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第十話『急転直下』

第十話『急転直下』 - Ask(プロフ見てね)の小説 - pixiv
第十話『急転直下』 - Ask(プロフ見てね)の小説 - pixiv
9,866文字
彗星は大地に降り注ぐ
第十話『急転直下』
遅くなりました、遅くなりました!!

話を何処まで書いて区切るかとか考えてたらこんな時間に…

FGOイベントとか、とうらぶイベントとかね!?
MMDとかやっちゃうとつい…ね?遅れてしまうんだ。

今回は主にジークくんの出番が多いです。
タグのケイローン先生が彼を煽りまくってるのは、最後らへんで分かります。多分
タイトルは黒の陣営の立場がぐるんと窮地に陥るので、そんな感じにしました。
仮タイトルは『炉シェ』とか適当すぎました。

PS

ipadに孔明が来て泣きそう。
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1501193716
2018年12月2日 18:00








「こっちだ。着いて来てくれ」









城塞内部に無事侵入するに成功し、内部の案内はジークに任せる事にした。 スパルタクスの宝具の影響を受けたと言っても一部の損壊があるぐらいで、外で負傷していたホムンクルス達の話によれば

黒側のマスター達は無事で、城内の何処かにいるとの事だ。



ジークによると、城にはホムンクルスを製造する地下施設があるとので 少し気配を探れば地下の方から魔術師の気配を何人か感じる。



どうやらマスター達は其処に集まっているようだ。







地下に通じる階段を音を立てないように下り気付かれないように覗き込む。



其処に存在する空間は異質だ、何百ともいえるカプセルが並び その殆どが割れ。中に入っていた液体やガラスが床に飛び散っている。

中身に何があったかは、考えるまでも無いだろう。







そして、その空間で人の声が聞こえる。 言い争っているというよりかは、混乱しているようなそんな声音だ。





ジークが目で、下りて話を付けに行こうと合図を送ってくる 行くんですね?ちゃんとフォローしてくれるよね?とこちらも目で送るが 軽く逸らされた。ちょっとジークくん!













「なっ、なんだ貴様は!?…あの時のホムンクルス!何しに来た!」









意を決して階段を駆け下り、その音に気付かない訳も無く 彼らは反応した。真っ先に突っかかって来たのは小太りの…おじさん。 ジークが耳元で「ジークフリードのマスターだった男だ。」と教えてくれる



成程、ジークに突っかかる訳だ





でも今はそんな事は後にしましょうね。







「えー…っと、それで君は誰だ?」









とりあえず話が分かりそうなメガネをかけた男の子と 車椅子の女の子に話をしなければ。 あっ、この子トゥリファスの時計塔に居た子だ。













「アーチャー…ケイローンから何か聞かされてませんか?」











その一言で事足りる、ピタリとぷんすかしていたおじさんも流石にジークから私に視線を移した。









「はい、…では貴方が赤のライダーのマスターなのですね?」



「そうです、『元』赤のだけどね…。」



「アーチャーの話なら敵対する気は無いって言ってたけど…信じていいんだよな?」



「そっちから何もして来なければ何もしません。とりあえず今黒側の状況を教えて貰っても?」

「まっ、待て!いきなり来た小娘にこちらの情報を簡単に教えて良い物か、やめておけフィオレ!カウレス!」







「おじさんは黙って!今、ユグドミレニアの決定権は姉ちゃんだっつーの!姉ちゃん、説明してあげて。」





「えっ、えぇ…。まず私達のサーヴァント全て庭園へと向かわせています。貴方のライダーもそうなのでしょう?」

「あと、ルーラーも一緒に…。回路はちゃんと繋がってるけど念話が一切通じなくて、そっちも?」

「はい…、こちらも同じ状態で。ダーニックおじ様までもいなくなってしまうなんて…。」

「ダーニックが…いない?」

「そうなんだ、さっきからずっと探してるんだけど見当たらなくて…だから今の決定権は姉ちゃんって事さ。」









居る筈のダーニックがいない。 まさか崩落に巻き込まれて…?いや、それは無い。 というより、話が合わなそうな人が居なくて今はラッキーと考えた方がいいのか







「ご察しのように今の私たちは危機的状況です、どうか力を貸して下さい。」



「勿論、私に出来る事なら…ただ、えっとその前に…」









これで色々と協力関係にまで結び付く事が出来た。 詳しい説明は今このタイミングでするのは良くない、多分もっとパニックになるだろう。 メガネの少年と、女の子は受け入れてくれそうだけど…





