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エフェクター大好きスタッフが多機能ディレイを比較!

数多くのエフェクターがラインナップされる昨今、歪み系エフェクターに次ぐラインナップ数を誇り、過去、現在のみならず、 これからの未来のミュージックシーンにおいても無くてはならない存在と言えるディレイエフェクト。 特にディレイは曲によって種類を変えたりディレイタイムを設定する必要がある為、プリセットを保存可能な いわゆる「多機能ディレイ」が必要とされるには、そう時間はかかりませんでした。

そして2000年に登場したLINE6 DL4を皮切りに、BOSS DD-20やEVENTIDE TIME FACTORが登場し、 「第一次多機能DELAY戦国時代」が到来。その後も各社の自信作が名を連ね、「第二次多機能DELAY戦国時代」が 訪れている昨今、その先駆けともいえる存在であったDD-20がモデルチェンジし、DD-500として新たに登場しました。

今回は現在ラインナップされている各社の多機能ディレイの仕様を徹底比較致しました。 お客様のニーズに沿ったディレイ探しを、イシバシ楽器がお手伝いさせて頂きます。


スタッフ紹介

新宿店 久保

新宿店にて国産ギター、輸入ギターを担当した後アンプ・エフェクターの担当へ。他の楽器店では中々見かけないような個性溢れる売場をモットーに、エントリーモデルからハイエンドモデルまで様々なラインナップを誇る売場作りをしております。

御茶ノ水本店 長谷川

エフェクターフロア所属。ノイズ・ガジェットと、モジュレーション系を愛好。 この機会に、各社フラッグシップとも呼べるモデル達を徹底比較させて頂き、 メーカーさんも驚くような新たな使い方をお客様と模索出来ればと思います!

御茶ノ水本店 内藤

エフェクターフロア所属。空間系はデジタルで纏めることが多く、近年の進化には舌を捲くばかりです。お客様のニーズと製品の進歩に遅れない様に毎日が勉強です。拙い文章ですが、商品のご選択の御一助となれれば幸いです。

神戸三宮店 米村

神戸三宮店にてアンプ・エフェクターをメインに担当。学生時代にACIDMANを聴いてディレイの凄さを知り、以降ディレイ沼にハマる人生を送っております。日々勉強中の身ですが、御覧頂き少しでもディレイを選択する参考にしていただければ幸いでございます。

今回の比較モデルスタッフレビュー

BOSS DD-500 Digital Delay

BOSS待望の新製品多機能ディレイです。32bitの高解像度のDSPを搭載し、最大メモリー数が297、MIDI対応、モデリング多数と様々なニーズに応えながらも、使いやすい操作性を併せ持ったディレイペダルの新たな定番となり得る製品です。


かなり使いやすいスタンダードな音色が特徴で、ディレイを初めて買う方でも簡単に操作出来る点も魅力です。フットスイッチにアサイン可能な機能が多数ありますがディレイのフェードイン、フェードアウト等は特に面白く、様々な用途で活躍出来る一台です。


プロの現場を想定した超柔軟なカスタマイズ性と、エントリー・ユーザーの方にも安心の明快な操作性、そして驚異のスペック比プライスを同居させてしまうスゴさ!キビキビとしたディレイ音と奥行きの広さ、聞こえてくる音にもまだまだ余裕を感じます。新機種の度にチャレンジを繰り返してきたBOSSさんの技術力と、隠れた変態感が今回も光ります。


従来のサウンドをしっかり踏襲しつつも、音質の向上により臨場感も大幅に増しております。プリセットの状態でも充分良い音なのですが、自在にコントロールできるパラメーターが豊富で音作りも満足いくものができるのではないでしょうか。形状も小ぶりで軽く、外部コントロールやMidiにも対応、DC9v電源と既存のシステムにも導入がしやすいですね。因みに同社RV-6と組み合わせは絶品です。是非お試し下さい。


