミュニティ主催の勉強会の情報は随時こちらのブログで更新していきます。また主催者となって勉強会を開催してくださるコミュニティのオーガナイザーの方には Google からの支援をおこないますので、こちらのフォームから申し込んでください。

    皆様のご参加をお待ちしております。


    お問い合わせ

    dev-event@google.com 



    初開催 Sustainability Summit 全セッション公開

    Google Cloud では 「クラウドテクノロジーを活用した SDGs への貢献」をテーマに日本初となる Sustainability Summit を 2022 年 7 月 12 日 ~ 13 日 13 時より開催いたします。

    本イベントでは、ビジネスリーダーやエンジニアの方に対し、SDGs の課題に対しどの様なクラウドテクノロジーを適用できるかについて社内外の事例を交えてお届けいたします。

    特別講演では、元内閣府副大臣で、現在自由民主党デジタル社会推進本部で本部長代理を務められる平将明衆議院議員をお招きし、" 新しい資本主義と SX/DX ” とのタイトルでお話いただきます。


    初開催 Sustainability Summit 全セッション公開

    Google Cloud では 「クラウドテクノロジーを活用した SDGs への貢献」をテーマに日本初となる Sustainability Summit を 2022 年 7 月 12 日 ~ 13 日 13 時より開催いたします。

    本イベントでは、ビジネスリーダーやエンジニアの方に対し、SDGs の課題に対しどの様なクラウドテクノロジーを適用できるかについて社内外の事例を交えてお届けいたします。

    特別講演では、元内閣府副大臣で、現在自由民主党デジタル社会推進本部で本部長代理を務められる平将明衆議院議員をお招きし、" 新しい資本主義と SX/DX ” とのタイトルでお話いただきます。

    ぜひ本イベントにご参加いただき、皆さまの SDGs の取り組み推進の一助となればと思います。

    皆さまのご参加をお待ちしております。

    詳細・お申し込みはこちら  


    <特別講演 1>

    「新しい資本主義と SX/DX」

    平 将明 氏(たいら まさあき)

    元内閣府副大臣

    衆議院議員


    <特別講演 2>

    「SDGs, ESG に必要なテクノロジーの考え方とは?」

    山本 康正 氏(やまもと やすまさ)

    京都大学経営管理大学院 客員教授 / 東京財団主席研究員 / ベンチャー投資家

    著書 : 世界を変える 5 つのテクノロジー


    <特別講演 3>

    「日本企業の ESG 情報開示の現状と課題」

    増田 典生 氏(ますだ のりお)

    ESG情報開示研究会 共同代表理事

    株式会社日立製作所 サステナビリティ推進本部 主管


    <登壇企業一覧>

    Navagis Inc. / 株式会社 NTT ドコモ / 株式会社 Recursive / 株式会社 Synspective

    株式会社 unerry / アビームコンサルティング株式会社

    株式会社エヌ・ティ・ティ・データ / 株式会社オフィスエフエイ・コム

    デロイト トーマツ コンサルティング合同会社

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    Google Cloud Sustainability Summit

    2022 年 7 月 12 日(火)13:00 - 15:30

    2022 年 7 月 13 日(水)13:00 - 15:30

    オンラインにて開催(登録無料)

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    詳細・お申し込みはこちら

    この記事は Android セキュリティおよびプライバシー チーム、Eugene Liderman、Sara N-Marandi による Google Online Security Blog の記事 "I/O 2022: Android 13 security and privacy (and more!)" を元に翻訳・加筆したものです。詳しくは元記事をご覧ください。 ...
    この記事は Android セキュリティおよびプライバシー チーム、Eugene Liderman、Sara N-Marandi による Google Online Security Blog の記事 "I/O 2022: Android 13 security and privacy (and more!)" を元に翻訳・加筆したものです。詳しくは元記事をご覧ください。

    I/O では毎年、Android のプライバシーとセキュリティの最新機能についてお話ししています。しかし、ユーザーの皆さんの中には、Google が最新リリースでシームレスなエクスペリエンスを提供しつつ、安全性やプライバシーを強化している方法について、もっと詳しく知りたいと考えている方もいます。そこで、データ保護を強化し、プライバシーを高めてアプリの信頼性やデバイスのエクスペリエンスを向上するために開発しているツールについて、詳しく説明したいと思います。

