インターネットの閲覧などに使われてきたソフト「インターネットエクスプローラー」、企業や家庭で広く使われてきたおなじみのソフトですが、近年は利用者が減少、提供元のマイクロソフト社がきょう、サポートを終了しました。サポート終了に伴い、何が変わるのか、注意すべきポイントを専門家に聞きました。

マイクロソフトが1995年から提供してきた「インターネットエクスプローラー」。
山根収アナウンサー:
(1995年)「こちらは松江市のコンピューター専門店です。午前0時のソフトの発売を前に、ご覧のように長蛇の列ができています」
パソコンの制御システム「ウィンドウズ95」のリリースとともに、提供が始まりました。インターネット黎明期の「定番」ブラウザとして長らく圧倒的なシェアを誇りましたが、16日、その歴史に幕が下ろされました。
「サポートの終了」…パソコンを使う上で、今後、何か変わるのでしょうか?
専門家に聞くと…
ティーエスケイ情報システム・青木佑太さん:
「ふだん何気なく使っていたサイトが急に使えなくなったり、セキュリティ面が弱くなったりする」
サポートが終了しても引き続き利用できますが、セキュリティ対策が更新されなくなるため、インターネットに接続した場合、ウイルス感染による情報漏洩などの危険性が高まるといいます。
ティーエスケイ情報システム・青木佑太さん:
「新しいブラウザへの切り替えが必要になってくる」
後継ソフトのマイクロソフト「エッジ」やグーグルが提供する「クローム」などを利用するよう呼びかけています。
ただ、対応しているのが「インターネットエクスプローラー」だけというウェブサイトもあり、サイト側の改修を待つ必要があるといいます。
25年あまりの歴史に幕を降ろした「インターネットエクスプローラー」。
セキュリティ対策のためにも、職場や家庭のネット接続環境を見直す機会にもなりそうです。