ウクライナ、死傷者1日1000人=ロ軍も「第1次大戦のような消耗戦」―東部要衝で必死の抗戦
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【6月16日 時事通信社】ウクライナ軍は東部ルガンスク州の残る拠点都市セベロドネツクの防衛に向け、必死の抗戦を続けている。米メディアによると、ウクライナ側は15日、同国軍の死傷者数が1日当たり最多1000人に上っていると明らかにした。一方、米軍幹部は、ロシア軍が物量でウクライナ軍を圧倒しているものの、「第1次大戦のような深刻な消耗戦」が続いているとの見方を示した。
米シンクタンク戦争研究所によると、ロシア軍はセベロドネツクとその周辺で激しい攻撃を続けているが、15日時点でウクライナ軍が立てこもる化学工場を制圧できていない。ただ、ウクライナ軍は外部との通信がほぼ遮断されて孤立し、多方向から攻撃を受けているという。
ルガンスク州のガイダイ知事は16日、セベロドネツクでウクライナ軍が抵抗を続けているとした上で、「市内には民間人約1万人が取り残されている」と懸念を表明した。(c)時事通信社