つまみがシンプルで直感的に操作しやすく、またEDITから事細かにパラメータ設定も出来るので細かいことは分からんけどクリアな音質のディレイが欲しい方からどうせ持つならとことんこだわって音作りがしたい方まで幅広いニーズに応える、ニュースタンダードな一台。DD-20にあったWARPやTWISTも設定可能ですし、センターマイナス9V駆動なのもオイシイですね。



BOSS DD-20

多機能ディレイというジャンルを確立させた製品のひとつ。わかりやすい操作性ながら他のディレイにはないような遊び心あるモデリングを擁し、ディレイを初めて買う方からプロギタリストまで魅了した定番モデル。


DD-500の発売に伴い生産完了となってしまいましたが、未だに根強い人気を誇ります。何と言っても使いやすい操作性、分かりやすいディスプレイが特徴ですが、搭載されているディレイモードも多くあり、スタンダードな音色からちょっと変わった音色まで作れるディレイ初心者?玄人まで幅広く対応出来るペダルです。


ピックに噛むような独特の硬質でタイトなサウンドは、アンサンブル内でディレイを積極的に使ったフレージングに、クールな存在感を演出してくれました。未来のDD-600とか?、DD-700とか?に「あの往年の”DD-20”のディレイモードを搭載!」のような事があっても素敵な「名機」。お疲れ様でした!


音質、パラメーター、操作感、重量、形状、電源…全てに置いてバランスの均整が取れており機能美という言葉が似合う機種ですね。誤操作も少なく、他機種との相性も良くとても使い安いです。デジタルディレイを代表できる機種の1つではないでしょうか?私もライブでは重宝しておりました。


DD-500の発表で生産完了になりましたが視認性や操作性、ポップな見た目でこれからも末永く使われていくモデルだと思います。SMOOTHがDD-500で消えたので、自然な残響をお求めの方はこちら。



FREE THE TONE FLIGHT TIME Digital Delay 「FT-1Y」

設定したテンポとバックでの演奏を誤差±20%の範囲内なら自動で合わせてくれるというBPMアナライザーという機能、またあえてディレイ音をBPMとずらすオフセットディレイ等を搭載した多機能ディレイ。モノラル仕様ではあるがペダルタイプのディレイとしては最高峰の音質を誇る。


ノブが一切ない為最初は取っ付きにくいイメージが強いですが、触ってみればかなり使いやすい操作性を持ちます。サウンドもギター用に特化されており、特にBPMアナライザー、オフセットディレイ等の機能がある為バンドアンサンブルで活きる一台です。


オーディオ・ソースとの相性も抜群な、しっかりとしたディレイ音と音場の広さ!バスやスネア、機材の発信音などにかけたりしてもタイトで太いバウンス感が楽しめると思います。多数配置されたデジタル・ディスプレイにより、基本パラメーターの一覧性は暗いステージの足元でもバッチリです。


ノブが無いエフェクターです。直感力ではなく想像力を刺激してくれますね。エフェクト音の再生が非常に正確であり、BPMアナライザー、オフセット機能が加わる事により頭の中にあるイメージをより忠実に再現できるのではないでしょうか。オフセット機能のおかげでしょうか、歪みとも相性が非常に良く深目に設定しても音が聴き取りやすくアンサンブルでも効果を発揮してくれそうです。


タップテンポ使用時に演奏をリアルタイムで解析しBPMを自動調整するリアルタイムBPMアナライザー機能、微妙にBPMより少しずらして音楽的な表情を与えるディレイタイム・オフセット機能を搭載した、使いやすく、それでいて人間的な細かいニュアンスも表現できるペダル。プレイヤーの総合的なシステムデザインを手掛けるFTTならではの視点だと思います。



STRYMON TIMELINE

高品質で有名なStrymonが持てる技術を詰め込んだ多機能ディレイの定番!十分な数のモデリング、プリセット数を備え、その音質はスタジオ機器に匹敵する程のプロユースな製品。


