pixivは2021年5月31日付けでプライバシーポリシーを改定しました。
「アタランテはね、何よりも子供を慈しんで愛してた。」
その大きな理由は、彼女の出生が大きく影響しているのだろう。
アルカディアの王女として生を受けたにも関わらず男子を望んでいた父である王により 生まれて直ぐに女だったという理不尽な理由で山に捨てられ女神アルテミスにより聖獣である雌熊に育てられた。 実の両親から生まれて一度も愛を受けた事がないアタランテは、いつしか強く願った。
「この世の全ての子供が愛される世界。」
両親からは勿論、周囲の人々から愛されそうやって育った子供たちが新しく命を紡いでいく それはそうやって繰り返されるべきだと。 アタランテだからこその願い、理想だった。
「それは聖杯じゃないと実現出来ない夢物語、アタランテには聖杯を欲するだけの理由はあったの。」
「世界の循環を変える願い、どんなに足掻いてでも聖杯を強く望んだんだろうな。」
アキレウスは真剣に耳を傾け、話を聞く。 憧れの英雄の意外なようにも納得出来てしまう願い。
「うん、でもね…。そう簡単にはいかなかったの、」
『黒のアサシンが、アタランテにとって愛されるべき守られるべき筈の子供だった。』 そう言うと、それじゃあ…とアキレウスは言葉を詰まらす
「正確には、生まれる事が出来なかった胎児の魂の集合体だったんだけど…アタランテには手を掛ける事は出来なかった。」
トドメを差す事は出来ずに、残滓に呑まれアタランテは地獄を見せられた。 自分の願いを根本的に否定される地獄の光景を目に焼き付けられたアタランテは…
「思念体、悪霊の塊だとしても彼女にとっては守るべき救われるべき子供。救ってあげないと、じゃないと。」
「自分の願いを、自分で否定する事になる…。姐さんはそう思ったんだろうな。」
必死だったんだと思う。
アサシンにとっての「
アキレウスの言うように、今此処で子供たちを救ってあげないと自分の願いを否定する事になってしまう
「だけど、その残滓に呑まれたのはアタランテだけじゃなかった。」
ジャンヌとジークも、同じ場所にいて同じ地獄を見て 全てを見た上でアタランテに対しジャンヌは言い切った
彼女にとって余りにも残酷で絶望的で激昂させるには十分すぎる言葉だった。 でもそれは間違いじゃない。
「あの子たちは、ただの悪霊じゃない。英霊の座に登録されてしまっている一つのサーヴァント。」
ただの幽霊ならば、成仏し次の世こそはこの世に産まれ落ちるという期待が出来るかもしれない だけどサーヴァントとして刻まれている以上はそれは叶わない。 今倒されても、また次の何処かの聖杯戦争で彼女たちがサーヴァントとして召喚され戦い それを繰り返すだけ。
ならば、せめて今だけは穏やかな消滅をと洗礼詠唱による浄化を提案した。
でも…――――――――――――
「浄化と言ってもアタランテからしたら、目の前で子供を殺されるような物で2人は真っ向から対立して…」
でもお互いの行動は間違っていなかった。 意見が合わない、やり方が違うだけで思想も間違っていない。 ジャンヌだって好き好んで子供たちを殺す様な真似をしたかった訳じゃない。 でもそうするしかなかった。 アタランテが叫んだように、世界の機構の犠牲者でただ生きたいと願う純粋な魂だったとしても
その時の2人には、妥協し合う余地なんて存在しなかった
でも、その浄化を受け入れたのは子供たちで。 アタランテの制止の言葉を受け入れる事無く、洗礼詠唱により結果的には消滅していった。
「アタランテを怒り狂わすには十分過ぎた、願いを目の前で否定されて子供を殺されたんだから。」
