マイクロソフト「IE」に幕 企業や官公庁の対応遅れ
米マイクロソフトはウェブ閲覧ソフト「インターネット・エクスプローラー(IE)」のサポートを15日(日本時間16日)に終了する。1995年に登場し、一時は圧倒的なシェアだったが、表示速度の遅さや独自仕様に伴う開発のしにくさから徐々に利用者を失った。国内では3月時点で約5割の企業が使っているほか、特に公的機関のサイトでも対応が遅れており切り替えが急務だ。
「不具合が出ないようなんとかしてほしい」。ソ...
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(更新)- 森川博之東京大学大学院工学系研究科 教授ひとこと解説
IEの開発はかなり前に停止されているにも関わらず,企業を中心に根強く利用されている.IEに依存した業務システムが存在するためだ.「2025年の崖」で有名となったように,我が国では老朽化した業務システムを使い続けることが多い.OSのバージョンアップでさえ,やりたがらない企業が多い.システム更改は事業部門にとって,システム障害のリスクとなるためである.ITは経営上の重要案件であるという認識でもって,きちんとIT投資をしてシステムを刷新し続けることが大切だ.DXの土台にもなるし,セキュリティー対策にもつながる.
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(更新) - ロッシェル・カップジャパン・インターカルチュラル・コンサルティング 社長分析・考察
日本のDXの進展を阻んでいる問題がこのIE依存問題に象徴的に表れていると思います。それは、ある組織のためにオーダーメイドで作られたレガシーシステムが多いという現実です。各組織は自分達のニーズは独特だと信じ、それに対応するシステムを作ってもらうものの、実はそのようなニーズが本当に独特なものなのかどうかは疑問です。普遍的なクラウドベースシステムへと移行すれば、このような問題から卒業できるはずです。
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(更新)
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