何と言っても魅力はその洗練された音色です。ハイファイ過ぎずウォーム過ぎない、絶妙な所をついたサウンドです。また、モノラル使用の際は使用していない端子でエフェクトループも組める為、手持ちのエフェクターと組み合わせ様々なサウンドを繰り出せます。


ビンテージ系のサウンドは、やはりSTRYMONの真骨頂。往年のアナログ・ディレイや、非常にデリケートなテープ・エコーを、最高のメインテナンス状態で無数に並べて、ガシガシ切り替えて使う!そんな夢のような環境を提供してくれます。アンサンブルに順応した自然体なサウンドは同社の持ち味のひとつだと思います。


全体的に清涼感があり、爽やかなモダンなサウンドが特徴的。パラメーターや音色も豊富なので、ベーシックなサウンドからマニアックな演出までスマートにこなしてくれます。ギター、ベースはもちろんキーボードや音源等に使用する方も多くヘッドルームだけでなくボトムゾーンもカバーできるダイナミックレンジは多くのプレイヤーを魅了しております。


愛用してますその①!ハイファイ過ぎない音質が気に入っています。どのモードも想像力をかきたてられるモノばかりで、音色から楽曲のアイディアを得られることもしばしば。LO-FIモードのパラメータでアナログ盤のスクラッチノイズなんかも作れてしまうとことんこだわりを感じる一台です。


販売価格:56,160円(税込)詳細・購入はこちら


EVENTIDE TIMEFACTOR

このサイズでラック機器を越えるサウンドクオリティを持ち、機能、サウンドクオリティ共に最高峰の多機能ディレイ。独立した2系統のディレイをかけることが出来る事も可能な上、MIDIによる制御ももちろん可能。


今回ご紹介している中では割と昔からラインナップされておりますが、このサウンドを越えるディレイは中々出てきません。クリアでハイファイな音色はバンドアンサンブルではもちろん、レコーディングでその真価を発揮するでしょう。


ラック・ディレイの老舗らしいクリアかつ、どこか野性味すら感じる太いサウンド。あらかじめ小節などを設定してループを録音できたり、録音後にスタート/ストップ位置を指定できたりと、ループ・サンプラーとしても強力なディレイ・ペダルです。大きめのドットで構成されたディスプレイがダフトパンクみたいでクールです!


エフェクト音が太く、1音1音にしっかりとした存在感あります。パラメーター等の設定も豊富かつアサインできるので自由度が高くInput、output、midiなど入出力もしっかり作られていますので様々なシチュエーションでユーザーを支えてくれます。取説を読み込んでいくと直感的な操作では気付かなかった新しいアプローチを発見でき、老舗ならではの懐の深さを伺い知れます。


ラックを中心に製作していたEVENTIDEの初のペダルエフェクター。質実剛健とした音質で、音だけで言えば一番好きです。ギターは勿論シンセ等とも親和性が高いですね。



KORGSDD-3000 PEDAL

U2のエッジ等も愛用するラックディレイ、SDD-3000を現代に甦らせた多機能ディレイ。プリアンプ部分も再現し、インプット、アウトプットレベルを弄る事により他では出せない暖かみのあるサウンドをアウトプット可能。


他のディレイと異なる点として、インプット、アウトプットレベルを調整出来る点が挙げられます。インプットレベルを上げアンプをブーストし、U2のようなサウンドを出せる他、アウトプットレベルを上げディレイ音のレベルを調整したりと出来る優れものです。もちろんディレイ部分も優秀で、ウォームな音色をお探しの方は是非一度お試し下さい。


オリジナル同様のウォームなディレイ音と、ド派手な内蔵モジュレーションによる変態的カスタマイズ性!机の上で、様々な機器やガジェットと一緒にグリグリと演奏するのも、かなり楽しいと思います。秋葉原の「◯◯無線」や「◯◯電子」的な、ちょっとレトロなパーツカラーにもワクワクします!←正義です。