致命的なまでに、アタランテとジャンヌは敵対し 激しい殺意をその時にアタランテは抱き、罵倒し憎悪をぶつけた 両方とも正しいのに、世界が狂っているだけなのに、それなのに
『何処かで分かっていたのにな、あの聖女も正しいって。でも私は自分の理想を捨てたくなくて…』
「日に日にアタランテは憎しみを強くして、必ずジャンヌを殺そうと…絶対に聖杯で世界を変えようって。」
夢で見たアタランテは、瞳から光は無くなり代わりに狂気が宿っていた。 全ては子供を殺したジャンヌを殺す為、自分に子供たちを救える力が無くても もしかしたら、聖女である彼女ならばと…ほんの小さな希望すら砕かれた
ならば、自分がその憎き女を殺し聖杯によってあの子たちを救い 狂い呪われた世界の循環を変えてみせる、それだけしか無かったのかもしれない。 感じたのは絶望と憎悪、殺意…そして子供達への愛が入り混じった深い感情。
あの時、右腕に受け入れたあの子たちの呪いという名の想いをそれだけを支えにして アタランテはどうにか自分を保っていたのかもしれない。
「ジャンヌと姐さんが対立した原因は分かった…、それにアサシンが関係してるってのも。じゃあ…」
『その後、2人はどうなった?』 結果としてアタランテが敗退したというのは聞いている。 最終的に何がどうなってそれに至ってのかだ、幼少期の憧れの狩人がそんな狂気に満ちていたというのに
その時共に赤の陣営にいた自分は何をしていたというのか。
「…戦ったよ、アタランテは忌み嫌った
哭いた、哭き続けた。 高潔な姿も、矜持も全てを捨ててでもアタランテは叫び続けた。 全ては自分の願いの為、途方にもない理想の実現の為
その先の世界で幸せに暮らすであろう子供たちの為に。
魔獣に身を失墜させてでも、怨敵を斃さんとした。 アタランテにとって様々な想いがある魔獣の力に身を呑まれても
「でもね。」
そっと、アキレウスの手に自分の手を置く 前回の自分に怒りを沸々と湧き上がらせていたアキレウスは驚いたように目を見開く
「そんなアタランテを止めてくれたのは、アキレウスだったんだよ。」
「俺、が…?」
薄ら目に涙の膜を張らせながら、頷く明日香。 何処か悲しそうに、何処か嬉しそうに告げる。
「自分の戦いを終えたアキレウスは、2人の戦いに割って入って…」
『これは俺と姐さんの問題だ。』 そう言って、強制的にジャンヌを退かせて代わりにアタランテと向かい合った。 アタランテにそこを退けと言われてもアキレウスは退かなかった。 槍を手にして、満身創痍な体だというのにアタランテを止めに来てくれた。
碌に彼を認識出来ない程理性を失い矢を放ってくるアタランテを
「もう踵も壊されてボロボロなのに、アタランテを想って助けに来てくれたの。」
「…っ、」
胸が締め付けられる。 そんな状態になってでも、俺はアタランテを止めようと戦ったのか。 憧れの英雄だったから?それとも…―――――――――――――――――――
「アタランテもその時の記憶は薄らとしかなくて、でもこれだけは覚えてるって。」
彼女の名を叫び、その槍を深々と魔獣の腹に突き刺すアキレウスの姿を。
勢いよく地面に叩き付けられ 霊基が致命傷を負ったせいか保てなくなった魔獣の皮が剥がれ落ち
身を覆っていた憎悪が不思議と、ゆっくりと溶けるように消えて行ったと
そして直前に放った数多の矢が深々とアキレウスの背中に突き刺さる音を。 忘れないと。
「…ッ、じゃあ俺は捨て身で姐さんを止めたんだな…」
「うん、それで…」
正気になり冷静を取り戻したアタランテは、尋ねた。
自分はどうすれば良かったのか? あの子供たちを見捨てる事が正しかったのか? それとも魔獣の身のまま討ち果たされる事が正しかったのか?