    高速で邪魔にならないセキュリティ

    スマートフォンを使うのが消費者であっても企業であっても、デバイスとそこで実行されるアプリの妥当性を保証するうえで、重要な要素となるのが構成証明(attestation)です。基本的に、鍵の構成証明とは、デベロッパーがシークレットまたは指定されたデータをデバイスにバインドすることです。これは、この鍵が利用できる限り「同じユーザー、同じデバイス」であるという主張であり、暗号学的に妥当性を主張できます。

    Android 13 では、Android デバイスへの構成証明鍵のプロビジョニング方式を新しいモデルに移行しました。この方式はリモート鍵プロビジョニング(RKP)と呼ばれています。新しいアプローチでは、工場でのプロビジョニング エラーを無くし、鍵の脆弱性のリカバリ方法を提供することで、デバイスのセキュリティを強化します。具体的には、構成証明鍵の証明書管理ライフサイクルにおいて、Google の責任範囲を広げたアーキテクチャに移行することによって実現します。RKP の詳細は、こちらから確認できます。

    また、Google Play システム アップデートを使って直接アップデートできるモジュールをさらに増やします。これにより、シームレスかつ自動的により多くのシステム コンポーネントをアップグレードしたりバグを修正したりできるようになるため、デベロッパーはアップデートについて気にする必要がなくなります。現在、Android の 30 以上のコンポーネントが Google Play 経由で自動アップデートできる状態になっています。これには、Android 13 の新モジュールである Bluetooth や超広帯域無線(UWB)も含まれています。

    昨年は、主要なオペレーティング システムの脆弱性のほとんどが、C や C++ などのプログラミング言語の未定義の動作によって引き起こされていることについてお話ししました。Rust は高度なシステム プログラミング(OS、ネットワーク)に必要な効率と柔軟性を兼ね備えたもう 1 つの言語ですが、Rust にはメモリ安全性という追加の利点があります。うれしいお知らせですが、鍵管理コンポーネントやネットワーク スタックなどの Android のセキュリティ上重要な部分に、Rust が採用されています。

    強固なプラットフォームの実現は、メモリ安全性や不正利用防止技術などを継続的に改善することにとどまりません。強固な API サーフェスを実現して、エンドユーザーにより安全なエクスペリエンスを提供することもその一部です。

    Android 13 では、アプリ デベロッパーが意図せずに導入してしまいがちな潜在的脆弱性への対策として、たくさんの機能拡張を実装しました。その 1 つとして、アプリの特定のブロードキャスト レシーバをエクスポートしてデバイスの他のアプリに公開するかどうかをデベロッパーが指定できるようにすることで、ランタイム レシーバの安全性を向上しています。また、インテント フィルタで一致しないインテントをブロックすることで、アプリとそのコンポーネントの保護をさらに強化します。

    特定のセキュリティ認証要件に準拠しなければならない企業ユーザーのために、セキュリティ ログ レポートをアップデートして、セキュリティ ログのカバレッジを増やすとともに、ログを 1 か所にまとめるようにしました。この機能は、Common Criteria などの標準に準拠しなければならない企業に便利です。また、すべてのセキュリティ関連ログを 1 か所で審査できるので、管理ソリューション プロバイダなどのパートナーにとっても有益です。

    条件に合わせたプライバシー

    Android 13 では、プライバシーを重視したアプリを開発する方法が増えます。新しい写真ピッカーを使うと、別のアプリにメディア ライブラリへのアクセス権を与えることなく、共有したい写真や動画のみを選択できます。現在、アプリでこの機能を実装できるようになっています。

    Android 13 では、昨年導入した周辺デバイス パーミッションを利用して、動作するために位置情報を要求しなければならないアプリの数も減らします。たとえば、一部のアプリや状況で、Wi-fi を有効にするために位置情報をオンにする必要はなくなります。また、ストレージの動作を変更し、オーディオ、画像、動画のファイルにアクセスするパーミッションを別々に要求しなければならないようにしました。

    これまでは、アプリがバックグラウンドからクリップボードにアクセスすることは制限されており、それが行われた際には警告を表示していました。Android 13 では、短い周期でクリップボードの履歴を自動削除するので、アプリが以前にコピーされた情報を見ることはできなくなります。

    Android 11 より、長期間利用しなかったアプリに付与されたパーミッションの自動リセットが導入され、その後、この機能は Android 6 以降を実行しているデバイスにまで拡大されています。それ以来、50 億以上のパーミッションが自動リセットされました。

    Android 13 では、アプリ制作者がさらに積極的にパーミッションの削除ができるようになります。デベロッパーは、アプリが不要なパーミッションを保持する時間を短縮することで、プライバシーを強化できます。