実機はもともとスタジオユースを目的として発売されただけあり、そのサウンドクオリティに触発されたアーティストやエンジニアの方々に愛用され、今なお求める声が絶えませんね。本機は当時のクオリティをそのままペダルタイプとして蘇りました。確かな存在感を主張するプリアンプとフィルター回路は癖になります。個人的にはステレオで鳴らして本領発揮だと思います。あのルックスが再現されているのが堪らなくカッコいいですね。


TIMEFACTORもそうなんですが、ラックから出てきたペダルってつまみとボタンで細かな音色設定ができるので操作が容易ですね。画面とにらめっこしてパラメータ設定するモノが多くなってきた昨今、パッと見て設定出来るのは強みだと思います。80'sって感じの何処か暖かみのあるデジタルディレイサウンド。



TC ELECTRONIC Flashback X4

コンパクトペダルで大人気のFlashback Delayの多機能版。3つまでのプリセットを保存可能な他、独自のトーンプリント機能によりサウンドバリエーションの広さを誇る。


シンプルな操作性にスタンダードな音色が特徴です。しかしながら独自のトーンプリント機能を使用すれば、かなり幅広いサウンドメイクが出来る為一台持っていると重宝します。裏蓋を開けることによりキルドライ、バイパス方法の切り替えも可能です。


多機能ディレイの中では、シンプルな操作系と、クリアでありつつ比較的柔らかめのサウンドは、エントリー・ユーザーの方にも扱いやすいと思います。Tone Printのスマホからの楽々な入れ替えや、PCからのディープなオリジナルPrintの作成など、機器への慣れに応じて、お好みで使い込んで行ける点もフレンドリーです。


若干ウェットで色気のあるサウンドが印象的です。トグルスイッチでサブディビジョンの素早い切り替えが可能です。四分、付点八分のデュアルモードが有難いです。Midi、Expressionも対応可能で、電源はDC9v、On/Offモード切替可能、トーンプリントのスロットも4つあるので自分のお好みの設定をDLしても良し、エディターでとことん作り込めて、お財布に優しい価格帯です。初めての多機能ディレイとしてオススメです。


クリアな音質で人気のFlashback DelayにToneprintのバンクが4つに増えメモリーも3つ出来るように。モード毎の細かなパラメータ設定はありませんがその分シンプルに使えるので直感で扱う方にオススメ。こちらも9V駆動です。



TC ELECTRONIC Flashback Triple Delay

Flashbackを元にし、独立した3系統のディレイをかけることができる多機能ディレイ。プリセット的に3系統を使ってもいいが同時にかけることにより、独特のサウンドを得ることができるのが最大の特徴。


音色自体はスタンダードですが、名前の通り3つのディレイを同時にかける事が出来る為、かなり変態なサウンドまで作れます。X4よりはディレイ玄人向け。こちらも裏蓋を開けることによりキルドライ、バイパス方法の切り替えが可能。


フレーズ・ルーパーは非搭載ながら、ループ再生&オーバーダブで味わえない、複数のディレイ音がリアルタイムに呼応していくディレイラインを堪能できます。パッと考えないで使ったりした時の偶発的「名フレーズ誕生」もアリですよね?


その名の示す通りディレイが3台分楽しめます。ただ3台並べるのとは大きな違いがあり並列も設定できるのは大きな魅力です。直列でディレイにディレイをかける事によってより深い効果を得るも良し、並列で原音にディレイを3つ同時に鳴らす事で複雑かつ明瞭なミックスディレイを楽しむ事ができます。


Flashback Delayを3つ並べてしまえ!っていう大味な感じ、個人的に好きです。直列か並列かも選択できるので複雑に絡むパターンディレイからシューゲイザー系の轟音を作り出すことも可能。符割りが細かく出来るのもFlaskback系列ではこれだけ。



TC ELECTRONIC NOVA DELAY

多機能ディレイの定番のひとつ。小さな筐体に9つまでプリセットを保存可能。tc electronicの誇る最高峰ディレイ、2290のモデリングを擁しクリアなサウンドが特徴。オーディオタップにも対応。