悔しくて、悲しくて、呪われている事が正しいと言い張る世界がどうしても許せなくて 迷いに迷ってどう頑張っても正解が分からなくて。
残された僅かな時間の中で、誰かにその答えを聞きたかったのだろう。 だけど静かに自分を掻き抱いた彼の返事は
それでも俺は、アンタが堕ちるのを止めたかったんだ―――――――――
アタランテが期待した答えでは無かったと思う。 でもきっとアタランテにとって、その言葉は こんなに道を外してしまった自分を止めようとしてくれる誰かがいてくれた それだけで意味はあったのだろう。
「アタランテの聖杯大戦はそこで終わった。その後に私に召喚されて冬木の聖杯戦争に…」
踵を破壊され不死性も失い弱体化しきっていた上に 無数の矢が突き刺さったと言う事は、アタランテを看取った後に きっとアキレウスも後を追うように消えていったのだと思う。
彼女の末路に涙を流すほどに、あのアキレウスはきっと…――――――――――
「とても、大切に想ってたんだと思う。一周目のアキレウスはアタランテを。」
「…それは、憧れだと思うか?それとも…恋、だと思うか?」
返事に困る質問だ。 きっと、両方が交じり合っていたと思う。
「うーん…両方、かな。」
『随分、欲張りだなその時の俺は。』とアキレウスがへにゃりと笑う。 だから正直本当に、アタランテに変装をしている時アキレウスと一緒にいるのが申し訳なかった。 彼は本当にアタランテだと信じているし罪悪感で胸が押し潰れそうでもあったのだが
でも、『姐さん』と呼ぶ彼の顔はアタランテの記憶で見る彼と同じで 彼はやっぱりアキレウスなのだと
「でも、姐さんはその後マスターと出会って報われたっていうなら恋が結ばれなかろうと一度目の俺も『良かった』って思うぜ。」
「…いや、アタランテはアキレウスにも感謝してたよ。願いを捨てる事が出来たのは…――――――――――」
アタランテが、願いを捨てる。 そう言った時の事を思い出す、冬木の聖杯の真実を知って 願いを叶える事も、その願いの先の世界は本当に幸せなのかと、 悩みに悩んで彼女が決断した時の事。
目の前の世界を生きる子供たちの未来を守る選択をしてくれた時、彼女は言った。
今度は間違えたまま進まずに引き返す事が出来たと。――――――――
『あの小僧のおかげ、か。』
「アキレウスのおかげでもある、って。」
瞳の奥から何か、熱い物が込み上げる。 色々な感情が頭の中をぐるぐると回っていて変になりそうだ。 あまりにも辛い事を胸に抱えたまま俺と一緒に過ごし戦っていたマスター。 ずっと、どこかで一周目の地獄を頭の隅に置いていた筈なのに。
俺は自分じゃない自分の事なのに悔しくて後悔や怒りを感じていた 好きになった女が狂って堕ちていくのに、それを傍に居て何もしてやんなかったのかと 止める事はいくらでも出来て、もう少しお互いにまともな結末を迎えられたのではないかと。
だけど、俺のおかげで救われた。
そう聞いたら、最後の最後で捨て身の特攻をかました自分が笑ってる気がした。
俺からしたら会ったことも無い憧れの英雄で
ソイツからしたら子供の頃からの憧れであり、惹かれた女。
姐さんからしたらどっちみち
「…いつか、話さないとって思ってた。でも…」
いつの日からかアタランテとアキレウスの事を話すのが怖かった。――――――――
2人の結末を教える事は、まるで呪いを植え付けるようで 彼に会った事も無い憧れの存在に届かない恋心を抱かせてしまう気がして
離れてしまうような…―――――――――――――――
「良いんだマスター。言っただろ?俺は全部受け止めるって…話してくれてありがとな。」
最低だ、私は。 アタランテの事はとても大事な存在なのに。 掛け替えのない友人なのに。 それなのに。
アキレウスを奪われると、一瞬そんな気持ちが芽生えてしまった。
「俺は聞けて良かったと思ってる、そりゃあ途中で苦しい気持ちになったけど…前の俺が救いたかった存在がまた笑ってくれてんなら何がともあれ良かったじゃねぇか。それに…」
『その結末があったから、今の俺はマスターに出会えた。』 アキレウスは、幸せそうに笑いながらそう紡いだ
その言葉は明日香が抱いていた不安を全て取り払うかのように すっと胸に入って行った。