    通知が多くのアプリにとって重要であることは認識していますが、ユーザーにとっては、すべての重要度で同じであるわけではありません。Android 13 デバイスの新規アプリは、デフォルトで通知を送信する前にパーミッションを求めることが義務づけられるので、アラートを受け取りたいアプリを細かく制御できるようになります。

    信頼できるアプリ

    ほとんどのアプリ デベロッパーは、パッケージ化された機能がバンドルされたさまざまなソフトウェア開発キット(SDK)を使ってアプリを開発しています。SDK はすばらしい機能を提供してくれますが、一般的に、アプリ デベロッパーが SDK コードの確認や調整を行うことはほぼ不可能です。パフォーマンスの分析も同様です。

    そこで、アプリの安全性を高めることを目的として、デベロッパーと連携して、新しい Google Play SDK Index を導入します。これにより、SDK のコードをアプリに組み込む前に、SDK の安全性や信頼性に関するシグナルを確認できるようになります。すべての方が、この仕組みを活用して、アプリのエコシステムのセキュリティとプライバシーを強化することができます。

    先月、Google Play で新しいデータ セーフティ セクションのロールアウトを開始しました。これにより、アプリがユーザーのデータをどのように収集、共有、保護する予定であるかを、アプリをインストールする前に知ることができます。また、さらに Play アプリの信頼性向上を促すため、デベロッパーが世界で認知されているモバイルアプリのセキュリティ標準である OWASP の MASVS に照らして、独立してアプリを検証できるようにしました。

    私たちは、少数のデベロッパー グループや認定ラボパートナーと共同で、このプログラムを進化させようとしています。この独立した検証を終えたデベロッパーは、その旨をデータ セーフティ セクションに表示することができます。

    その他のモバイル セキュリティと安全性

    現在、Google Play のマルウェア対策によって、1 日あたり 1,250 億個のアプリがスキャンされています。私たちは、それと同じように、スパムやフィッシングの検知には組み込みの機能が使われるべきだと考えています。うれしいことに、ある最新の分析レポートで、フィッシングと詐欺対策の組み込みメッセージング アプリとして、Messages が最も高い評価を受けました。

    現在、Messages は、毎月 15 億のスパム メッセージからの保護に役立てられています。そのため、迷惑メールも不正アクセスの試みも避けることができます。悪意のあるユーザーが情報を盗み取ろうとして、リンクをクリックさせようとしたり、アプリをダウンロードさせようとしたりするケースが増えています。そのため Google は、常に新たな防御策を探し続けています。

    昨年には Messages にエンドツーエンドの暗号化を導入し、モバイルでの会話のセキュリティを向上しました。今年は、グループ会話のエンドツーエンド暗号化をベータ版としてリリースし、個人のメッセージの保護をさらに強化する予定です。

    Google はたくさんの機能を開発していますが、それをオープンで透過性のある形で行っています。Android 11 では、スマートフォンでプライバシーを保ちながらデジタル ID を使えるようにするプラットフォーム機能についてお知らせしました。これは、ISO 規格に準拠した新機能でした。カード型の免許証(またはその他の身分証明書)を誰かに渡して確認してもらう場合、選択の余地はありません。つまり、相手はフルネーム、生年月日、住所などの個人を特定できる情報(PII)にアクセスできます。モバイル版ならもっと細かい制御が可能で、相手に何を公開するのかをエンドユーザーやアプリが厳密に選択できます。さらに相手も、返されたデータを保持するつもりかどうかを宣言しなければなりません。また、身元を明かすことなく、年齢などの一部の詳細情報を提示することもできます。

    直近 2 回の Android リリースでは、この API を改善し、サードパーティ組織がさまざまなデジタル身分証明のユースケースを簡単に利用できるようにしています。運転免許証、学生証、企業のバッジなどがその一例です。ここで、Google Wallet が Android Identity Credential を使ってデジタル ID と運転免許証をサポートすることを発表します。Google は、米国の各州や世界中の政府と連携し、今年中に Wallet でデジタル ID を実現する予定です。Google Wallet の新しい機能強化の詳細については、こちらからご覧ください。

    Android による保護

    Google は、皆さんのセキュリティとプライバシーはわかりやすく、制御しやすいものであるべきだと考えています。今年は、Android 13 デバイスの設定画面に、デバイスのセキュリティとデータのプライバシーのすべてを管理できる機能をロールアウトする予定です。