「本当にお前たち正気か!?アーチャーの話だけでこんな直ぐに協力関係を結ぶなんぞ…!」







正論かつ、至極まっとうな事を仰るこのおじさんは少し骨が折れそうだ。 だがそれを宥めるようにしてくれるのがメガネの少年。





「はぁ…おじさんも遠視で見ただろ?この人の強さ。」

「たっ、確かに見たが…」



「なら、この人を敵にするより味方にした方が俺たちは圧倒的有利、敵にしたら一瞬で俺たちは負けるって。」

「それに彼女一人の強さも凄まじいですが、彼女のサーヴァントも超一級です。何よりあのアーチャーが信じろと」







「だが…」









味方になれば超戦力、だというのは恐らくゴルドは理解している。 だがもしその話が嘘であり、我々を殲滅する為の赤の作戦だとしたら?という疑念も彼にはあった 何しろ危機的状況に瀕した我々たちにこんな良いタイミングで味方にという美味い話があるものか?





遠視で見た、この目の前の少女の戦闘力は魔術師が到底出来る代物では無い。 今ここで敵にした所で勝ち目なんて一つもありはしないのだ





信じるべきか、否か、







「…、私が貴方と同じ立場だったらきっと同じ態度を示すし警戒すると思う。普通に考えてこんな美味しい話無いだろって。」













いや、違う。信じる事を恐れたから自分は後悔の念に苛まれている。





だから、セイバーを失う事に繋がったのだろう。







「だけどこれだけは信じて欲しい、私は貴方たちを裏切らない。」











あの時、彼を道具としてではなく一人の英雄として接することが出来ていれば



信じる事が出来ていれば











「…、分かった。あの大賢者のアーチャーが言ったのだから信じるしかあるまい、ゴルド・ムジークだ。よろしく頼む。」









こうして差し伸べた手を、握り返してくれていたのだろうか。-----------------------------













































































































「私は、桐城明日香です。詳しい事は明日時間がある時に余裕を持って話したいんですけど…。」









ゴルドおじさん、何故か絆された事件簿(カウレス後日談)を経て お互い自己紹介をしておこうと言う事になり





「俺はカウレス、カウレス・フォルヴェッジ。詳しい話は確かに明日落ち着いて聞いた方がいいな…」

「私はフィオレ・フォルヴェッジ。カウレスの姉です、よろしく明日香さん。」



「よろしく、フィオレ、カウレス。」

「俺はジーク。恩人への敬意を忘れないよう、そう名付けた。」







サラリーマンの名刺交換さながらの速さで紹介は進み そして滔々、





「あっ、あと黒のライダーのマスターは俺になった。」







ここでジークが爆弾を投下する、いや話さなくてはいけない事なんだけども。 ジークくん、タイミングがね。 ほら皆固まってるじゃないですか、やだー。











「ちょっ、え?セレニケは!?ジークがマスターってどういう事だ!?」

「さっきからセレニケの姿も無いとは思っていたが…説明して貰おうか、ジーク!!」







「ジーク、脈絡ってのが話にはあると思うんだ…」

「すまない…自分でも間違えたと思っている…」





「説明しろー!」と迫ってくる3人を余所にジークと耳元で会話する。 とりあえずジークがマスターになった事を考えるとまず、前のマスターは?となるので そこを説明するのは恐らく私でフォローをしてくれるのがジークだと信じている。





「えっ、と…実はですね。」



















① 赤のセイバーを退けて、3人で無事で良かった!って喜んでたら何か変な人が来たよ

② ライダーのマスターで、なんか話通じないし、なんかヤバいしめっちゃ歪んだ愛をお持ちで

③ ライダーにジークを殺せって令呪で命令するし、発狂してるしでヤバい。

④ 全部の令呪を使って、殺させようとしたから思わず…グサッと

⑤ マスターが死んだからライダーが消えちゃうので、ジークが契約しました。





「おっ、お分かり頂けたでしょうか…?」

「っ、グサではなくグサグサグサグサぐらいだったが、仕方が無かったんだ。」







ジーク、フォローするのそこじゃない。回数じゃないって 説明していけば行くほどセレニケのヤバさに引いてるのか、はたまた私に引いてるのか 分からないけれどフィオレ達は真顔になっていた。