「アキレ…」
「俺はあの日、マスターに出会えて本当に良かったって心から何度だって言える。今こうしてお前の抱えていたものを一緒に分かち合えるだけでも俺は幸せだ。」
「っ、わたしもっ…アキレウスに会えてっ、よかった…っ」
「!?」
耐え切れなかった涙がボロボロと零れ落ちる。 張りつめた緊張の糸が取れたのもあるが、何より彼の言葉があまりにも優しすぎて真っ直ぐで温かくて 涙腺を壊すのには十分過ぎた。
一方のアキレウスは、突然決壊したダムのように涙を流し出した明日香に驚き あたふたと困惑したが
「どっ、どうした!?俺、何か傷つく事言っちまったか…!なっ、泣くなよ~…!」
「傷つく事なんて言ってないもんっ、アキレウスの言葉がっ、嬉しくてっ…私、アキレウスと出会えて本当に良かったぁあああ…!」
「なんか俺まで泣けてきた!!こうなったら、何が何でも俺がアサシンをどうにかしてやっからなっ!」
「うんっ、うん…!ジャンヌもアサシンも、みんな…みんなっ…」
「俺がっ、マスターも全部守ってやっからなああああ…ッ!」
泣いた――――――――――――――
こんなに子供みたいに声を上げて泣くのはいつ以来だろう―――――――
ずっと抱えていた悩み、不安が一気に取り払われて 自分でも吃驚するぐらい涙が止まらない。抑えきれない。
なんで彼はこんなにも優しいんだろう。 ずっと味方でいてくれて、私の話を誰よりも真剣に聞いてくれて 傍にいてくれて、一緒に泣いてくれて
涙で、鼻水で服が汚れてしまうのに胸を貸してくれて 声が外になるべく響かないようにしてくれる。
「辛かったなっ、苦しかったなマスター…!でも、これからは一人でそんな思いさせねぇからなっ…!」
自分だって辛いのに、苦しい筈なのに。 悲しいのに。
ボタボタと垂れて来るほど涙を流しているのに。
それなのに
どうしてこんなに優しくしてくれるんだろう――――――――――――――
_________________
_____________
__________________________
――――――――――――士郎。
自分の同じ名を持つ少年、彼女にそう呼ばれていた少年。
「
天草は一人、空中庭園の片隅―――――小さな広場のような場所で佇んでいた。 そして思い出す様に先日見た記憶の映像に思いを馳せる。
幸せそうだった。 辛い過去を経てようやく取り戻せた平穏な日々のようにも見えたし 何より『士郎くん』と2人だけの生活でも周りの人々に恵まれて
普通の女の子として生きていくには十分に幸せで ようやく救いの時が訪れているようにも見えた。
でも――――――――――――
「どうして、貴方だけが…あんなにも報われないんでしょうね。」
あんまりだ、彼女だけがどうしてまたあんな仕打ちを受けないといけないのか。 彼女が誰よりも一番命を懸けて世界を救おうとしたのに その世界に…!
自分が求めた聖杯が彼女の幸せを壊した? 違う、あの聖杯じゃ彼女を幸せにするなんて到底出来っこなかった。 卑怯だ。世界を守るには彼女が死ぬしか道なんてなかったのをあの世界は知っていた。
あの世界じゃ彼女を救う事なんて出来なかった。
まるで呪いだ、彼女だけが呪われている。
「俺が、救う…。大聖杯じゃない、俺自身が彼女を救うんだ。」
きっとその為に、彼女はこの世界にやって来たのだ。 俺の願いを阻止するので無く、俺に救われる為に世界の壁を越えて召喚された。
あの男の傍に居続けるべきじゃない。 例えアキレウスが彼女をどれだけ愛し守り抜いたとしても 俺の元まで辿り着き刃を交える事になっても
彼女の求める救いに辿り着けるはずが無い。
彼女自身も気付いていない、真の願い―――――――――――――
それに初めて気付かせるのは俺だ。
その為には俺はどんな手も使う。 どんな手を使ってでも、君を…―――――――――――――――――――
____________
______________________
______________________________
「全く…ジークたちから『アキレウスが明日香を泣かせている』と慌てた様子で呼びに来たら…」