    新しいセキュリティとプライバシーの設定ページでは、安全性の状態を色分けされたシンプルな表現で示すほか、セキュリティとプライバシーを改善するための明確で実用的なガイダンスも提供する予定です。このページの中心は、新しいアクション カードです。安全性のリスクに対処するために実行すべき重要な手順が、そこに通知されます。問題について警告する通知のほかに、プライバシーを強化する方法についてのタイムリーなおすすめも提供したいと考えています。

    データを管理できているという安心感を得るには、信頼できる安全な土台が必要です。デバイスが安全でなければ、プライバシーの保護は望めないからです。Android が常に皆さんを守ることができるように、私たちは懸命に努力を続けています。その保護について詳しく知りたい方は、ウェブサイトをご覧ください。


    Reviewed by Eiji Kitamura - Developer Relations Team

    この記事は Google アカウント セキュリティ チーム、ソフトウェア エンジニア、Daniel Margolis による Google Online Security Blog の記事 "Taking on the Next Generation of Phishing Scams" を元に翻訳・加筆したものです。詳しくは元記事をご覧ください。

    セキュリティ技術は毎年向上しており、 ブラウザが進化して ...
    この記事は Google アカウント セキュリティ チーム、ソフトウェア エンジニア、Daniel Margolis による Google Online Security Blog の記事 "Taking on the Next Generation of Phishing Scams" を元に翻訳・加筆したものです。詳しくは元記事をご覧ください。

    セキュリティ技術は毎年向上しており、ブラウザが進化してウェブの暗号化が普及し、認証が強固になっています。しかし、フィッシングは依然として脅威であり続けています(米国労働省への先日のフィッシング攻撃からもわかります)。その原因は、単純なパスワードだけで世界中どこからでもオンライン アカウントにログインできる状態が続いているところにあります。そこで今回の I/O では、フィッシングのリスクを減らす新たな方法として、Google ドキュメント、スプレッドシート、スライドのフィッシング保護の拡大、2 段階認証の自動登録の継続などについてお知らせしました。このブログでは、フィッシングの手法と、それがどのように進化しているかについて詳しく説明します。

    フィッシングの広がりとともに、攻撃者が多要素認証を狙うことが多くなっています。たとえば、正規の「ワンタイム パスコード」(攻撃者が被害者のアカウントにログインしようとして送られたもの)の後に「先ほど受信したコードを返信してください」というなりすましメッセージを送ることで、SMS コードを直接盗み取ろうとする場合があります。


    左 : 正規の Google SMS 認証。 右 : 認証コードを共有することを求めるなりすましメッセージ。


    また、それよりも高度な動的フィッシング ページを使ってリレー攻撃が行われることもあります。この攻撃では、通常のフィッシング攻撃と同じように、ユーザーは目的のサイトにログインしていると思いこんでいます。しかし、単なる静的なフィッシング ページで被害者がログインしようとしたときにメールとパスワードを取得しようとするのではなく、情報を盗むと同時に実際のウェブサイトにログインするウェブサービスが使われています。

    最も簡単な方法は、既製の「リバース プロキシ」をほぼそのまま利用することです。これが「中間者」として動作し、入力を正規のページに転送し、正規のページからの応答をブラウザに送り返します。



    こういった攻撃を防ぐのは困難です。攻撃者に提示される追加の認証画面(SMS コードのプロンプトなど)も被害者にリレーされ、被害者の応答も本物のウェブサイトにリレーされるからです。この方法では、どんな認証が行われても、被害者がそれを解決してくれることになります。

    従来の PIN コードによる多要素認証では、このような攻撃には対抗しきれません。スマートフォンに同意画面を提示するという認証は、SIM スワップ攻撃には効果的ですが、こういったリアルタイム盗聴を防ぐことはできません。

    ソリューション領域

    ここ数年間で、デバイスベースの 2 要素認証の自動有効化を始めています。この認証方法は、従来のパスワード漏洩に効果があるだけでなく、技術の向上に伴い、前述のような高度な形態のフィッシングからの保護にも役立つようになっています。

    大まかに分けると、ほとんどのフィッシング対策は次のように分類されます。
    • ブラウザの UI を改善し、ユーザーが正規のウェブサイトを見分けられるようにする。
    • パスワード マネージャでログイン前にウェブページが本物かどうかを検証する。
    • メール(最もよく使われる配信チャンネル)とブラウザの両方でフィッシングを検知し、疑わしいウェブページについて警告する。
    • 自動ログインを防ぐことで、前述の中間者攻撃を防止する。
    • セキュリティ鍵やスマートフォンの Bluetooth 接続を利用して、フィッシングに強い FIDO 認証をする。
    • Google Prompt 認証を強化し、ユーザーが疑わしいログイン試行を特定できるようにしたり、フィッシングに対抗するための追加手順を導入したりする(別のウェブアドレスに移動する、ログインしているコンピュータと同じワイヤレス ネットワークに接続するなど)。