「よっ、要はセレニケのライダーへの執着が常軌を逸してて」

「ライダーがジークを優先するのを許せなくて、令呪を使いライダー自身に彼を殺させようとして…」

「その最中、明日香の怒りをぶち抜く発言をし思わずやってしまったと。」





「その通りだ、恐らくあの時彼女が止めてくれなければ俺は殺されライダーは消えていたかもしれないし…」

「仕方なかったんです、ジークの次に殺されるのはカウレスやフィオレたちだったかもしれないし…」





「それは言えますね、其処まで狂っていたのだとしたら文字通りライダーを独占する為ならば彼女を指揮し統括する私たちも危なかったのかも…」

「俺たちだけじゃなくて、最悪一般人にまで危害いってたかもしれないなー…」

「仕方がないな、話を聞く限りセレニケの件は仕方無さすぎる。」









皆して『かもしれない』を使い過ぎている気もしなくは無いが セレニケ黒ひげ危機一髪事件簿も無事解決し







再度カウレスがまじかーという目で私を見てくる。





「ヘラクレスも退けて尚且つ赤のセイバーまで相手にしたとか…本当に魔術師??」

「そんな目で見ないでよっ、明日ちゃんと話すから!その目はギルを思い出す!」

「ギル?」







『我もどうか思うぞー…友よ…』 生前何度見たか分からないあのドン引き目。 昔は「えっ?そうかなー?あはは」で済ませていたけど 今の自分はちょっとそうはいかない、恥ずかしい感情が込み上げてくる。

だって昔より人間味増してるもん。 えっ?私やっちゃった?って思うもん。













































---------------……マスター!!



















「アキレウス…!」









「アーチャー!無事なのですか!?」













一瞬、ノイズが奔った様な音が聞こえると アキレウスからの念話が入る。フィオレもケイローンから同じように傍受したようで安堵の顔を浮かべた だが彼の声音は決して穏やかな物では無かった。

















『状況から言うぜ…!黒のランサー、そのマスターは消滅!おまけに黒のキャスターが向こうに寝返りやがった!!』



「キャスターが寝返った…!?」



「はあ!?どういう事だ、それ!」









『ああ、それ込みで今の俺達で戦闘を起こすには分が悪すぎた!今は撤退して、マスターの所へ向かってるっ、先生もルーラーも無事だぜ!』







キャスターが黒の陣営を裏切った。 それだけじゃない、黒のランサーが敗退…そしてそのマスターであるダーニックも? 何で彼は危険な城塞へ乗り込んだのだろうか。殺されに行くようなものでしかなかったっと言うのに





「うん、分かった。詳しい事は後で聞くね、私も残りのユグドミレニアの人達と上手く行って今城塞にいるから。」



『…おう、了解だ。そ・れ・と!そっちに着いたらきっちり話すことがあっからな!?』



「えっ、話すこと…?」









一体何のことだろう? 何だかちょっと怒ってるような声音だったし とりあえず念話は切れてしまったし…私何かしましたっけ?



だとしても、黒の陣営の状況は更に悪化してしまったようだ。





「ダーニックおじさまが…」

「キャスターまで寝返られちゃったかー…」







リーダーであったダーニックの死亡、ランサーの消滅 そしてキャスターの裏切りによる反旗。 一体何があったのかさっぱり分からない、フィオレも結果しか聞いていない様で 『詳しい事は一切』との事だ。



それよりも







「だとしたら…キャスターのマスターは?」



「…!?そうだ、ロシェの奴さっきから姿が見えないと思ってたんだ!おじさんは見た!?」



「いや見ておらんぞ!?まさかキャスターの奴に裏切られたのに気付いてないんじゃ…!」



「私も見ていないわっ…アレだけ崇拝し信じていたキャスターに裏切られるなんて思ってもいないだろうから…!」













キャスターのマスターは行方不明。 念のため、気配感知を使ってはみたが、此処にいるマスター以外の魔術師の気配は近くに無い。







「ダメ、少なくともこの城の内部と近くにはもう魔術師の気配は無い。探しに行くとかは辞めた方が良いよ…」









おまけに崇拝していたとなれば、猶更助かる見込みは無いだろう。 本来ならばサーヴァントはマスターに従う者で権限はマスターにある だがマスターがサーヴァントに崇拝していたのであれば、その立場が逆転する事だってある。