慣れるまでは若干操作性に戸惑いますが、幅広いサウンドメイクが可能なND-1。若干ハイファイな音色が特徴で特にモジュレーションディレイの音色が秀逸な、レコーディング等で活躍する一台です。


TCさんならではの清涼感と絶妙の減衰感!24bitのハイスペックでありながら、2290登場当時を思わせるニューウェーブなサウンドになっているのも、伝統へのリスペクトと、さり気ないオシャレを感じます。エフェクター・ボード内でのスペース問題にもジェントルです。


角の取れた自然なディレイサウンドに滑らかなモジュレーション、typeセレクトとcolorのコンビネーションから多彩で上質なサウンドに仕上がります。Midiには対応しておりませんが、9つのプリセットをストンプすることで切替でき、各プリセット毎にTapをグローバル・ローカルで保存可能です。delayノブは数値を加速・減速で変更するユニークなコントロールとなってます。名器2290より研磨されてきたTCサウンドです。


愛用してますその②!ラックの名機2290のエッセンスを受け継いだのがこいつ。単純なペダルディレイというよりもやはりラック的な太めのディレイ音。そういえばiB Modifiedというコンポーネントを一新したモデルが数量限定で出てたのですが、今は通常モデルもそれが適用されているようです。自分のは適用前なので、もっとクリアになってるのかもですね。



LINE6 DL4

多機能ディレイというジャンルを確立させた立役者。発売から10数年経っても人気が衰えないのは、その確かなサウンドクオリティと操作性の良さ上。暖かみのあるサウンドが特徴で、ディレイと言ったらコレ、と思い浮かべる方も多いのでは。


多機能ディレイを語る上で外せない一台です。非常に分かりやすい操作性、バンドアンサンブルに馴染むウォームな音色は未だに多くのギタリストを魅了します。使いやすいルーパー機能にもリバースや半速が搭載されており、自宅で遊ぶのにも活躍します。


ビギナーだった当時「ブルーとか、カラバリもあるんだ!アメリカすげ!」(注、同シリーズのモジュレーション版・MM4の事)と実はコッソリ思ってました。ええ、酸っぱいです。その因縁か今ではすっかりモジュレーション系ファン...。本機登場時、驚異的な機能性とナローなディレイ音、ルーパーモードの楽しさは、それはそれは羨望の1台でした。壮大に間違えるくらいに。


多機能ディレイのパイオニア的存在で、数ある名器をグリーンの筐体に収め、シンプルなノブ操作にまとめ、abcの3つスイッチで瞬時にメモリーを切り替えTapで様々なテンポに対応可能、現場での即時性はプロ・アマ問わず数多くの愛好者が続出しました。イージーなオペレーションなのでデジタルエフェクターが苦手な方にもオススメです。


愛用してますその③!初めて買ったペダルが歪みではなくコレなのでその時点でおそらく道を踏み外していたようです。音質やメモリー数では他機種に劣るのですが抜群の操作性で15年経った今でも多くのアーティストに使われています。個人的にはルーパー機能が好きで、他に比べて録音時間が14秒と短いものの1/2倍速再生、逆再生が出来るのは数あるディレイの中でこいつだけでは。



EMPRESS Superdelay

高品質なDSPを搭載した多機能ディレイ。デジタルディレイ、テープエコー、リバースディレイのみとモードの数は他の多機能ディレイに劣るがSuperdelayの魅力はそのサウンドクオリティ。操作出来るノブも多く、サウンドバリエーションも広い。プリセットへ8つまで保存可能。


今回ご紹介している中でも特にギター向けの音色を持つのがこのSuperDelay。基本トゥルーバイパスですが、モードによりスピルオーバーが出来る点も考えられてますね。バンド内で抜けるディレイ音をお探しの方は是非一度お試し下さい。