「ねぇマスター、俺の体大丈夫?折れてない?」
「大丈夫だと思うよ。凄く綺麗に技かけられてたけど…。」
一方ところ変わって、ユグドミレニア城塞の一室である。 犬神家ポーズで床に突っ伏しているアキレウスと それを青ざめながら見る明日香
そしてその光景を笑いながら見ているアストルフォとモードレッドとジーク。
更にそのアキレウスに豪快な技を決めたケイローン。
どうやら、モードレッド達が部屋の中から聞こえる明日香の泣き声を アキレウスが泣かせたのだと勘違いし急ぎケイローンの元へ報告。 それを聞いたケイローンは『何をやってやがる』と駆けつけ問答無用でアキレウスに豪快な決め技をお見舞いしたのだ。
突然何のことやらで壮絶な痛みを喰らったアキレウスは断末魔を上げた。 一瞬の出来事で泣いていた明日香もすぐに涙が引っ込み、ケイローンを必死に止めた。
軽く座が見えた所でアキレウスは間一髪、解放されたのである。 そのままポイと床に投げられたが。
「すまないアキレウス。部屋から明日香の泣き声と貴方の声が聞こえたから…つい。」
「悪い悪い、オレの直感がコイツ滔々ヤりやがったなと思ったからよ。」
「おうジーク。謝るならまずそのニヤケ顔をしまえや。モードレッド、テメェは後で表に出ろ。」
「でも良かったよー、明日香。さっきよりも普通に笑えてる、なんかスッキリしたみたいだね!」
「…うん、アキレウスに全部話したの。そうしたら何だか気分が楽になった。」
「そうですか、それは良かった。貴方は笑っている方がとても素敵で可愛らしいですからね。」
「ちょっと先生、何マスターの事口説いてんの?――――――いでえっ!!」
『勘違いしないでくれますか?私は彼女の事を娘のように可愛がっているのですから。』 そう言われながらケイローンに再度チョップを喰らうアキレウス。 やめて、もうアキレウスのライフはゼロよ。
「ッッ~~~~!!」
涙目だ、とてつもなく痛かった。 お星さまが見えるとはまさにコレの事か。 脳天が揺れるほどのチョップってよくないと思うのですが。
痛みに悶えている俺を見て腹抱えて笑っているモードレッドに
「っ、このじゃじゃ馬お前ホント表出やが――――――――――――」
「ケイローン!!」
文句を言おうとした時だ、バッと抱き寄せられるように頭が柔らかい何かに包まれる。 え…?何コレ。 先生も凄いビックリした顔でこっち見てるヨ
「私の事娘のようにって言ってくれるのは凄い嬉しいけどっ」
「はい…。」
「私が今ポンコツだからアキレウスが怪我しちゃうと治すの大変だから程々にしてあげてね!!」
「ハイ…すみません…。」
『アキレウス、大丈夫?痛くない??』と更に強く頭を胸に食い込ませながら撫でて来るマスター。
胸?え?俺、胸って言ったんです?
ってことはつまり、俺…
しかも、よしよしされてる?
アキレウスは内心、言葉にならない雄叫びをあげると同時に 体の体温が上昇し沸騰していくのがショート寸前の思考回路でどうにか理解出来た。 たわわに実った柔らかな胸に顔を埋め込まれているというラッキースケベな展開。
「ぶっ」
突然の展開に意識を維持する事が不可能になったアキレウスは変な声と共に鼻血を垂らすと ガクッと気を失った。 その表情は何処か幸せそうな顔であり…
「え?アキレウス!?どうしたのっ、ほらケイローン!頭殴ったからー!!」
「いや、それ確実に私のせいじゃないですね。」
『アキレウス―!!』と真っ赤な顔で鼻血を出しながら気絶している自身のサーヴァントを 揺らしながら必死に意識を戻そうとしている明日香
なんて幸せそうな顔で眠ってるんですか…と弟子に憐れみを零すケイローン。 ツボの限界突破が来たのかジークとモードレッドは膝から崩れ落ち笑い狂っている。
スーパー能天気のアストルフォはそんな光景を見て
「うん、いつも通りに戻って本当によかったね!」と、そう笑いながら零した
多分修正が加わると思いますが…。
8月の水着ピックアップはカーミラさんだけしか新鯖来ませんでしたけど
紫式部ピックアップでは何故かアルジュナが来ましたよ。
え?私の式部…インドすぎ…?
そのおかげで、島崎信長サーヴァントが揃った…。ノッブェ…
圧倒的 すり抜け インド 万歳。