    フィッシングに強い認証を多くのユーザーに展開する


    この 10 年間、私たちは FIDO Alliance の一員として、たくさんの業界パートナーの協力のもと、フィッシングに強い認証メカニズムの展開を懸命に進めてきました。こういった取り組みを通じて、Titan セキュリティ キーなどの物理 FIDO セキュリティ鍵を導入しました。これを使うと、ログインするウェブサイトが本物かどうかを検証することで、フィッシングを防ぐことができます(この検証により、前述の「中間者」フィッシングを防ぎます)。先日には、FIDO Alliance、Apple、Microsoft とともに、フィッシングに強い真にパスワードレスな未来に向けて、大きな節目となる発表をしました。すなわち、FIDO ログイン標準のサポートを拡大します。

    セキュリティ鍵はたいへん効果的ですが、あらゆる人がキーホルダーにつけて持ち歩くようになるとは思えません。



    そこで、このレベルのセキュリティをより身近なものにするため、セキュリティ鍵をスマートフォンに組み込みます。USB でデバイスに接続しなければならない物理 FIDO セキュリティ鍵とは違い、Bluetooth を使ってスマートフォンがログインするデバイスのそばにあることを確認します。これにより、物理セキュリティ鍵と同じく、遠くにいる攻撃者がユーザーを欺いてブラウザのログインに同意させることはできなくなります。「中間者」攻撃は SMS や Google Prompt にも有効ですが、このセキュリティ層が追加されることで、このような攻撃を防ぐことができます。

    (なお、Bluetooth の範囲内にあるコンピュータがユーザーとしてログインできるようになるわけではありません。ユーザーがそのコンピュータからログインすることに同意できるようになるだけです。また、この仕組みは、スマートフォンがログインしようとしているデバイスの近くにあることを確認するためだけに使います。そのため、Bluetooth をオンにする必要があるのはログインの間だけです)

    今後の数か月間で、この技術を多くの場所に展開する予定です。そのため、この追加セキュリティ チェックが行えるように、ログイン時に Bluetooth を有効にするリクエストが表示されることがあるかもしれません。Android スマートフォンで Google アカウントにログインしている場合は、Google Prompt と同じように、スマートフォンを自動登録できます。そのため、一切追加設定をすることなく、この追加のセキュリティ層を多くのユーザーに提供できます。

    ただし、この安全なログイン方式は、どこでも利用できるわけではありません。Bluetooth をサポートしていないコンピュータや、セキュリティ鍵をサポートしていないブラウザにログインする場合は利用できません。そのため、すべての人がフィッシングに強いセキュリティを利用できるようにするのであれば、セキュリティ鍵が利用できない場合のバックアップを提供する必要があります。そして、そのバックアップも、攻撃者に利用されることがないように、十分に安全なものでなければなりません。


    フィッシング対策として既存の認証を強化する


    ここ数か月の間に、従来の Google Prompt 認証をフィッシングに強くする実験を始めています。

    現時点で、すでに状況に応じて認証操作が変わるようになっています。たとえば、「許可」と「拒否」のクリックに加えて、PIN コードと画面に表示されている内容を照合することが求められる場合があります。これは、認証に同意させようとする静的フィッシング ページへの対策として有効です。

    また、リスクが高い状況でさらに多くの操作を求める実験も開始しています。たとえば、フィッシング攻撃者のものと思われるコンピュータからログインしている場合に、目立つように警告を表示します。あるいは、スマートフォンとログイン操作を行っているコンピュータが確実に近くにあることを確認するため、両方が同じ Wi-Fi ネットワークに接続することを求めます。この対策により、セキュリティ鍵に Bluetooth を使う仕組みと同じように、意図せずに「中間者」フィッシング ページにログインしてしまうことを防止できます。


    すべてを統合する

    ここで紹介した方法は、いずれもアカウントのセキュリティを劇的に高めるものです。しかし、当然ながら、これが難しいユーザーもいます。そのため、ユーザビリティにも注目したリスクベースのアプローチの一環として、これらの方法を徐々にロールアウトしています。リスクが高いと判断されたアカウントや、異常な動作が見られたアカウントには、先ほどのような追加セキュリティ対策が導入される可能性が高くなります。