太いまま「ゴツッ」と帰ってくる高品位なディレイは、EVENTIDEさんのそれに通じるものを感じます。テープやリバース時のゴムのような太い伸縮感も印象的です。各ノブの下に配置されたLEDの点灯個数でプリセットを把握する方式は、ナンバー表示に比べ大味とも言えますが、直感的でもあります。


特に注目したい点として原音が素直なのでエフェクトをかけた時の違和感が無いというところでしょうか。使う時間が長くなればなるほど、気になってくる原音の変化。そういったストレスが少なく、積極的に音作りに取り組めます。Volumeが設定できるのは便利ですね。


見た目が好きです。こいつを改良したVintage Modifiedというモデルがあるのですが、Tapeモードの質感がすごく心地よかったです。


詳細・購入はこちら

スペック比較表

MODEL DD-500 DD-20 TIMEFACTOR TIMELINE FT-1Y SDD-3000 Flashback X4 Flashback Triple Delay NOVA DELAY Superdelay DL4
ディスプレイ × × × ×
ディレイモード 12 11 10 12 - 8 16(12+4) 16(12+4) 6 8(3つのサブモードで24) 16
ステレオ × ×
ルーパー秒数 120秒 23秒 12秒 30秒 20秒 - 40秒 - - 13秒 14秒
ルーパー逆再生 × × × × × - × - -
ルーパー半速再生 × × × × - × - - ×
ルーパーUNDO/REDO × × × × × - - - ×
最大ディレイタイム 10秒 23秒 3.0秒 2.5秒 9.99秒 4.0秒 7.0秒 7.0秒 2.2秒 2.8秒 2.5秒
メモリー 297 4 20 200 99 80 3 3 9 8 3
MIDI × × × ×
BUFF/BYPASS Both Buffered Both Both Both Both Both Both Buffered True Bypass Both
スピルオーバー
TAP TEMPO
CTL/EXP IN
全てのパラメーター

オン/オフ、タップ、メモリー切替

全てのパラメーター

全てのパラメーター

HOLD/REC、TAP/PLAY

ディレイ部のパラメーター

TIME/FEEDBACK/LEVEL

TIME/FEEDBACK/LEVEL
×
-

MIX/FEEDBACK

全てのパラメーター
USB × × × × × × ×
ラインレベル対応 × × ×
サンプリングフリーケンシー 96kHz 44.1kHz N/A 96kHz N/A N/A 44.1kHz 44.1kHz 44.1kHz N/A N/A
AD/DA
コンバージョン
32-bit 24-bit 24-bit 24-bit 32-bit N/A 24-bit 24-bit 24-bit 24-bit 24-bit
電池(使用可能時間目安) 単3×4本
約7時間(アルカリ電池)
単3×6本
約7時間(アルカリ電池)
×
-
×
-
×
-
×
-
×
-
×
-
×
-
×
-
単2×4本
N/A
AC/DC
(極性/消費電流量/コネクター)
DC9V
200mA
2.1㎜
DC9V
200mA
2.1㎜
DC9V
500mA
2.5㎜
DC9V
300mA
2.1㎜
DC12V
約400mA
2.1㎜
DC9V
600mA
2.1㎜
DC9V
300mA
2.1㎜
DC9V
300mA
2.1㎜
DC12V
300mA
2.1㎜
DC12V
300mA
2.1㎜
AC9V
1200mA
2.5㎜
リアパネル DD-500 DD-20 TIMEFACTOR TIMELINE FT-1Y SDD-3000 Flashback X4 Flashback Triple Delay NOVA DELAY Superdelay DL4

後書き

いかがでしたでしょうか。多機能ディレイには機種毎に異なる独自の機能を持ち、それらは必ずあなたのサウンドメイクの役に立つはずです。
 今回ご紹介した機種以外にも現在多数のディレイがラインナップされておりますので、何かご不明な点等ございましたらイシバシ楽器各店エフェクター担当までお気軽にお問い合わせ下さいませ。