憧れや崇拝が身を滅ぼすも珍しくは無い







きっと、キャスターのマスターは絶望するだろう。 信じ、敬愛していた人物に手に掛けられる事になるのだから





どうして、なんで?と戸惑いながら 何が起きているのかすら理解出来ないまま、きっと…---------------------------















『諦めて』とそう言えば、誰もそれに反論する事は無かった。 それが間違っているようで正しい事なのだから



明日香自身、そんな事を言いたくは無かった。 出来るものなら助けに行ってあげたい、もしかしたら間に合うのかもしれない。 だが状況が違う、もし救助に向かいただでさえ少ない黒側の戦力を減らす事になってしまえば 元も子もないのだ。



今回も普通の聖杯戦争じゃない、勝手が違い過ぎる













「…分かりました、ロシェの事は諦めましょう。」



「とにかく今は結界の修復と怪我をしているホムンクルス達の手当をして状況を落ち着かせないと、私とジークはホムンクルス達の手当てに。」



「それじゃあ俺とおじさんは結界の修復に回るよ、姉ちゃんは中で待ってて。」



「わっ分かった、とりあえずホムンクルス達は城の正門玄関に入れてやってくれ。あそこなら広いからな。」



「了解した、行こう明日香。」





「すみません、皆さん…お願いします。」







_________________________________________













____________













________________________



















「それじゃあ傷ついてる子たちは中の大きな魔法陣の中に寝かせてあげてね。」



「ある程度回復したら怪我の重い人と交代だ。」











ゴルドおじさんの言う通りに、正面玄関のスペースを借りて ホムンクルスたちの治癒にあたる。巨大な治療用の魔法陣を作成し其処にとりあえず寝かせていく 30分もすればそれなりに回復してくれるだろう。





指示を受けた、動けるホムンクルス達はテキパキと作業を進めて行ってくれている。







「よいしょっと!もう少しの我慢だぞー、すぐ治るからね!」







アストルフォも合流し、作業を手伝ってくれてる御蔭で

作業も捗ど…











「痛いッ!?あっ、あの君は運び方が少し雑じゃ!?」

「えー?そうー?」





ってる?

















「ライダーも悪気がある訳じゃないんだけどな…。」

「うん、多分そうだと思う。」







でもアストルフォさん、もうちょっと優しく持ってあげて下さい。 その子、足折れてるんで…。















「明日香はホムンクルスに凄く優しい…いや、慈しんでるというか…そんな感じがするな。」

「うーん…そうだね、私の場合は義姉がホムンクルスだったから放って置けないっていうかそんな感じ?」













『義姉が?え?』とジークがきょとんとするが いや、嘘じゃないです本当です。私の義姉(イリヤスフィール)はアインツベルンのホムンクルスなんですよー まあ介抱しながら軽く話してあげようじゃないか、ジークくん。







「私、義弟もいるんだけどお互い血が繋がってない姉弟でね。少し複雑な理由で家族になったんだ。」

「本当の家族は、いないのか?」



「うん。私が7歳の冬にね、街で大きな火事があってその時に義弟も私も家族亡くして義父さんに引き取られたの。」



「…深く聞いてはいけないのかもしれないけれど、ホムンクルスの義姉は一緒だったのか?」















「ううん、つい最近まで会って話した事も無かった。」















私は知ってはいた、父さん(切嗣)が話してくれた。 イリヤスフィールという娘がいる事を、アインツベルンの城で父さんを一人で待っている事を。 士郎は知らなかったけれど、何度もアインツベルンの森まで行ってイリヤに会おうとしていた事を知っている。

結果としては、父さんは生きている間にイリヤに会う事は出来なかったけれど。









「父さんね、義姉の事はいつも嬉しそうに大事そうに私に話してくれた。私も聞いてて、きっとその子はこんな姿をしてこんな感じなんだろうなと思ったし、いざ会ったら本当にイメージ通りの子でね。」