    今後、FIDO2 認証がさらに普及すれば、多くのユーザーに対してそれをデフォルトにできると考えています。すると、今回説明したような既存の認証をさらに強固にしたものを使って、安全なフォールバックを提供できるようになります。

    ブラウザの自動処理を検知して「中間者」攻撃を防ぐ、Chrome や Gmail でユーザーに警告する、Google Prompt の安全性を強化する、Android スマートフォンを使いやすいセキュリティ鍵として自動的に有効化するなど、ここで紹介した新手法を連携すれば、ユーザーをフィッシングから守る仕組みをさらに強化できます。

    フィッシング攻撃は古くからの根強い脅威ですが、最新技術によって、オンラインでの安全を享受できるユーザーを増やすための画期的な対策を実現できるようになっています。
    Reviewed by Eiji Kitamura - Developer Relations Team

    この記事はプロダクト マネージャー、Mai Lowe、テクニカル ライター、Ken Cenerelli による Google Developers Blog の記事 "Introducing the Google Meet Live Sharing SDK" を元に翻訳・加筆したものです。詳しくは元記事をご覧ください。


    現在、Google Meet ライブ共有 SDK はプレビュー版です。この SDK を使いたいデベロッパーは、早期アクセス プログラムからアクセスを申請できます。
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    この記事はプロダクト マネージャー、Mai Lowe、テクニカル ライター、Ken Cenerelli による Google Developers Blog の記事 "Introducing the Google Meet Live Sharing SDK" を元に翻訳・加筆したものです。詳しくは元記事をご覧ください。


    現在、Google Meet ライブ共有 SDK はプレビュー版です。この SDK を使いたいデベロッパーは、早期アクセス プログラムからアクセスを申請できます。

    今回の Google I/O 2022 では、アプリ デベロッパーが新しい Google Meet ライブ共有 SDK を介して Meet ビデオ会議プロダクトを活用できる新機能を発表しました。これにより、ユーザーが集まってアプリ内で体験を相互に共有できるようになります。たとえば、テレビ番組をストリーミングする、YouTube で視聴したい動画を追加する、音楽のプレイリストを共同編集する、ダンス パーティーに参加する、Google Meet で合同練習をするといったことができるようになります。この SDK は、デベロッパーに公開されている Google Workspace プラットフォームの一部になります。

    YouTube、Heads Up!、UNO!™ Mobile、Kahoot! などのパートナーは、すでにこの SDK をアプリに組み込んでおり、今年中にユーザーは新しい共有インタラクティブ体験に加われるようになります。

    複数のユースケースをサポート


    ライブ共有 SDK を使うと、デベロッパーがデバイス間でコンテンツをリアルタイムに同期して、アプリに Meet を組み込めるようになります。これにより、深いつながりを感じられる新鮮で楽しい体験をユーザーに提供できます。また、現在のユーザーが友人や家族にアプリを勧めてくれる可能性があるので、新しいユーザーにアプローチする絶好の機会でもあります。

    この SDK は、主に 2 つのユースケースをサポートします。
    • 共同視聴 — ストリーミング アプリのコンテンツをデバイス間でリアルタイムに同期し、ユーザーが交代で動画を共有したり、お気に入りのアーティストの最新ヒット曲を再生したりできるようにします。この機能を使うと、ユーザーはアプリ内で、動画の再生開始や一時停止、新しいコンテンツの選択といった操作を共有できます。
    • 共同作業 — 任意のアプリ コンテンツを同期し、複数のユーザーがビデオゲームをプレイしたり、同じ練習プログラムに取り組んだりできるようにします。


    共同視聴と共同作業の API は別ですが、同時に使用することもできます。


    アプリでライブ共有 SDK を使ってライブ共有を始めるワークフローの例を示した図


    スタートガイド


    詳しくは、Google Meet ライブ共有 SDK についての I/O 2022 のセッションをご覧ください。Android 版のドキュメントも公開されています。

    この SDK を試してみたいデベロッパーは、早期アクセス プログラムからアクセスを申請できます。


    次のステップ


    皆さんがユーザーに提供したい動画コンテンツ体験を構築できるように、機能の改善も続けています。今回のようなお知らせや、Google Workspace プラットフォームや API の情報をさらに確認したい方は、デベロッパー ニュースレターへの登録をお願いします。


    Reviewed by Eiji Kitamura - Developer Relations Team