だけど、イリヤは私や士郎を恨んでいた。 自分を捨てたと思っている父さんの事はもっと恨んでいたし

アインツベルンからは碌な事しか吹き込まれていないんだろうとは思っていたけれど まあ事実、本当の事を話したとしても幼いイリヤに要塞とも言える城を一人で抜け出せなかっただろうし。

全てはアインツベルンの思い通りに事は進んでしまっていた訳だ。







「最初は仲良く出来る雰囲気じゃなくて、大変だった。聞く耳も持とうとしないし本当の事を話しても信じてくれないし…」









おまけにサーヴァントがヘラクレスと来た。 アタランテも「うえっ」と吐きそうになってたし、普通に詰んだし





「でも命がけで説得してやっと信じてくれて…命がけでやりましたとも…。」

「大丈夫か!?顔が青いぞ…!」







衛宮家、姉弟和解大作戦~でも向こうはマジで殺してくる!の巻~を思い出し少し途方に暮れる。 殺っちゃえ!バーサーカー!!とどっかで声が聞こえるよ?あれ、おかしいな。







「それから、少しの間だったけど…義姉とは本当に仲良く出来たよ。」

「少しの間…?義姉とはその後どうなってしまったんだ?」







おっと、そう言えばまだアキレウスとルーラー以外には私は死んで厳密にはサーヴァントなのは言ってなかった。 今此処で話すのもアレだしな… でもジークくん、貴方がガツガツ聞きに来ますね。 好奇心旺盛すぎるご近所のおば様並に来ますね。





「うーん、色々あってねぇ…。つまりは私にとってホムンクルスは身近な存在だったし、決して彼等は作られて捨てられるだけの命じゃない『人』としてそこに存在してるって思ってるの。」

「そうか…、じゃあ此処まで来るのに辛かっただろう。沢山の彼らが死んでしまっていたから…。」

「…うん、辛かった。あんな道具みたいな使われ方…」











いや、本来ならば(エルキドゥ)もただの道具でしかなかった。 使命だけを果たすために作られた人形で、それで終わる筈だったのだ。 しかしシャムハトと出会い、そして彼と出会った事で()は-------------------------------











「だけど、彼らの死を明日香や俺が悲しんでくれる。それだけで彼らは救われたと思う。」











「ありがとう、ジーク。今はせめて生き残った子たちを助けないとね。」











「ああ、そうだ…………--------------------------」

















言葉を紡ごうとしていたジークの口が止まる。 目も大きく開き、何かに驚いたような…?















「ジーク、どうしたの?」



「いや、その…」













もしかしてお腹痛くなかったとか? 心配して声をかけてると、『後ろ、後ろを見た方が良いぞ…』と後ろを指差し警告してくる。 何事かと思い後ろを振り返ると

















































































「よお、マスター。ただいまと言いたい所だがちょっと話す事が先にあるんだが?」

























































数時間ぶりに見る、パートナーが笑ってるんだか怒ってるのか分からない 謎の表情で真後ろに立っていた。いや、多分これは怒っている。



きっと結構怒っている。

























「あっ、アキレウス…?おっ、おかえり?」





「ちょっとこっち来い、マスター。」





「えっ、アキレウス!?ちょっと、まっ…!!」

















何が起きているのか理解出来ないまま、明日香は 怒り心頭なアキレウスに無理矢理腕を引っ張られる形で連れて行かれてしまった。 それを「ひぇー…」と見ていたジークも決して他人事では無い。

















彼にも迫っていた





















「(アレが彼女のサーヴァント…?何があったのだろう…)」



















完全に油断しているが、それは迫っている





























































「ジークくん、私も貴方に話があります。ちょっと来てくれますよね?」





「ひっ」















がしりと、聞き覚えのある声と共に力の籠った手が肩に置かれる。















これは、アレだ。



















































































































きっと俺も彼女と同じ状態になったのだと悟った。









第十話『急転直下』
遅くなりました、遅くなりました!!

話を何処まで書いて区切るかとか考えてたらこんな時間に…

FGOイベントとか、とうらぶイベントとかね!?
MMDとかやっちゃうとつい…ね?遅れてしまうんだ。

今回は主にジークくんの出番が多いです。
タグのケイローン先生が彼を煽りまくってるのは、最後らへんで分かります。多分
タイトルは黒の陣営の立場がぐるんと窮地に陥るので、そんな感じにしました。
仮タイトルは『炉シェ』とか適当すぎました。

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